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2021年01月14日08:26

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人、舟にのりてゆくに、目をめぐらしてきしをみれば、きしのうつるとあやまる

道元のこの言葉は、

人、舟にのりてゆくに、目をめぐらしてきしをみれば、きしのうつるとあやまる。目をしたしく舟につくれば、舟のすすむをしるがごとく、身心を乱想して万法を弁肯するには、自心自性は常住なるかとあやまる。もし行李をしたしくして箇裡に帰すれば、万法のわれにあらぬ道理あきらけし。 『正法眼蔵』「現成公案」

と続きます。
自分が不変で状況が変化するのではなく、状況は変わらず、自分が変化するということです。
『正法眼蔵』の中でも、大切なところであり、難しいところです。

コロナ禍のような問題も、状況が変わらず、自分の変化だととらえていいか。

義父が昨日亡くなりました。前からガンでしたから、そのこと自体は仕方がないのですが、しかし、やっぱり、葬式はハードルが高いです。田舎は、東京人をみたらコロナと思うというところがあります。万が一、葬儀に来た近所の人が発症したら、義母はそこに住んでいられません。

大きな出来事があり、状況が変化したのか。。

何しろ、人が一人亡くなったわけですから、いろいろと振り返りました。
だから、年休は取りましたが、葬儀に出れるか…これから、親族会議です。
こういう大きな変化、本人は命を失うという大きな変化もありましたが、
今、病気で死んだからといって、過去に青年(私や義姉の夫)が、嫁を貰いに来て、もったいぶって対応したというのも、消えることがない事実です。やはり、道元が言うように、岸を見ながら進む船のように、自分が変化し、状況は変化しないのですね。元に戻れないだけです。

私の子どもたちも、葬儀には行けません。
最初は、一日のコロナ発生がヒトケタ〜十数名だという県だから、東京より安全かと思いましたが、考えてみれば、通夜などは宴会になります。先々代からの付き合いの地域の有力者などが酒を注いで回ったり…という状況では、「三密を避けましょう」などとは言えませんから、東京で缶ビールでも飲んでいた方が安全です。

また、
一番下が出産し私も陰嚢水腫の手術を受けた豊島病院も、コロナ専門の病院になってしまいました。何回もドラマのロケに使われた東上線から見えるきれいな建物が、印象的です。感じがいい病院です。隔世の感があります。

隣の隣の区ですが、交通の便がいいので、いざというときに行こうという病院の一つです。がんや脳卒中では有名ですから、そういう病気を持っている人は、影響を受けています。

コロナだけではなく、医療崩壊はもう起きています。逼迫ではありません。すでに起きています。
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