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2020年01月24日06:05

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クルマ0203 寸詰まり(ホンダ スポーツ360)

2010年4月末にレストアが完了したフランスのラリーABC(1930年式)は、オーナーのお父様が新車で購入し、1938年に日本に持ち込まれて以降ずっと芦屋にのオーナー宅に棲息していた由緒正しいクルマでした。ボートテールの2座ボディは背が低くてとてもカッコ良く、1100ccのOHVエンジンはスーパーチャージャー付きでパワフル、しかもシングルナンバー!これ以上何をか望まん、という感じでしたね。
本mixiの日記にも何度か登場させましたが、レストア完了のお披露目を記録した日記( http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1473601088&owner_id=9783394 )を見直して色々と思い出してきました。オーナーかホンダS800M(昭和40年代の「神戸5」ナンバー)をアシにされていて、レストア進捗状況をご覧になりによく乗って来られたことなど。

オーナーが乗っていらしたS800Mはホンダ・スポーツの最終形ですが、最初はS360でした。当時の軽自動車はエンジン排気量の規定が360cc未満でしたから、それに適合するように356ccエンジンを搭載していたのです。「まるで時計のような」と形容されたこの小さなエンジンは、お猪口(おちょこ)ほどしかない可愛らしいピストンを持つ水冷直列4気筒ですが、なんとDOHCだったのです。排気量からすると突出した33馬力という最高出力は、あろうことか9000rpmで発生しました。模型用のグローエンジンではありませんよ、クルマのエンジンです。
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S360はバイクでは知られたホンダが4輪に殴り込みをかけた最初のクルマです(トラックのT360と共に)。1962年6月の鈴鹿サーキット(本田技研所有)お披露目(ホンダのディーラー対象)、同年10月の全日本自動車ショー(一般大衆対象)で発表されたものの、当時の軽自動車の全長規格(3000mm未満)に収まるように作られた寸詰まりボディがカッコ悪い(特にリアのオーバーハングが短い)とされて市販されませんでした。
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ところが、2013年11月の東京モーターショーに展示されて愛好家の度肝を抜きました。51年前ののプロトタイプは現存していないため、特別製作された復刻版(走行可能)でしたけど。確かに寸詰まりですが、この小ささは魅力的です。全長が3mもないんですよ!
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今の軽自動車規格は大きくなりすぎました。全長3400mm未満、全幅1480mm未満。少し前の小型車はその範囲に入ってしまいます。エンジンは、排気量が660ccにまで拡大していることに加えて現代技術の粋を集めて設計製作されていて、一昔前の1500cc以上でしょう。
だから今こそ軽自動車規格の下にもうひとつ規格(ミニ自動車規格?)を作ってはどうでしょう、昔の360ccの規格を踏襲して。税制などは優遇し、現行軽自動車の優遇措置は縮小または撤廃します。だって150km/h以上出るんですよ!200万円以上するし、かなり大きいし。どこが「軽」やねん!
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