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2020年08月04日08:49

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(転載)中国・チベット女子一人旅−12


それにしても
標高3,300m、富士山9合目で酒をしこたま呑み、強い中国タバコをばかばか吸って、雨の中歩いて帰ってくるなんてキチガイ沙汰だ!
チベタンも、中国人と一緒でお酒もタバコもどんどん勧めてくる。
ハッキリ言ってツラかった。高山で酒を呑むと、心臓がバクバクして、頭が痛くなる。
こうなると、大好きなタバコも、煙を吸い込むのがしんどい。

雨の帰り道、酔って少しよろよろしながら、ゾンボが言った。
「兄が、今ラサに行っている。その兄が帰ってきたら、ゲストハウスの仕事を交代して次は自分がラサに行けるんだ。
だから、兄が帰ってくるまで待って、一緒にラサに行かないか?」・・・と。
ちなみに、兄がいつ戻るかは分からないらしい。
「一家でラサに行った事が無いのは俺だけだ、チベット族として、これは恥ずべき事なんだよ、だから必ず行く。
だから・・・メイシン(私は「美幸」の中国語読みでそう呼ばれていた)、急いで徳格(デルゲ)に行くなよ。」、と言うのだ。
また困った。
確かに、チベタンと一緒に行動する事によって、非開放地区の昌都(チャムド)で公安に捕まる可能性は減らせるかもしれない。それに、
私はここ、甘孜が好きにもなっていた。
だけど・・・。

9月29日 甘孜に沈む。
夜寝るときはかなり寒いのだけど、10時ころまで惰眠をむさぼっていると、段々ウララカな陽気になってきて、とても気持ちがいい。
午前中は自分の部屋で、ぼーっとしたり、日記を書いたりして、
日が高くなってきたら、中庭に出て行って家族の人達と挨拶を交わし、昼食を頂き、二人の子供と一緒にウルトラマンタロウの中国語吹き替え版や、子供向けのTVを見る。
陽だまりのバルコニーで日記を書きながらゾンボとお喋りしたり、双眼鏡で遠くの山々を眺めたり。
夕方になったら、日課のように、6時に康定から到着するバスを狙って、ゾンボと二人で客引きに行く。
日が落ちて少し寒くなったら家に戻り、マントウとバター茶を頂く。
そうそう、ここに居ると、お金が減らない。
宿泊費(一日15元=約240円×未定の日数)は後払いでまとめて減るが、
一日三食全部家の人にご馳走になっていたし、寺は拝観料タダだったし、購買意欲をそそるような店は無いし。
甘孜の街で数珠を買おうとしたら、店の人に、「あんた、ラサへ行くのかい。じゃぁそっちで買った方が安いよ」、と言われてしまった。
更に、家の人達は、自分がタバコを吸う時には、必ず客である私に先に勧めるので、タバコにはまったく困らなかった。というか、むしろ吸い過ぎに注意したいくらいだ。

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