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2020年03月28日23:34

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絵日記2020/ 3/28(土)マット・スカダー続き

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 マット・スカダー(4)『暗闇にひと突き』ローレンス・ブロック 田口俊樹訳ハヤカワ文庫HMを読了。

>内容(「BOOK」データベースより)
若い女性ばかり狙った、9年前の連続刺殺事件はニューヨークを震憾させた。犠牲者は皆、全身に無数の傷を受け、その見開かれた両眼は、アイスピックでひと突きされていたのだ。ブルックリンで殺されたバーバラも、当時その犠牲者の一人と考えられてしいた。が、数週間前に偶然逮捕された犯人は、バーバラ殺しだけを頑強に否定し、アリバイさえも立証されたという。警察の捜査再開も期待できず、父親はスカダーに真犯人深しを懇願したが…。暗闇に埋もれた過去を求め虚無の街を彷徨うアル中探偵スカダーの姿を哀切に描き出す傑作ハードボイルド。

 いやあ面白かった。スカダーの好むバーボンのような苦く辛いストーリー展開、意外な犯人、ミステリーとしても一級品だと思う。
 とにかく、描かれるニューヨークの街とそのセンチメンタルな香りがハードボイルド好きには堪らない。
 但しスカダー氏酔いどれなだけでなく「女」に弱く「そーゆー雰囲気」になるとすぐに「そーゆーこと」してしまう。もう少しストイックなところも見せて欲しいと思うのだが。

 息抜きに『人斬り彦斎 』五味康祐 徳間文庫と『プレイバック』レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳ハヤカワ文庫HMを読んでいる。

>説明
元治元年夏、京・祇園の料亭に集った勤皇浪士の中に、小柄で色白、剃髪頭の物静かな男がいた。河上彦斎―近藤勇、中村半次郎と並び恐れられた剣客だ。この夜の会合で、“佐久間象山を暗殺すべし”が多数を占め、ならば自分が、と彦斎は自ら決していた。宴がひけての帰途、彦斎は若い芸妓に声をかけられ、妓の自宅に誘われる。そこで彦斎は奇妙な依頼をうける…。巨匠の時代長篇。

 なんと?! kawakamingと一文字違いの名前。30年程前書店で見付けて買った文庫本が何処かに行ってしまったので古本で入手した。

>内容(「BOOK」データベースより)
「聞こえているのかね?私はこう言ったんだ。こちらはクライド・アムニー、弁護士だと」―午前六時半。一本の電話が私立探偵フィリップ・マーロウを眠りから覚まさせる。列車で到着するはずの若い女を尾行せよとの依頼だった。見知らぬ弁護士の高圧的な口調に苛立ちながらも、マーロウは駅まで出向く。しかし、女には不審な男がぴったりとまとわりつき…。“私立探偵フィリップ・マーロウ”シリーズ第七作。

 こちらは40年程前に清水俊二訳で読んで夢中になったシリーズの新訳版。清水氏は映画字幕翻訳業が本職だが、リズム感重視の為か「省略が多過ぎる」と村上氏は指摘する。まあ新訳は新鮮であるけど「村上節(ぶし)」になってしまっている。しょうがないけどね。それもまた良しである。「ハードボイルド」が被ってしまったんだけどこれもしょうがない(笑)。










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