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2019年12月09日08:05

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国立大劇場・辛口の感想

昨日は、早い時間に食事と雑用を片付けて国立大劇場へ。
「初演の会」の疲れがいささか残ってまして、眠らないか? 心配でしたが・・・。

三階 11列27番で観劇。

後ろの席のばばぁが(完全に悪口です)紙袋をやたらがさがさの繰り返し。
何なんですかねぇ〜 人の迷惑 と云うものを考える力が日本人は皆無なんですかね?。
階段席ですから、私の耳元でまぁ うるさいこと。
こっちが人気商売じゃ無かったら、啖呵を切って喧嘩してました。
こう云う人には、改めてマナーの勉強のし直しをお願いしたいですね。国立劇場の最後尾の列のレベルが低下です。
幕開きから30分くらいは、駄目でしたが舞台が良かったから喧嘩に成らずにすみました。

盛綱陣屋で、和田兵衛の出から有り、中抜きしないで丁寧な演出。
座頭(ざがしら)二代目松本白鸚は、いい仕事してます。

和田兵衛の坂東弥十郎の身体の大きさ(肉体的に)が、役に立ちました。
愛嬌のある憎くていで、高麗屋を向こうに回して五分と五分のやり取りでした。

篝火:魁春 相変わらず色気は無いんですが、行儀の良い芸で歌右衛門を思いださせました。

早瀬:高麗蔵も控えめで、ほのかな色気を感じさせました。

主役四人のバランスが良かったです。芝居はつくづくアンサンブルだと思った。

そして、母 微妙が上村吉弥 この人がグレードをワンランク上の芝居にしてくれました。
南座の「顔見世」に出てるもんだとばかり思ってましたが、良かった!!

*記録映画を見る会(国立劇場主催)で見た、初代・吉右衛門のものが私の教科書です。
 映画は白黒でしたが、役者紹介だけカラーで、その歌右衛門の素晴らしかった事。

で、特筆は子役の小四郎を演じた松本幸一郎が大活躍です。
私の前の列の夫人は彼の台詞で泣いていました。

*終演後 高麗蔵丈にメールを送り「なにものですか?」と尋ねると。
幸四郎丈のお弟子さんで今回がデビューと云う事です。
部屋子にして、大切に育てて貰いたいですね。

ご注進の信楽太郎が幸四郎 もっと動いても良いのでは? 

伊吹藤太:猿弥 軽みは確かに有りましたが、七代目・坂東三津五郎のものを映画で見てますので・・・
17代目・勘三郎 現・梅玉(ご馳走と云う感じ)も見てますが、申し訳無いが一番良いものを見てるので!。

後半の首実験も、解り易い思入れなど(嫌う人もいます)、丁寧に演じてました。
床も道太夫・泰二郎:東太夫・寿治郎:谷太夫・松也、再び東太夫・寿治郎と充実してました。
@久し振りに艶とこくの有る芝居でした。

二番目は、木村錦花作「蝙蝠の安さん」チャップリン生誕130年
と云う事で幸四郎が取り上げました。 映画『街の灯』の上手い翻案です。
上手い構成で、歌舞伎の手法もふんだんに有り、清々しい気分で劇場を後に出来ます。
大家の友右衛門も良い味を出していました。猿弥がたっしゃなところを見せてます。
これはこれで結構なんですが、暮れの公演ですので【芝濱の革財布】など・・・見たかったですね。

今の役者さんは「生世話」が出来る人が少なくなってますね。
魚屋を幸四郎がどう演じるのか、を見たかったのですが、女房役者が居ません。
この座組だと、女形は姉さん女房に成ります。30代後半から40代の女形不足ですね。
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