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2021年09月21日07:11
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18970508 NO4894 士官一件雑書
18970508 NO4894 士官一件雑書
한국사데이터베이스 (history.go.kr)
011_0040_0170 駐韓日本公使館記録 11巻 四. 加藤公使時代極秘書類 (17) 士官一件雑書
文書題目 (17) 士官一件雑書
文書番号
発信者
受信者
(17) 士官一件雑書
1) [皇帝陛下に謁見が出来なかった理由通告]
敬啓者今夕欲進拜閣下而来国分邸矣出他故未得偕進玆替書仰啓今日未陛見之事詳探則昨夕俄使々金鴻陸密告于大君主申勿接見云故今日自上称病也鴻陸之密告事非面拜難可詳陳草此不莊順祈晩安
七日
姜仁煕 頓
〈＊私訳〉
謹んで申し上げます。今夕閣下（＊加藤公使）にお会いしようと参上しましたが、国分邸へ外出なさっておりお会いできませんでしたので、代わりに書信にてお知らせします。本日陛下への謁見ができなかった事情を子細に聞きただした際、昨夜 ロシア公使が金鴻陸（キムホンユク）を使って大君主陛下に接見されないように密告したために、本日陛下は病と称されたものであります。金鴻陸がこのように密告した理由は、閣下が陛下に詳しく申し上げることができなくするためのものです。
以上急ぎお知らせします。敬具.
7日
姜仁熙（カンインフィ） 頓
2) [露国士官の雇聘約定の撤回を要求]
二十六日別会議에李允用朴定陽李完用参人이面稟於大君主야再昨日에日本公使가陛見時에暗奏言内에도俄士官이出来則我国이亦如俄国士官之数로将為出来之意로稟奏고約条를定야줍시얏다니此真両国之大事요安危를未判이라고陛下게셔若難下詢於韋貝則臣等이当以理言之라고韋貝를見고貴国雇聘士官約定書는雖有我大君主親教나若貴国士官이出来于朝鮮則各国是非를未防이요日本則又為出来云々고朝鮮事勢가不能支過라고貴国이朝鮮을若有一分顧護之心이여든此約条를撤入고細々히朝鮮事務와国勢을見야尽善히保護고追後更定約条��거시亦未晩也라얏다옵고韋貝는晦日入去云々耳
〈＊私訳〉
26日特別会議において李允用（イユニョン）•朴定陽（パクチョンヤン）•李完用（イワニョン）の三人が大君主陛下にお会いし奏上したことは、
「一昨日日本公使が陛見する時密奏した言葉の中にも、ロシア士官が来たら我が国にもロシア士官と同じ人数を韓国に送るつもりだという趣旨を申し上げ、これに対する約定を定めてもらいたいと言ったというが、これは本当に両国に係わる大きな問題であり、安危を判断することは困難である」
と言って、
「陛下におかれてはベーベル（＊大ロシア国欽命公使大臣）と相談することが難しいのであれば、私どもがそれにふさわしい道理に従って話し合います。」
と伝えました。そしてベーベルに会い
「貴国との雇聘士官約定書は、たとえ我が大君主の親教であっても、万一貴国の士官が朝鮮に来たならば、各国が是非を論じることを防ぐことはできず、日本もまた士官を送ろうと言って、朝鮮の状況は今後おさまらなくなってしまうでしょう。そして貴国が朝鮮を保護するつもりが少しでもあるならば、この約定を撤回し、詳しく朝鮮の事務と国税を見、善を尽くして保護し、その後に再び約定しても遅くはない」
と言ったと言います。べーベルは末日に王宮に入り戻って行ったと言う事です。
3) [外部（＊外交主管庁）を経由せず軍部で決定した士官請聘は国際公道に反するという照覆]
(前文欠)云々等因准此査凡関各外国一切交渉案件均由敝部転商各公使自是応行之規此次我軍部之不由本大臣徑行照会既非公格今貴公使恐不必拠公知照本大臣也請煩貴公使査照可也須知照覆者(以下 欠文)
〈＊私訳〉
(前文欠) 云々ということでしたが、これを問い糺してみると、おおよそ各国との全ての交渉案件に関しては、総て我が部（＊外部）を経由し各国公使と交渉することが元来当然施行するべき規定です。ところが今回我が軍部が本大臣を経ずに照会したことは公式の手続きではありません。今貴公使は本大臣に知らせる必要はないとお考えのようですが、願わくは、ご面倒でしょうが貴公使はお調べになりこの点を理解して下さることを願いつつ回答します。 (以下欠文)
4) [招聘する士官の件に関する請託]
密啓者刻拠沈軍相内報某国士官聘用一事極力防止終坐于無策纔以十七名為限雇用欲作約而計妥決云々弟聴之下不堪杞憂也敢将所有情由馳報于貴大人仰請照諒為国鼎力敢拘々于小節莫遺千歲之悔大幸当今時為貴国策則有左支右吾而遷延于日子果然則現以我政府交渉于彼政府中事須帰于妥便久耳時機倉皇敢玆布誠以望貴大人堅持幸諒焉順頌日祉
〈＊私訳〉
秘密裡に申し上げます。たった今沈（＊沈相�癲法Ψ撹�大臣の内密の通報によると、
「どんな国の士官を招聘し使用することも極力防止しなければならないのだが、ついに対策がありません。ただ十七名限度で雇用することを約束し妥結したいと思います」
との事です。私はこの言葉を聞いて心配この上ありません。ですからあえてこんな事実を貴大人に急ぎお知らせしますので確かめて下さるようお願いします。国家のために働く貴大人に敢えて小さい事にこだわることになるでしょうが、千年の後悔を遺さないようにして下さればまことに幸いです。本日貴国のための対策としては左右が一つになり日取りを遅延させることです。そのようにできれば、現在我が政府があちらの政府と交渉中の事は遠からず必ず妥結出来る事でしょう。時期が慌ただしいため敢えてこのように申し上げるので願わくは貴大人におかれては身を堅持し注意深くおられることを望みます。日々平安であられんことを祈ります。
5) [露国士官雇傭定約内容の一部修正要求]
向時俄国士官及下士並一百六十名雇聘約定書는今日에改為十名雇用事로大君主陛下処分을承야明天에該約定書를修正参件야一件은�輕槁�고一件은送俄公使고一件은送外部올터이오이다俄兵五十名은書于約条는無고以内言으로定約条야五十名은限五年고長在俄館之様이
〈＊私訳〉
先日ロシア士官及び下士など総勢百六十名を雇傭するとの定約書は本日十名を雇傭すると言う内容に改定されるという大君主陛下の処分を受けました。したがって明日その約定書を再度修正し三通作成し一通は本部に置き、一通はロシア公使に送り、一通は外部に送ります。したがってロシア兵士五十名は文書で約定することはなく、内言としてのみ約定を定めその期間を五年にし、ロシア公使館でのみ長く勤務するようにするつもり (以下欠文)
6) [露国士官を請聘できないように上奏することを日本公使に要求]
敬啓者向日沈軍相送人声称
某国士官聘用一事沈相則極力防止然大内処分至厳且督勢不得已請議云々
昨又拠沈氏内寄
士官一款尚此力阻終坐于無策纔以十七名為限雇用欲作約而計妥決云々
弟聴之下不堪杞憂也曩者陛見時仰揣聖意不肯聘用矣及見沈相通寄則莫曉其衷許故敢将所有情由馳報于貴大人仰請照亮為国鼎力敢拘々于小節備稟于大君主陛下莫遺千歳之悔大幸矣当今時為貴国策則有左支右吾而遷延日子果然則現以在我政府交渉于彼政府中事須帰于妥便不久耳時機蒼皇敢玆布誠以望涕呈奏稟焉順頌 時安
弟 五月四日
〈＊私訳〉
謹んで申し上げます。先日沈（＊沈相�癲法Ψ撹�大臣が人を寄こしていうには、
「ある国の士官を招聘して使用することについて沈・軍部大臣は極力阻止しようとしています。しかるに大内（＊宮中）の指図が極めて厳しく督促するので、成行き上仕方なく話し合いを求めます。」
と言う事でした。昨日また沈・大臣によると、
「士官に関する事は今も努めて阻止しているが、結局対策がありません。ただ十七名を限度に雇傭することを約束し妥結しようと思います。」
と言う事です。私はこの事を聞いて以来心配で仕方ありません。以前陛下に謁見した時陛下のお考えを打診したのですが、招聘して使いたくはないご様子でした。遂に沈・大臣の手紙を見ると、あの者たち（＊ロシア公使館員、か）の下心を知ることはできないので敢えてこのような事実を貴大臣に急ぎ知らせるところであります。願わくは国家のために働く大臣に、敢えて小事にこだわるようですが、これを大君主陛下に伺って千年の後悔の無いようにしていただくと大いに幸いであります。本日貴国のための対策としては、左右が一つになり日取りを遅らせることです。果たしてそうすれば、現在我が政府があちらの政府と交渉中にある事は遠からず必ず妥結出来るでしょう。時期が慌ただしく敢えてこうしてお話申し上げますのでこれを奏上して下さるようお願いします。ご無事をお祈りします。
五月 四日
7) [日本教練教師招請についての日本公使の回答]
(欄外記録：陰暦四月初六日夕来)
云々照得本大臣接准貴軍部大臣署理沈相�眈伐馥盂�因其整理朝鮮軍兵請来外国教鍊師官等一事已経会議於朝鮮政府而請求本大臣使之請来左開俄教鍊師等奏任官参員判任官十員年少学徒学校教師奏任官一員総合十四教練師等以外軍器廠機官奏任一員樂師一員機官参員輔佐医員二員等因閲悉而本大臣全然知得其為緊於朝鮮之改正軍兵及按其武芸訓鍊兵而因其以上朝鮮所言請求之教鍊師等将行報我政府即其同時本大臣亦将求我政府使之援助朝鮮於該事中玆専此備文照会請煩貴大臣査照後転照貴軍部大臣署理可也云々
〈＊私訳〉
(欄外記錄 : 陰暦四月六日夕来)
(前文欠)〜しました。確かめたことは、本使が貴軍部大臣署理・沈相�癲淵轡爛汽鵐侫鵝砲両伐颪棒椶靴燭里任垢�、その内容によると、
「朝鮮の軍兵を整理するため教錬師官などを招請するという案件はすでに我が政府の会議を経て、本大臣に日本政府へ要請させることになった。したがって下記のようにロシアの教練師など奏任官三名、判任官十名、年少徒学校教師の奏任官一名の総勢十四名と、教練師などこの軍機廠機官として奏任官一名、薬師一名、機官三名、輔佐医員二名を請聘することになった」
ということで、全てその事実を了解しました。
そこで本使は朝鮮で軍兵を改定し武芸を訓練することが緊要だということを理解し、これによって先に言明した、朝鮮政府が教練師などを要請しているということを、即時に我が政府に報告すると同時に、本使もまた直ちに我が政府が朝鮮に要望しているこの問題を援助するように要請したところです。ここに文を整え紹介しますので、ご面倒でも、貴大臣におかれて検討された後、貴軍部大臣に転照して下さるようお願いします。云云
8) [外部へ照会が来た露士官請聘の件の内容の回示要望]
敬啓者今旦国分出他故未得進拜於閣下而只以書啓也再昨夕自俄館照会於本国外部者事繫緊要故玆封呈想必先已収覧矣事機之如何詳回示則依教探行矣深祝諒下草此不莊順祈晩晏
九日
姜仁煕 頓
〈＊私訳〉
謹んで申し上げます。今また国分・書記生が外出して不在なので閣下にお会い出来ないので書面にて申し上げます。
一昨日夜、ロシア公使館から我が外部（＊外交主管庁）に照会したことが、情勢が急を要しているようなので、ここに書信を送りますので、私より先に受け取られてご覧になる必要があるでしょう。事の事情がどうなったのか詳細に回示して下されば教えられたとおりに探ってみますので深くご諒解頂きたく存じます。
九日
姜仁熙（カンインヒ） 頓
9) [士官請聘節次についての 指令]
貴部에셔請議俄国教鍊師及工匠의樂諸員随時聘用事로会議를経後上奏와奉旨令軍部量宜措処라하시엿기玆에指令홈
建陽二年五月二日
議政府賛政内部大臣 南廷哲
議政府賛政臨時署理 軍部大臣 沈相�� 閣下
〈＊私訳〉
貴部で請議したロシア教練師及び工匠と楽諸員を随時聘用する件は会議を経た後奏上し、「軍部が熟考して措置するように指令を受けよ」との仰せなのでここに指令する。
建陽 2年5月2日
議政府賛政 内部大臣 南廷哲
議政府賛政 臨時署理軍部大臣 沈相�� 閣下
＊１）から９）までの翻訳は尾上敏子が韓国語訳から和訳した。
10) [士官雇傭撤廃と八月事件関連者裁判内情などについての兪箕煥（ユギファン）の密告]
昨夜の会議は沈相薫（シムサンフン）の請求によるもであったとのこと、ところが閣員はみな士官（＊ロシア軍士官）雇用事件が不当だとするに至って昨夜の会議は不成立のまま散会した。昨日ウエバー公使（＊駐韓露国公使）が午前九時頃より正午に至るまで外部大臣と(外部において)談論したが、ついに李外部は承諾せず、昨日の閣議において士官雇用の件は全く撤廃する事に一決した。
権在衡（クオンジェヒョン）は農商工部協弁に、宮内某司長・李寅祐（イインユ）が法部に転じる事、八月事変に関する金允植（キムユンシク）、李承五（イスンオ）の裁判を開き金宏集（キムホンジプ）・鄭秉夏（チョンビョンハ）の罪名を発表する事に内決した。
只今例の爺さん（＊大院君を指すか）の人使（＊使いか）が来ております。そして「聘用の一事は、今は完全に防禦策が行われている。全く心配はない」証言した。
只今御食事中かなと存じます。そうだとすれば何時頃お返事を戴けますでしょうか。ちょっと御示し下されたく存じます。早々頓。
三十日
兪 拜
加藤 公使 大人
11) [宮内人士たちと露公使についての外部大臣署理 ・兪箕煥の 密告]
なお委細を探報者から聞いたところ、「本日我が守備隊へ弾丸二ダースが到達したとの報告を軍部にもたらすものがいて、これがまた警戒を加えた一原因だ」との事。
趙秉式（チョビョンシク）は死力を尽して金宏集（キムホンジプ）・鄭秉夏（チョンビョンハ）の親族に連坐律を実行しようとの目論見、一方大院君をも中衝（＊中傷か）せんとして人をそそのかして弾劾上疏をさせるとの事。
李完用（イワニョン）兄弟は甚だしく王寵を損ないその地位が危うい。これも反対者の中衝（＊中傷か）によるとの事でございます。
閔泳駿（ミンヨンジュン）は昨日、機典所（＊？）副総裁の任を辞したところ直ちに聞き届けられた。国王は機典所を継続する意志はない。さらにこれを撤廃する意志が現れた。尹容善（イヨンソン）外何名かの所員（＊機典所所員）も引き続きて辞表を呈した。
儒生を教唆しているのは確かに沈相�癲淵轡爛汽鵐侫鵝砲任△辰董�彼は多数の儒生を八道に派遣し彼らに京城に集まり国母（＊閔妃）の復讐に名をかり、異種の党派を駆除させようと計画中とのことで、この内相談にはウェーバア（＊駐韓露国公使）なども与かっているもののようだ。そして国王保護には露兵を充てると約束したと言う。
ウェーバアは今日出発するとの事は過日の報告の中で触れていた。これはつまり脅迫手段に過ぎない。只今の報告によれば、日本公使の謁見を妨害したのは全くウェーバアのしわざであるとのこと。ウェーバアは昨日日本公使謁見の予定があると聞くやいなや、一昨夜・金鴻陸（キムホンユク）を伴って後門より入り来て長時間に渡って奏聞した。これと同時に日本公使拝謁が見合せとなったと言う。
八日
兪 拜
12) [露国士官雇傭反対で 露国の圧力などを兪箕煥が密告]
ジヨルダン（＊英国総領事）が一昨夕沈相�癲淵轡爛汽鵐侫鵝砲乏ご悗婆眠颪掘∀�国士官聘雇に関する談話をし、大いにその軽忽を詰問し、「生命は惜しくないか。他日何らかの返報があるかもしれないぞ」と言って厳しくから脅しの言葉を用いたとのこと。
昨日機典所はいつもより早く閉ざした。これは今日日本公使の内謁見があるので、控所に差し支えがある、との理由を述べた。同会おいては閔泳駿（ミンヨンジュン）を推して機典所副総裁とするべきだとの議論が昨日通過した。
ただし金永寿(キム ヨンス)辞任についで、ハアルバートは師範学校教師として定約した。これはブラオンの斡旋による。
閣員中、趙秉稷（チョビョンジク）・南廷哲（ナムチョンチョル）、閔種黙（ミンジョンムク）は非雇用士官説に傾いている。
13) [露国士官雇傭議案制止方案が困難だとの安駉寿の私信]
敬啓者再昨夜政府会議時軍部大臣署理沈氏提出議案一件係是露国士官一百六十八名雇用事件也一百六十八名内似下士類九十七名似上士類十二名其余即軍樂隊砲兵工兵等類焉李完用立論不従姑為停止然畢竟軍樂隊砲兵工兵及上下士官幾名間必雇用乃已誠用悶沓現無停止之方略槩難不已外部通訳官朴鎔圭明日出発下往仁港即向東京伝勅教於義和君若不肯還帰本国則勧送於米国云々耳弟亦明天下往仁川港数参日後帰京心算也草々頓首
四月二十四日
安駉寿 頓
〈＊私訳〉
謹んで申し上げます。一昨日の夜政府会議で軍部大臣署理・沈相�癲淵轡爛汽鵐侫鵝� 氏が提出した議案一件は、ロシア士官百六十八名を雇用するというものですが、その百六十八名中、下士などが九十七名、上士などが十二名であり、その他は即ち軍樂隊•砲兵•工兵などです。李完用はこれには従わないと立論して暫く間は停止したのだが、結局軍楽隊・砲兵・工兵及び上下士官など数名程度は必ず雇用することに既になっており、現在これを停止させる方策は無く、最善を尽くしてももどかしいばかりで困難はおさまりません。外部通訳官・朴容圭は明日仁川に向かい、直ちに東京へ向かい、勅教を義和宮に伝え、万一本国へ帰ることを拒絶するならば、アメリカへ送るよう勧めると言う事です。私もまた明日仁川へ行き、二三日後に帰京する考えです。 草草
4月 24日
安駉寿 頓
14) [露国士官雇傭制止策についての 私信]
聘事由之大不可亦言若至契約則朝鮮必亡乃已故日本公使使我転挈其由期於力諫沮之云故今即挈白苦諫止之伏好了金議政答曰此公使所教甚合愚意且国家大計甚感謝厚意但此身日前以軍部奏本事至蒙厳譴甚至逓免本職今方惶戯待罪更何仰奏又雖欲奏之初不入耳奈何然而事機甚迫吾当恐動僚相趙秉世鄭範朝及軍部大臣署理沈相�眇垰猯録淒撃秡骸�事之成敗利鈍今不可預度而大抵嘉[加]藤公使盛意甚感
〈＊私訳〉
(前文欠) 士官雇聘事由がとてもできないということをまた言いました。万一契約を締結したら、朝鮮は必ず滅びてしますだろうと思います。したがって日本公使は我々にその理由を聞いて努めて諫言するようにし阻止させると言っています。今わずかな知恵で力を尽くしてこれを阻止することは実によい事です。
金・議政は答えるに、
「公使の教えが私の意思と国の大計にぴたりと一致しております。その厚誼に深く感謝を申し上げます。この身が数日前軍部の奏本の件で厳しい譴責を受け、その上に本職から退くまでに至り、畏れ多くも待罪しておりましたのに、どうして再び仰奏するしょうか、たとえ上奏しようとしても初めから王宮へ入ることも出来なくなっているのですから、どうすると言うのでしょう。しかし事の機微がすでに緊迫している状況で、私は同僚大臣である趙秉世と鄭範朝及び 軍部署理大臣・沈相�發隼猯呂鮨圓�して企てます。しかし事の成敗は今予測できません。ともかく加藤公使の誠意に深く感謝申し上げるところです。」
と言った。
〈＊尾上敏子 韓国語訳から和訳〉
15) [士官聘用問題についての駐露本野公使の電報内容通報]
先月二十七日付三八号電報をもって申し進んでいる露国士官聘用に関し在露・本野臨時代理公使より次の通り電報があった。
露国外務大臣は本官に対しこの問題はどのように進行しているかを知らないので取り調べた上後ほど返答したいと述べた。ついては本件はこのまま廃止に至るようなお一層尽力されたい。
四月三日 午後八時二十分 接
大隈 外務大臣
加藤 公使（＊宛）
16) [駐美日本公使の露国士官問題についてのアメリカ政府の態度の報告]
貴電六○号に関し在米・星公使より次の通り電報があった。
「御訓示に従いさる六日、国務卿に面談したところ、朝鮮における今回の事件にはなんら干渉してはならないと直ちにその地の米国公使へ電訓を発しようと約束した。」
五月八日 午後四時二十分 接
大隈 外務大臣
加藤 公使（＊宛）
한국사데이터베이스 (history.go.kr)
011_0040_0170 駐韓日本公使館記録 11巻 四. 加藤公使時代極秘書類 (17) 士官一件雑書
文書題目 (17) 士官一件雑書
文書番号
発信者
受信者
(17) 士官一件雑書
1) [皇帝陛下に謁見が出来なかった理由通告]
敬啓者今夕欲進拜閣下而来国分邸矣出他故未得偕進玆替書仰啓今日未陛見之事詳探則昨夕俄使々金鴻陸密告于大君主申勿接見云故今日自上称病也鴻陸之密告事非面拜難可詳陳草此不莊順祈晩安
七日
姜仁煕 頓
〈＊私訳〉
謹んで申し上げます。今夕閣下（＊加藤公使）にお会いしようと参上しましたが、国分邸へ外出なさっておりお会いできませんでしたので、代わりに書信にてお知らせします。本日陛下への謁見ができなかった事情を子細に聞きただした際、昨夜 ロシア公使が金鴻陸（キムホンユク）を使って大君主陛下に接見されないように密告したために、本日陛下は病と称されたものであります。金鴻陸がこのように密告した理由は、閣下が陛下に詳しく申し上げることができなくするためのものです。
以上急ぎお知らせします。敬具.
7日
姜仁熙（カンインフィ） 頓
2) [露国士官の雇聘約定の撤回を要求]
二十六日別会議에李允用朴定陽李完用参人이面稟於大君主야再昨日에日本公使가陛見時에暗奏言内에도俄士官이出来則我国이亦如俄国士官之数로将為出来之意로稟奏고約条를定야줍시얏다니此真両国之大事요安危를未判이라고陛下게셔若難下詢於韋貝則臣等이当以理言之라고韋貝를見고貴国雇聘士官約定書는雖有我大君主親教나若貴国士官이出来于朝鮮則各国是非를未防이요日本則又為出来云々고朝鮮事勢가不能支過라고貴国이朝鮮을若有一分顧護之心이여든此約条를撤入고細々히朝鮮事務와国勢을見야尽善히保護고追後更定約条��거시亦未晩也라얏다옵고韋貝는晦日入去云々耳
〈＊私訳〉
26日特別会議において李允用（イユニョン）•朴定陽（パクチョンヤン）•李完用（イワニョン）の三人が大君主陛下にお会いし奏上したことは、
「一昨日日本公使が陛見する時密奏した言葉の中にも、ロシア士官が来たら我が国にもロシア士官と同じ人数を韓国に送るつもりだという趣旨を申し上げ、これに対する約定を定めてもらいたいと言ったというが、これは本当に両国に係わる大きな問題であり、安危を判断することは困難である」
と言って、
「陛下におかれてはベーベル（＊大ロシア国欽命公使大臣）と相談することが難しいのであれば、私どもがそれにふさわしい道理に従って話し合います。」
と伝えました。そしてベーベルに会い
「貴国との雇聘士官約定書は、たとえ我が大君主の親教であっても、万一貴国の士官が朝鮮に来たならば、各国が是非を論じることを防ぐことはできず、日本もまた士官を送ろうと言って、朝鮮の状況は今後おさまらなくなってしまうでしょう。そして貴国が朝鮮を保護するつもりが少しでもあるならば、この約定を撤回し、詳しく朝鮮の事務と国税を見、善を尽くして保護し、その後に再び約定しても遅くはない」
と言ったと言います。べーベルは末日に王宮に入り戻って行ったと言う事です。
3) [外部（＊外交主管庁）を経由せず軍部で決定した士官請聘は国際公道に反するという照覆]
(前文欠)云々等因准此査凡関各外国一切交渉案件均由敝部転商各公使自是応行之規此次我軍部之不由本大臣徑行照会既非公格今貴公使恐不必拠公知照本大臣也請煩貴公使査照可也須知照覆者(以下 欠文)
〈＊私訳〉
(前文欠) 云々ということでしたが、これを問い糺してみると、おおよそ各国との全ての交渉案件に関しては、総て我が部（＊外部）を経由し各国公使と交渉することが元来当然施行するべき規定です。ところが今回我が軍部が本大臣を経ずに照会したことは公式の手続きではありません。今貴公使は本大臣に知らせる必要はないとお考えのようですが、願わくは、ご面倒でしょうが貴公使はお調べになりこの点を理解して下さることを願いつつ回答します。 (以下欠文)
4) [招聘する士官の件に関する請託]
密啓者刻拠沈軍相内報某国士官聘用一事極力防止終坐于無策纔以十七名為限雇用欲作約而計妥決云々弟聴之下不堪杞憂也敢将所有情由馳報于貴大人仰請照諒為国鼎力敢拘々于小節莫遺千歲之悔大幸当今時為貴国策則有左支右吾而遷延于日子果然則現以我政府交渉于彼政府中事須帰于妥便久耳時機倉皇敢玆布誠以望貴大人堅持幸諒焉順頌日祉
〈＊私訳〉
秘密裡に申し上げます。たった今沈（＊沈相�癲法Ψ撹�大臣の内密の通報によると、
「どんな国の士官を招聘し使用することも極力防止しなければならないのだが、ついに対策がありません。ただ十七名限度で雇用することを約束し妥結したいと思います」
との事です。私はこの言葉を聞いて心配この上ありません。ですからあえてこんな事実を貴大人に急ぎお知らせしますので確かめて下さるようお願いします。国家のために働く貴大人に敢えて小さい事にこだわることになるでしょうが、千年の後悔を遺さないようにして下さればまことに幸いです。本日貴国のための対策としては左右が一つになり日取りを遅延させることです。そのようにできれば、現在我が政府があちらの政府と交渉中の事は遠からず必ず妥結出来る事でしょう。時期が慌ただしいため敢えてこのように申し上げるので願わくは貴大人におかれては身を堅持し注意深くおられることを望みます。日々平安であられんことを祈ります。
5) [露国士官雇傭定約内容の一部修正要求]
向時俄国士官及下士並一百六十名雇聘約定書는今日에改為十名雇用事로大君主陛下処分을承야明天에該約定書를修正参件야一件은�輕槁�고一件은送俄公使고一件은送外部올터이오이다俄兵五十名은書于約条는無고以内言으로定約条야五十名은限五年고長在俄館之様이
〈＊私訳〉
先日ロシア士官及び下士など総勢百六十名を雇傭するとの定約書は本日十名を雇傭すると言う内容に改定されるという大君主陛下の処分を受けました。したがって明日その約定書を再度修正し三通作成し一通は本部に置き、一通はロシア公使に送り、一通は外部に送ります。したがってロシア兵士五十名は文書で約定することはなく、内言としてのみ約定を定めその期間を五年にし、ロシア公使館でのみ長く勤務するようにするつもり (以下欠文)
6) [露国士官を請聘できないように上奏することを日本公使に要求]
敬啓者向日沈軍相送人声称
某国士官聘用一事沈相則極力防止然大内処分至厳且督勢不得已請議云々
昨又拠沈氏内寄
士官一款尚此力阻終坐于無策纔以十七名為限雇用欲作約而計妥決云々
弟聴之下不堪杞憂也曩者陛見時仰揣聖意不肯聘用矣及見沈相通寄則莫曉其衷許故敢将所有情由馳報于貴大人仰請照亮為国鼎力敢拘々于小節備稟于大君主陛下莫遺千歳之悔大幸矣当今時為貴国策則有左支右吾而遷延日子果然則現以在我政府交渉于彼政府中事須帰于妥便不久耳時機蒼皇敢玆布誠以望涕呈奏稟焉順頌 時安
弟 五月四日
〈＊私訳〉
謹んで申し上げます。先日沈（＊沈相�癲法Ψ撹�大臣が人を寄こしていうには、
「ある国の士官を招聘して使用することについて沈・軍部大臣は極力阻止しようとしています。しかるに大内（＊宮中）の指図が極めて厳しく督促するので、成行き上仕方なく話し合いを求めます。」
と言う事でした。昨日また沈・大臣によると、
「士官に関する事は今も努めて阻止しているが、結局対策がありません。ただ十七名を限度に雇傭することを約束し妥結しようと思います。」
と言う事です。私はこの事を聞いて以来心配で仕方ありません。以前陛下に謁見した時陛下のお考えを打診したのですが、招聘して使いたくはないご様子でした。遂に沈・大臣の手紙を見ると、あの者たち（＊ロシア公使館員、か）の下心を知ることはできないので敢えてこのような事実を貴大臣に急ぎ知らせるところであります。願わくは国家のために働く大臣に、敢えて小事にこだわるようですが、これを大君主陛下に伺って千年の後悔の無いようにしていただくと大いに幸いであります。本日貴国のための対策としては、左右が一つになり日取りを遅らせることです。果たしてそうすれば、現在我が政府があちらの政府と交渉中にある事は遠からず必ず妥結出来るでしょう。時期が慌ただしく敢えてこうしてお話申し上げますのでこれを奏上して下さるようお願いします。ご無事をお祈りします。
五月 四日
7) [日本教練教師招請についての日本公使の回答]
(欄外記録：陰暦四月初六日夕来)
云々照得本大臣接准貴軍部大臣署理沈相�眈伐馥盂�因其整理朝鮮軍兵請来外国教鍊師官等一事已経会議於朝鮮政府而請求本大臣使之請来左開俄教鍊師等奏任官参員判任官十員年少学徒学校教師奏任官一員総合十四教練師等以外軍器廠機官奏任一員樂師一員機官参員輔佐医員二員等因閲悉而本大臣全然知得其為緊於朝鮮之改正軍兵及按其武芸訓鍊兵而因其以上朝鮮所言請求之教鍊師等将行報我政府即其同時本大臣亦将求我政府使之援助朝鮮於該事中玆専此備文照会請煩貴大臣査照後転照貴軍部大臣署理可也云々
〈＊私訳〉
(欄外記錄 : 陰暦四月六日夕来)
(前文欠)〜しました。確かめたことは、本使が貴軍部大臣署理・沈相�癲淵轡爛汽鵐侫鵝砲両伐颪棒椶靴燭里任垢�、その内容によると、
「朝鮮の軍兵を整理するため教錬師官などを招請するという案件はすでに我が政府の会議を経て、本大臣に日本政府へ要請させることになった。したがって下記のようにロシアの教練師など奏任官三名、判任官十名、年少徒学校教師の奏任官一名の総勢十四名と、教練師などこの軍機廠機官として奏任官一名、薬師一名、機官三名、輔佐医員二名を請聘することになった」
ということで、全てその事実を了解しました。
そこで本使は朝鮮で軍兵を改定し武芸を訓練することが緊要だということを理解し、これによって先に言明した、朝鮮政府が教練師などを要請しているということを、即時に我が政府に報告すると同時に、本使もまた直ちに我が政府が朝鮮に要望しているこの問題を援助するように要請したところです。ここに文を整え紹介しますので、ご面倒でも、貴大臣におかれて検討された後、貴軍部大臣に転照して下さるようお願いします。云云
8) [外部へ照会が来た露士官請聘の件の内容の回示要望]
敬啓者今旦国分出他故未得進拜於閣下而只以書啓也再昨夕自俄館照会於本国外部者事繫緊要故玆封呈想必先已収覧矣事機之如何詳回示則依教探行矣深祝諒下草此不莊順祈晩晏
九日
姜仁煕 頓
〈＊私訳〉
謹んで申し上げます。今また国分・書記生が外出して不在なので閣下にお会い出来ないので書面にて申し上げます。
一昨日夜、ロシア公使館から我が外部（＊外交主管庁）に照会したことが、情勢が急を要しているようなので、ここに書信を送りますので、私より先に受け取られてご覧になる必要があるでしょう。事の事情がどうなったのか詳細に回示して下されば教えられたとおりに探ってみますので深くご諒解頂きたく存じます。
九日
姜仁熙（カンインヒ） 頓
9) [士官請聘節次についての 指令]
貴部에셔請議俄国教鍊師及工匠의樂諸員随時聘用事로会議를経後上奏와奉旨令軍部量宜措処라하시엿기玆에指令홈
建陽二年五月二日
議政府賛政内部大臣 南廷哲
議政府賛政臨時署理 軍部大臣 沈相�� 閣下
〈＊私訳〉
貴部で請議したロシア教練師及び工匠と楽諸員を随時聘用する件は会議を経た後奏上し、「軍部が熟考して措置するように指令を受けよ」との仰せなのでここに指令する。
建陽 2年5月2日
議政府賛政 内部大臣 南廷哲
議政府賛政 臨時署理軍部大臣 沈相�� 閣下
＊１）から９）までの翻訳は尾上敏子が韓国語訳から和訳した。
10) [士官雇傭撤廃と八月事件関連者裁判内情などについての兪箕煥（ユギファン）の密告]
昨夜の会議は沈相薫（シムサンフン）の請求によるもであったとのこと、ところが閣員はみな士官（＊ロシア軍士官）雇用事件が不当だとするに至って昨夜の会議は不成立のまま散会した。昨日ウエバー公使（＊駐韓露国公使）が午前九時頃より正午に至るまで外部大臣と(外部において)談論したが、ついに李外部は承諾せず、昨日の閣議において士官雇用の件は全く撤廃する事に一決した。
権在衡（クオンジェヒョン）は農商工部協弁に、宮内某司長・李寅祐（イインユ）が法部に転じる事、八月事変に関する金允植（キムユンシク）、李承五（イスンオ）の裁判を開き金宏集（キムホンジプ）・鄭秉夏（チョンビョンハ）の罪名を発表する事に内決した。
只今例の爺さん（＊大院君を指すか）の人使（＊使いか）が来ております。そして「聘用の一事は、今は完全に防禦策が行われている。全く心配はない」証言した。
只今御食事中かなと存じます。そうだとすれば何時頃お返事を戴けますでしょうか。ちょっと御示し下されたく存じます。早々頓。
三十日
兪 拜
加藤 公使 大人
11) [宮内人士たちと露公使についての外部大臣署理 ・兪箕煥の 密告]
なお委細を探報者から聞いたところ、「本日我が守備隊へ弾丸二ダースが到達したとの報告を軍部にもたらすものがいて、これがまた警戒を加えた一原因だ」との事。
趙秉式（チョビョンシク）は死力を尽して金宏集（キムホンジプ）・鄭秉夏（チョンビョンハ）の親族に連坐律を実行しようとの目論見、一方大院君をも中衝（＊中傷か）せんとして人をそそのかして弾劾上疏をさせるとの事。
李完用（イワニョン）兄弟は甚だしく王寵を損ないその地位が危うい。これも反対者の中衝（＊中傷か）によるとの事でございます。
閔泳駿（ミンヨンジュン）は昨日、機典所（＊？）副総裁の任を辞したところ直ちに聞き届けられた。国王は機典所を継続する意志はない。さらにこれを撤廃する意志が現れた。尹容善（イヨンソン）外何名かの所員（＊機典所所員）も引き続きて辞表を呈した。
儒生を教唆しているのは確かに沈相�癲淵轡爛汽鵐侫鵝砲任△辰董�彼は多数の儒生を八道に派遣し彼らに京城に集まり国母（＊閔妃）の復讐に名をかり、異種の党派を駆除させようと計画中とのことで、この内相談にはウェーバア（＊駐韓露国公使）なども与かっているもののようだ。そして国王保護には露兵を充てると約束したと言う。
ウェーバアは今日出発するとの事は過日の報告の中で触れていた。これはつまり脅迫手段に過ぎない。只今の報告によれば、日本公使の謁見を妨害したのは全くウェーバアのしわざであるとのこと。ウェーバアは昨日日本公使謁見の予定があると聞くやいなや、一昨夜・金鴻陸（キムホンユク）を伴って後門より入り来て長時間に渡って奏聞した。これと同時に日本公使拝謁が見合せとなったと言う。
八日
兪 拜
12) [露国士官雇傭反対で 露国の圧力などを兪箕煥が密告]
ジヨルダン（＊英国総領事）が一昨夕沈相�癲淵轡爛汽鵐侫鵝砲乏ご悗婆眠颪掘∀�国士官聘雇に関する談話をし、大いにその軽忽を詰問し、「生命は惜しくないか。他日何らかの返報があるかもしれないぞ」と言って厳しくから脅しの言葉を用いたとのこと。
昨日機典所はいつもより早く閉ざした。これは今日日本公使の内謁見があるので、控所に差し支えがある、との理由を述べた。同会おいては閔泳駿（ミンヨンジュン）を推して機典所副総裁とするべきだとの議論が昨日通過した。
ただし金永寿(キム ヨンス)辞任についで、ハアルバートは師範学校教師として定約した。これはブラオンの斡旋による。
閣員中、趙秉稷（チョビョンジク）・南廷哲（ナムチョンチョル）、閔種黙（ミンジョンムク）は非雇用士官説に傾いている。
13) [露国士官雇傭議案制止方案が困難だとの安駉寿の私信]
敬啓者再昨夜政府会議時軍部大臣署理沈氏提出議案一件係是露国士官一百六十八名雇用事件也一百六十八名内似下士類九十七名似上士類十二名其余即軍樂隊砲兵工兵等類焉李完用立論不従姑為停止然畢竟軍樂隊砲兵工兵及上下士官幾名間必雇用乃已誠用悶沓現無停止之方略槩難不已外部通訳官朴鎔圭明日出発下往仁港即向東京伝勅教於義和君若不肯還帰本国則勧送於米国云々耳弟亦明天下往仁川港数参日後帰京心算也草々頓首
四月二十四日
安駉寿 頓
〈＊私訳〉
謹んで申し上げます。一昨日の夜政府会議で軍部大臣署理・沈相�癲淵轡爛汽鵐侫鵝� 氏が提出した議案一件は、ロシア士官百六十八名を雇用するというものですが、その百六十八名中、下士などが九十七名、上士などが十二名であり、その他は即ち軍樂隊•砲兵•工兵などです。李完用はこれには従わないと立論して暫く間は停止したのだが、結局軍楽隊・砲兵・工兵及び上下士官など数名程度は必ず雇用することに既になっており、現在これを停止させる方策は無く、最善を尽くしてももどかしいばかりで困難はおさまりません。外部通訳官・朴容圭は明日仁川に向かい、直ちに東京へ向かい、勅教を義和宮に伝え、万一本国へ帰ることを拒絶するならば、アメリカへ送るよう勧めると言う事です。私もまた明日仁川へ行き、二三日後に帰京する考えです。 草草
4月 24日
安駉寿 頓
14) [露国士官雇傭制止策についての 私信]
聘事由之大不可亦言若至契約則朝鮮必亡乃已故日本公使使我転挈其由期於力諫沮之云故今即挈白苦諫止之伏好了金議政答曰此公使所教甚合愚意且国家大計甚感謝厚意但此身日前以軍部奏本事至蒙厳譴甚至逓免本職今方惶戯待罪更何仰奏又雖欲奏之初不入耳奈何然而事機甚迫吾当恐動僚相趙秉世鄭範朝及軍部大臣署理沈相�眇垰猯録淒撃秡骸�事之成敗利鈍今不可預度而大抵嘉[加]藤公使盛意甚感
〈＊私訳〉
(前文欠) 士官雇聘事由がとてもできないということをまた言いました。万一契約を締結したら、朝鮮は必ず滅びてしますだろうと思います。したがって日本公使は我々にその理由を聞いて努めて諫言するようにし阻止させると言っています。今わずかな知恵で力を尽くしてこれを阻止することは実によい事です。
金・議政は答えるに、
「公使の教えが私の意思と国の大計にぴたりと一致しております。その厚誼に深く感謝を申し上げます。この身が数日前軍部の奏本の件で厳しい譴責を受け、その上に本職から退くまでに至り、畏れ多くも待罪しておりましたのに、どうして再び仰奏するしょうか、たとえ上奏しようとしても初めから王宮へ入ることも出来なくなっているのですから、どうすると言うのでしょう。しかし事の機微がすでに緊迫している状況で、私は同僚大臣である趙秉世と鄭範朝及び 軍部署理大臣・沈相�發隼猯呂鮨圓�して企てます。しかし事の成敗は今予測できません。ともかく加藤公使の誠意に深く感謝申し上げるところです。」
と言った。
〈＊尾上敏子 韓国語訳から和訳〉
15) [士官聘用問題についての駐露本野公使の電報内容通報]
先月二十七日付三八号電報をもって申し進んでいる露国士官聘用に関し在露・本野臨時代理公使より次の通り電報があった。
露国外務大臣は本官に対しこの問題はどのように進行しているかを知らないので取り調べた上後ほど返答したいと述べた。ついては本件はこのまま廃止に至るようなお一層尽力されたい。
四月三日 午後八時二十分 接
大隈 外務大臣
加藤 公使（＊宛）
16) [駐美日本公使の露国士官問題についてのアメリカ政府の態度の報告]
貴電六○号に関し在米・星公使より次の通り電報があった。
「御訓示に従いさる六日、国務卿に面談したところ、朝鮮における今回の事件にはなんら干渉してはならないと直ちにその地の米国公使へ電訓を発しようと約束した。」
五月八日 午後四時二十分 接
大隈 外務大臣
加藤 公使（＊宛）
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