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2021年09月24日19:58

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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(The Mummy)、観ました。
2017年公開のアドベンチャー映画で、監督はアレックス・カーツマン、主演はトム・クルーズが務めた、ということです。
1932年に公開された映画『ミイラ再生』のリブートなのだそうで、特にオリジナルの小説などはないのです。
このオリジナル版ができたきっかけというのが、「1921年に世界的な話題を呼んだツタンカーメン王墓の発掘を題材としている。」
というから面白い。
これについては、たまきは以前、興味深い記事を読みました。
「1922年(こっちにはそう書いてある)、イギリスのエジプト学者、ハワード・カーターがツタンカーメンの墓を見つけた。
彼は3千年以上前にエジプトを統治していた王。
エジプトの墓はほとんど墓泥棒に荒らされていたんだけど、この墓は素晴らしい金の仮面も含めて、大部分そのまま残っていた。しかしそのうち、関係者が次々と不審な死を迎えた。
カーターもおよそ15年後に亡くなり、それを人はツタンカーメンの呪いだ、と言った。
彼の墓の壁にはこう書かれていた。

"王の安眠を妨げる者に、素早き翼に乗りて死が到来せん"

しかしこれは新聞のでっち上げで、関係者も誰も不審な死に方はしてないし、壁には呪いの言葉もなかった」

という話。面白いでしょ?

とにかく、ツタンカーメンの墓の発掘が世界中で大騒ぎになるほど、エジプトの昔のファラオの話には神秘的で魅力的な雰囲気が漂ってますよね。
ピラミッドといい、壁画といい。
昔のエジプトの人達って、とても想像力豊かで芸術的だったんだな、という感じです。
素晴らしい神話の数々が残っていて、この映画もその神話を題材としてるんですね。

セトという、戦争の神を現代に蘇らせ、この世を支配しようとする、邪悪な精神を持つ、アマネット王女の話です。
セトは兄オシリスを殺害、悪神として捉えられていた、邪神です。

現代のイラク。反乱軍の拠点を空爆した後、ニック・モートン(トム・クルーズ)とクリス・ヴェイルは偶然にもアマネット王女の墓を発見してしまいます。
そしてその時、アマネットはなんと、このセトを蘇らせる為の肉体、としてニックを選びます。
実は彼女は、女王として国を支配したい欲望の虜となり、父王とその実子(男子)を殺害、その罪で生きたままミイラにされ、棺の中に封印されていたのです。

グリーンウェイ大佐はアマネットの棺をイギリスへ持ち帰る決断を下したが、棺を空輸する飛行機がカラスの群れに襲撃され墜落してしまう。

「彼女は2000年以上にも及ぶ封印から解放されたが、肉体はすでに腐敗しきっていた。そこで、アマネットは墜落現場にやって来た救急隊員の生気を吸い取り、自らの肉体を復活させると共に、彼らをアンデッドとして自分の配下に加えた。」
なんていうあたりから、おどろおどろしい話で、好きな人は大好きだけど、嫌いな人もいそうです。
だけどそれも、演出次第では、吸血鬼ものと同じで、とても芸術的な美的な話として、捕らえることもできるんですね。

すごく魅力的な素材なんだけど、それを耽美的、芸術的に美しく描くのは難しそうですね。
たまきは、砂漠の蜘蛛や、他のいろいろーゾンビみたいな人達
なんかが出てくるの、苦手なんですよ、気持ち悪くて。
でもその反面、こういう神秘的な話には異常に惹かれるのです。
そしてアマネットは、考古学者のジェニー・ハルジーとニックを配下たちに殺させよう、としますが、プロディジウム(ロンドン自然史博物館の地下に本部を構える対モンスター組織)の部隊によって身柄を拘束されてしまう。
その舞台を率いているのがジキル博士というのです。
あの有名な、「ジキルとハイド」のジキル・・・とはっきり言ってないけど、どう見てもそうなんです。
ニックが博士から薬を取り上げると、彼のもう一つの人格であるエドワード・ハイドが表に出て来て暴れ始める、っていうんだから。
この博士、セトを葬ること生涯を捧げているみたいで、ちょっと異様な人なんですね。

・・・・と、物語はかなり複雑で、いろんな話が入り組んでますけど、この話のテーマは、「人間の善と悪」ということかな?と思います。
アマネットの野望と悪、その野望をかなえる為の邪神セト。
そしてジキル博士、ときたら、すべて人の心の善悪に関係してますよね。
更に、ニックの中の善の部分が、彼の悪の部分を引き出してセトを憑依させ、自らの野望を遂げようとするアマネットに対抗して、またジェニーへの愛にも助けられて、遂には悪に打ち勝つ為に自らを犠牲にする・・・

そんな若者の成長物語でもあり、全ての人の中にある善悪について気づかされる話にもなってます。

この映画は『ミイラ再生』のリブートですけど、1999年にも、「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」というタイトルでリブート作品がでてるんですね。

たまきは最初、こちらがトム・クルーズ主演映画だと思って観てしまったのですけど、コメディー色を出し過ぎてて、面白くなかったのです。
その後トムバージョンを観て、ずっといい、と思いましたけど、トム・クルーズ主演映画の中ではこれ、評価が低くなってるんですね。
脚本がちょっと込み入っててわかりづらかったのと、トムをあまりきれいに撮ってなかったせいもあるのじゃないかな?とたまきは思った。
だけど、こちらの方がずっと自分としては好みで、よかったですよ。
俳優の質の高さが全然違うもんね。

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