球団創設50周年、Washington移転15年目にして初のWorld Series進出だ。

■ナショナルズが4連勝で初のリーグ制覇！86年ぶりにワシントンで頂上決戦へ
(ベースボールキング - 10月16日 13:54)
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今年のNLCS（National League Championship Series）は、Washington NationalsがSt. Louis Cardinalsを4勝0敗で抑え、1969年の球団創設以来初のリーグ優勝とWorld Series進出を決めました。今日のNLDS第4戦、3連勝でリーグ制覇に王手をかけていたNationalsが今日も初回から打線が爆発。1回裏、先頭のTurnerがCardinals先発Hudsonから右前安打を放ち、続くEatonが中二塁打でTurnerが三塁に進み、三番Rendonの中犠飛でNatsがまず1点先制、続く4番Sotoが左二塁打でEaton還って2点目、当たっているKendrickが申告敬遠で歩いた後、Zimmermanのゴロを相手の野選、さらに二塁手Wongのエラーで満塁としてRoblesが右前タイムリー安打でSotoが生還して3点目、続くGomesも左前タイムリー安打を放ってKendrick、Zimmermanが還って5対0となってHudsonはKO、ベテランWainwrightが2番手としてマウンドへ。投手Corbinバントで送って打者一巡、一番に戻ってTurnerが左前2点タイムリーでRoblesとGomesが還って、Nationalsは初回に一挙7点を挙げました。
投げては、Nationals先発Patrick CorbinがCardinals打線を3回までに9アウト中7奪三振と圧巻の投球を見せながら、4回表にMolinaに一発を浴び、5回表には先頭Baderが四死球を選んでWongの右前安打、代打Fowlerの四死球からEdmanのニゴロでCardinalsに2点目、さらにJ. Martínezが左中間を破るタイムリー二塁打でFowler、Wongが還ってさらに2点、合わせて4点を失う乱調ぶりを見せながら、続くGoldschmidtとOzunaの三・四番を三振に退けなんとか4点で凌いで、6回からはブルペンに託して継投策に。8回途中からHudsonを注ぎ込みながら死球と四球でピンチを拡げるも逃げ切り、7対4でNationalsの逃げ切り勝ち。Cardinalsにリードを与えない圧巻の4連勝で、初のリーグ制覇を勝ち取りました。
それにしても、Canada初のMLBのチームたるMontreal Exposとして1969年に球団創設、90勝を挙げたシーズンが4回ありましたがPlayoffに進んだのはストライキで変則シーズンとなった1981年の一度だけ、NLCSでLos Angeles Dodgersに屈してリーグ制覇を阻まれたと言うExpos時代でしたが、フランス語圏のMontrealが本拠地で観客の入りも今一つ、World Seriesそのものが"お流れ"となった1994年以降のMLB自体の人気低迷がそれに拍車をかけ、2005年のWashington移転と相成りました。
その後、暫くはチーム成績の低迷が続きましたが、Davey Johnsonを監督に迎えた2012年に若いBryce Harper（今季Philliesと13年3億3000万US$で契約）やStephen Strasburg（今季18勝でリーグ最多勝）らの活躍でNL-Eを制して以来、昨年までの7シーズン中4シーズンにNL-Eを制するほどの強豪となりましたが、いかんせんPlayoffに入るとNLDSでの敗退が続き、強豪とされながら"詰めの甘さ"でその先に続かないシーズンが続き、そのせいか監督もJohnson→Matt Williams→Dusty Baker→Dave Martinezと2シーズンごとに代わりました。
今季は、出足で躓きながらも後半に成績を上げて93勝69敗としてWild Cardに滑り込んで一試合のWild Card Matchを勝ち、NLDSでDodgersを3勝2敗で制してNLCSに進み、勢いをキープして経験豊富なCardinalsを一気に4タテして鎮めました。首都Washington D.C.としてはかつての1933年のWashington Senators（第一次。現在のMinnesota Twins）以来、WS制覇となれば1924年以来のWorld Seriesとなるわけで、実に86年ぶりとなる大舞台がやって来ることになりますね。
その相手はYankeesかAstrosか。Wild Card上がりではありますが、若い力がどちらになるか分からない強豪とどう戦うか、さらに注目度が高くなるWorld Seriesとなると思います。