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2020年12月18日09:55

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ラクサンポ177

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
三浦家の台所。川口と三浦

川口
「俺、もやしとキャベッツが好きなんだ。フライパンを用意してな。油はあるよな」

三浦
「もちろんあるさ。これでいい」
サラダオイルを出す

川口
「上等だぜ」

三浦
「俺、キャベッツを切るからさあ。ちょっと待っていて」

川口
「うあ。包丁を器用に使うじゃないか。きれいに切るねえ。あまり、小さい切るのは好きじゃないよ」

三浦
「うるさいね。ここは俺ん家だよ。三浦流にさせてくれよ」

川口
「はい。ごめんなさい」

三浦
「さあ、切ったぞ。フライパンに油入れてよ。野菜を入れるから」
川口
「了解です」
三浦、キャベッツを入れる。

三浦
「火を強くして、炒めるから」

川口
「すごい、なれたもんだね」

三浦
「皿用意して。できたら、乗せるんだから」

川口
「はい。三浦さん」



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