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2019年10月25日00:24

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その名はひょうきん電車

今を去ること35年前、明日をも知れぬ国鉄が世に送り出したのがひょうきん電車。
フリークエンシー化で時代のニーズに応えようとアリモノを使いコストを抑えウルトラC並みの発想の転換で世に出された電車の総称でもある。
今回取り上げる419系もそのひとつ。

今のサンライズの先輩である寝台特急581系は80年代半ばには多くがその任を解かれた。
こいつを改造して普通列車用に仕立て直したのが419系。
といっても最小限の改造に留めたため使い勝手は良いとは言えないものの、民営化後にも一向に置き換えられる様子もなく、北陸新幹線開業を控えた頃ようやく引退となった。

現役時代二度乗る機会があったがさすが腐っても鯛、シートピッチや座り心地はなかなかのものだったが、狭いドアに多数のデッドスペースとこれで通勤通学するには大変だろうと思われた。

その強烈な出で立ちに反し、模型化にはなかなか恵まれずNゲージでの製品化も21世紀に入ってから。
写っているのは今は亡きあの東京堂が唯一製品化にこぎつけたプラ完成品"テクスト"シリーズ。
20世紀末に登場し、レジンキャストやエッチングを駆使しマニア心をくすぐる製品を乱発したものの、10年ほどで夜逃げ同然に姿を消したあの東京堂である。
これは末期の投げ売り時に買ったもので、ディテールのプアさ加減が気に入らず修正済み。
手放しても良さそうなものだが、その後出たマイクロエースは高いし、鉄コレでは特急顔は作られていないしでなんだかんだで手放さず手元に留めているのが実情。

そんな思い出のある419系だが、HOでも欲しいと思っていたところ数年前に金属モデルが発売に。
しかし貧乏をこじらせた身ではキットを買うので精一杯。
キャッシュレス還元やらぺいぺいやら使い倒して別売部品を手にいれる目処がついたので
このたびなんとかお買い上げ。
実車はすでに姿を消してるので参考書も取り寄せた。こうして気分を上げていくのだ。

その白い車体とご面相ゆえ"食パン電車"との異名を持つ419系だが、ワインレッドに白帯を巻いた姿で登場した。深い屋根の大きな赤い車体に"普通"と出しているその姿を中学時代図書館で見たのがファーストコンタクトである。
奇しくもその頃白色への塗装変更が進行中で、赤色時代はほんの数年間に過ぎなかった。
模型は赤色で作るぞ。塗装工程の簡略化もあるがファーストコンタクトの甘酸っぱい思い出をワインレッドになぞらえてみようと思うのだ。

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