執念のラーメン屋探し

あのラーメン屋、ネットで扱われてないか調べたら、

あった、あった。

口コミに新しい場所の地図もでてたから、今日行ってみました。

駅から少し歩いて分かりやすい看板を見つけ、「よし！」

相変わらずのカウンターだけのお店に満席に近いお客がうれしい。

「ひさしぶりですねー」と、お兄さんが、麺の湯切りをしながら声をかけてくれました。

お客さんは9割がた昔のままですって。

その人たちが、「あの女の人来ないね？」

と、心配してくれてたそうな。

「この店の場所がわからないのかな」って。

口もきいたこともないのに、いつも同じメンバーで並んで食べてるから、

良く知ってるみたい。

普段はほとんど口を利くことのないお店で、珍しくあーだこーだと

近況を語りました。

出されたスープをひとくち含んだとき、

「あ、味が柔らかくなってる」と思ったけど、

なんだ、これは！というほどじゃない。

土地が変ると空気が変わるのよねー

なじみのお店なんてそう簡単にとっかえる物じゃないから、

新しい地面のスパイスが、液にしみ込んでいくまでまた通います。