しつけを学校に過度に負担させている私たちの社会では、学校に通わない長期休業には非行とか（休み明けの）自殺とかの問題が比較的大きくなっています。学校が悪いわけでも文部科学省が悪いわけでも首相が悪いわけでもありません。核家族化が進んだ社会では仕方のないことです。
しかし、現状に悪い点があってそれが誰のせいでないとしても、その悪い点に拍車をかけるような措置は、行った人間が悪い。首相が悪くて文部科学省が悪いのです。
子どもたちが救われません。
心が未熟で自制心が乏しく図体だけはでっかい子もいます。親がいない日中に暇を持て余して不善をなすかもしれません。たやすく想像できますよね。
学習上の困難を抱えている子もいます。学校の先生が補修など細かに面倒をみているためになんとか教室で置物とならずに済んでいるのかもしれません。学校に通えなければ一ヶ月以上もケアされません。中2だったら、高校入試までの短くて１０ヶ月、長くて１２ヶ月弱のうちの１ヶ月が虚しくなります。
私個人の感覚だと、中２のうち下位の１割は通分ができません。２割くらいは、教われば通分できるけれどすぐにデタラメに分母を払い始めてしまいます。方程式と、ただの分数の計算との区別をしようという姿勢がそもないのです。放置されている期間が長ければ長いほど、デタラメ戦法の侵食はひどくなります。He is like Engrish.なんていう答案を入試で残してくる子も増えるでしょう。上位層は環境や意志がしっかりとしていれば自習することができます。とりわけ意志が大切で、意志が弱い個体は１ヶ月つまり24h✕30＝720hという莫大な時間を、すべて学習した内容を忘却するための時間に充当する（要するに復習せずにサボって忘れてしまう）ことと思います。それはまあ淘汰としてアリなんですけど。
でも優秀な子が悪影響を受けにくいとしてもそれ以外の子を大事にしてほしいですよね。
新型コロナウィルスがあらたに風邪を引き起こすウィルスの仲間入りをしました。
https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=2によれば「かぜ症状群の原因微生物は、80〜90%がウイルスといわれています。主な原因ウイルスとしては、ライノウイルス、コロナウイルスが多く、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスなどが続きます。」とありますけど、コロナウィルスに新型が追加されたという事実が政府にこの措置を決断させました。
あのインフルエンザすら、日本では新型コロナウィルス対策のために手洗いを推奨したら下火になったというニュースがあったばかり。脅威の度合いの高いインフルエンザには全国一律の休校措置をせず、新型コロナウィルスにはするわけです。
子どもを盾にして、子どものうちでも弱者（心が弱い、学習能力が弱い）をローラーで引き潰すような措置を取るのは、悪いことだと思います。
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休校要請、経済的支援を検討
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5989992
文部科学省は28日午前、国内での新型コロナウイルス感染拡大を受け、全国の自治体などに対し、全ての小学校、中学校、高校、特別支援学校を3月2日から春休みまで臨時休校とするよう正式に要請した。安倍晋三首相は28日午前の衆院予算委員会で「ここ1、2週間が極めて重要だ」と感染拡大防止に理解を求め、一斉休校で共働き世帯などに影響が出ることも踏まえ、中小事業者やパート従業員への経済的支援を検討するとした。
萩生田光一文部科学相は28日午前の記者会見で、一斉休校要請について「早期の事態収束に向けた重要な時期だ」とした上で、「休校の期間や実施の方法は、学習の遅れなどが生じないよう学校設置者が工夫してほしい」と自治体などに判断を委ねた。
首相は衆院予算委で、要請は専門家の意見を踏まえたものだと説明。「子どもの健康・安全を第一に考えて、多くの子どもや教職員が日常的に長時間集まるリスクにあらかじめ備える観点だ」と述べた。萩生田氏は予算委で、塾などには経済産業省を通じて休業を要請するとし、学校のクラブ活動も「中止してもらうのが望ましい」と述べた。
共働き世帯などで保護者も仕事を休むことになるとの指摘に対し、首相は有給休暇の取得をしやすくするよう経済界に要請する考えを表明。「中小企業・事業者には経営上の困難が発生する場合がある。パートで働く人がパートを休むことになれば収入が減少する。そのための対応も検討している」と明言した。
加藤勝信厚生労働相は28日の会見で、休校などに伴い労働者が仕事を休むことを想定し、事業主に休業手当や賃金の一部を補助する雇用調整助成金の特例措置を拡大する方針を示した。
また加藤氏は、保育所や放課後児童クラブ（学童保育）が引き続き開所することについて「感染の予防には十分留意する」とした。利用する子どもや職員らが感染して施設を臨時休業とした場合は、訪問型保育などで対応を求める。共働き世帯などが子どもを臨時に学童保育などに預ける場合に生じる費用に関し、麻生太郎財務相は会見で「（休校を）要請して費用がかかる場合、政府が払うのは当然のことだ」と述べ、保護者らの負担軽減を図る考えを示した。具体的な方法は関係省庁と今後協議する。
一方、首相は予算委で、学童保育などの開所に伴う追加経費は「国庫補助基準額の範囲で補助する」と述べ、自治体が独自に取り組む対策も国として支援する意向も示した。
しかし一斉休校の要請で保護者や自治体に混乱が広がっており、唐突な政府方針への批判が拡大する可能性がある。自民党の岸田文雄政調会長は党本部で記者団に「（首相は）やれることは全てやるという思いでぎりぎりの判断、決断をしたと思うが、社会全体にとって突然のことで、唐突感は否めない」と指摘した。首相は27日の政府対策本部で休業要請を一方的に発信したが、詳細な説明をしなかった。菅義偉官房長官は28日の会見で「引き続き丁寧に説明させていただきたい」と述べるにとどめた。【水戸健一、村田拓也、野原大輔、成田有佳】
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（超耳）
上記の私の意見と矛盾するようですけれど、一方でこの事態に価値もあると思います。
予行演習になります。未来においてなにか別の事態が勃発するかもしれません。そのときに前例があれば動きやすいし反省を活かすことができますよね。
また「デマ屋」や「パニック大好き人間」とでも呼ぶべき破廉恥な人格を特定するチャンスでもあります。新型コロナウィルス予防のためにマスクを欲しがるような人は半分以上そっち側ですから、要警戒です。いざとなれば隣人を魔女として告発するタイプの人たちです。理屈はいらないっていうことですから。マスクを備えるのは今回のような風邪の一種を予防するためではありません。SERSやMERS級の悪疫に備えてN95マスクを備蓄するなら、予防の意味がありますから、手に入りやすくなったころにぜひどうぞ。
それはそうとして、政府の不誠実さがたいへん目立ちます。不愉快です。
＞ 萩生田光一文部科学相は（略）「休校の期間や実施の方法は、学習の遅れなどが生じないよう学校設置者が工夫してほしい」
学校に通わないでどうして学校設置者が工夫できるんです？
食料がない（足りない）のに「空腹や栄養不足が生じないよう調理者が工夫してほしい」と言っているのと同じ。文部科学大臣ってどうして無能ばかりが任命されるんでしょうね。ええ、きっと官僚がしっかりしていればお飾りでいいって思われているからですよね知ってますけど無能な大臣はそれでもイヤなんですよ。
さて、ほとんど考える必要がない可能性だと知りつつ、一応言及しておきます。
新型コロナウィルスが旧来のコロナウィルスやライノウィルスよりも飛び抜けて危険だという可能性。（新しいウィルスであるために治療法がないという意味ではありません。そんなの新型コロナウィルスに限った話ではないので）
ちなみに2009年の新型インフルエンザのウィキペディア。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B2009%E5%B9%B4%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6
「2009年11月9日〜11月15日に全国でインフルエンザに新たに感染した患者が推計で164万人、累計の患者数も902万人に上ることが2009年11月20日に国立感染症研究所から発表された」とあり、「2010年1月3日には、日本では203人が新型インフルエンザにより死亡としたと発表されている」とあります。
全国一律の休校にはなりませんでした。振り返って思うに、休校の必要もありませんでした。他の疾患（喘息など）を抱えている人が罹患すれば死亡するケースがあることは当然のことだし、
902万人が罹患して死者は203人という数字に脅威を覚えません。
ちなみに2009年の日本の年間死者数は114万人いました。203人の死因よりも優先して対策すべき死因がごまんとありそうな値ですよね。（
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei09/index.html）
2009年型インフルエンザよりも脅威判定が上とする理由はどこにあるのでしょうか？
あるのならどうして言わないの？
不誠実な首相と文部科学大臣だなあ。辞職してくれていいですよ。
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