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2022年01月12日11:27

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1911年の清朝崩壊に端を発し1949年の中華人民共和国誕生で終息を見た国民党と共産党の長い「内戦」。満洲事変に始まる日中戦争という「地域戦争」。太平洋戦争を含む「世界戦争」。これらの戦争は>

互いに重なるだけでなく、一方が他方の原因となり結果となることで、密接に絡み合っていた>?<独ソ戦は「通常戦争」「収奪戦争」「絶滅戦争(世界観戦争)」の三つが並行するかたちで進められた>≪三層の構造比較は可能だろうか≫


紙の本
独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 みんなのレビュー
大木毅 (著)


史上最悪の支配者同士が激突したら、こうなるわな

2021/04/29 21:11

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者のよると、独ソ戦は「通常戦争」「収奪戦争」「絶滅戦争(世界観戦争)」の三つが並行するかたちで進められたという。そして、健康なドイツ国民は(ゲルマン民族)は、ユダヤ人やソ連に住むスラブ人などの劣等人種、社会主義者や精神病者といった反社会的分子に優越しているんだというヒトラーの考え方が「通常戦争」での優勢が危うくなると「収奪戦争」「絶滅戦争」の比重が大きくなっていったのだという。スターリンとヒトラーという人を簡単には信用しない歴史上まれにみるファシスト同士の戦争は、お互いに失敗は部下のせいにしてその部下を粛清するという恐ろしくよく似た構造の中で繰り広げられた凄まじい数の死傷者を生んだ戦だった。そして、そのファシストに媚びをうりつづけてきたイエスマンたち(戦後、彼らは命令されて仕方なくと口を揃えて抗弁するのだが)同罪だと私は考える。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ー
https://honto.jp/netstore/pd-review_0629709740.html



アジアの多重戦争1911-1949

日本・中国・ロシア

THE WARS FOR ASIA 1911-1949








表紙 背表紙 裏表紙
著者:S・C・M・ペイン監訳:荒川憲一訳者:江戸伸禎


判型
四六判 タテ188mm×ヨコ128mm

頁数
504頁

定価
5,940円 (本体:5,400円)

ISBN
978-4-622-09035-9

Cコード
C1020

発行日
2021年11月16日
歴史現代史(東洋)

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アジアの多重戦争1911-1949

東アジアの戦後秩序はどのように形成されたのか、それは必然だったのか。本書は20世紀前半に東アジアで戦われた戦争に焦点を絞り、軍事研究の側からこの問いに答えようしている。なぜならそれは、もっぱら戦争に関わるからである。その際本書は、諸戦争の複雑な相互関係と全体像をとらえるために多重戦争(nested wars)という概念を導入している。それは「内戦」「地域戦争」「世界戦争」が入れ子式に重なった一塊のものとして歴史を見る。

1911年の清朝崩壊に端を発し1949年の中華人民共和国誕生で終息を見た国民党と共産党の長い「内戦」。
満洲事変に始まる日中戦争という「地域戦争」。
太平洋戦争を含む「世界戦争」。

これらの戦争は互いに重なるだけでなく、一方が他方の原因となり結果となることで、密接に絡み合っていた。諸戦を別々に扱う歴史叙述には欠けがちな重要側面である。
著者はアメリカ海軍大学校戦略・政策学科で教鞭を執る。そこでは「大きく考える」ことが求められるという。軍事研究は「軍事」という狭い領域の学問と思われがちだが、本書は逆に、軍事の視点から歴史の新たな全体像を描き出している。歴史学と軍事研究をつなぎ、日英中露語の史料を駆使した意欲作。




目次






謝辞
表記について

第一部 恐怖と野心――日本、中国、ロシア
第一章 序論――第二次世界大戦のアジアにおける起源
第二章 日本 1931-36年――ロシアの封じ込めと「昭和維新」
第三章 中国 1926-36年――混沌、そして天命の探究
第四章 ロシア 1917-36年――迫り来る二正面戦争と世界革命

第二部 多重戦争――世界戦争のなかの地域戦争、地域戦争のなかの内戦
第五章 1911年、中国の長い内戦の始まり
第六章 地域戦争――日中戦争
第七章 世界戦争――第二次世界大戦
第八章 長い内戦の終幕
第九章 結論――地域戦争の序幕、世界戦争の終幕としての内戦

監訳者あとがき
原注
年表
索引




著訳者略歴
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。



S・C・M・ペイン

[S. C. M. Paine]



アメリカ海軍大学校教授。1979年ハーヴァード大学卒業後、コロンビア大学国際公共政策大学院(国際関係論)とミドルベリー大学(ロシア研究)で修士号、コロンビア大学文理大学院(歴史学)で博士号を取得。著書にImperial Rivals: China, Russia, and Their Disputed Frontier, 1858-1924 (M.E. Sharpe, 1996), The Sino-Japanese War of 1894-1895: Perceptions, Power, and Primacy (Cambridge University Press, 2003), The Japanese Empire: Grand Strategy from the Meiji Restoration to the Pacific War (Cambridge University Press, 2017) などがある。




荒川憲一

[あらかわ・けんいち]



1947年宮城県石巻市生まれ。一橋大学社会学部卒業、陸上自衛隊入隊、全国の一線部隊で勤務。その間に東洋英和女学院大学院社会科学研究科修士課程(社会人コース)を修了。一橋大学経済学博士。1等陸佐、防衛大学校教授を経て、現在至誠館大学現代社会学部教授。著書に『戦時経済体制の構想と展開』(岩波書店、2011年)などがある。




江戸伸禎

[えど・のぶよし]



英語翻訳者。1980年愛媛県生まれ。国際基督教大学卒。訳書に『新時代「戦争論」』(マーチン・ファン・クレフェルト著、原書房)、『恐怖を知らない人たち』(アビゲイル・マーシュ著、KADOKAWA)、『より高き忠誠』(ジェームズ・コミー著、共訳、光文社)などがある。




書評情報





加藤聖文(歴史学者・国文学研究資料館准教授)「世界史の中の三つの戦争」読売新聞 2021年12月12日



関連リンク





[トピックス]何が達成されたのか 軍事研究の視点から
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ー
https://www.msz.co.jp/book/detail/09035/
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