警察の条件 佐々木譲 を読了。
組織改革と銘打った再編により、組織犯罪対策部第一課の係長になった安城和也。
不穏な動きを見せる東京の薬物売買界隈の捜査をするが、
芳しくない上に重大なミスを犯してしまう。
そんな中、彼がかつて売った上司にして辣腕の警官、加賀谷仁が戻ってきて――
戦後から、親子三代の警察官を辿る警察の血の第二章です。
前の話については割りと忘れてしまっていましたが十分楽しめました。
誠実であろうとするが上手くいかない安城と、加賀谷がメインスポット。
後者の真意は謎めいていますが、なんとなく読んでいる内に察してはきますね。
それでも最後の流れは綺麗というか見事というか。
情景を浮かべて吐息をつきたくなるようなそんな話。
おすすめの警察小説です。
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