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2019年09月26日10:12

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BSプレミアム「発表!全プリキュア大投票」はプリキュア愛にあふれたすばらしい番組だった。そしてその結果はプリキュアシリーズの現状を物語っている統計結果だった

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2019年9月14日(土)午後9時からBSプレミアムで「発表!全プリキュア大投票」が3時間半の生放送として放送されました。
この大投票はこれまで「ガンダム」「マクロス」という2大人気コンテンツについても行われたもので、NHKのHP上でジャンルに分けた人気投票を行いその結果を集計して生番組で発表するというものです。NHKで「機動戦士ガンダム ジ・オリジン」が放送される予定だったガンダムや現在は休止中のマクロスはともかくとして他局で現在放送中のプリキュアシリーズで行うというのを知った時にはほんと驚きました。まあ、今朝ドラ「なつぞら」で東映アニメーションを取り上げていることから関係があるのかもしれませんね。
投票期間は7月12日から8月31日で好きな「作品」「プリキュア」「キャラクター」「歌」についてそれぞれ3つまで投票できるというものです。私も投票しましたが投票は選択式になっていて作品はTVシリーズ、個々の映画をそれぞれ別の作品として投票するようになっています。キャラクターについては各番組の細かいゲストキャラまで用意されていておどろきました。
そして、投票期間中の8月10日にプリキュアの歴史をまとめた30分程度の番組「歴史秘話プリキュアヒストリア」が放送されました。これはガンダム、マクロスの時にも放送されてそれぞれの作品の歴史を実在の歴史のようにうまくまとめて解説していました。

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ということで全投票数は613524票、ガンダムやマクロスの時に3倍近くだったそうで(実際私もガンダム、マクロスには投票してないけどプリキュアには投票しました)この数量はデータとしての総数はかなり信頼度があるんじゃないかと思い当日の生放送での発表を楽しみに見てました。
司会は西川貴教とNHKの庭木アナウンサー。なぜ西川?と思われるかもしれませんがガンダム、マクロスに続いてこの手の企画の司会はずっとこの人ですし、アニメが好きでプリキュアに思い入れがない分公平な司会が出来て良いんじゃないかと思いました。
ゲストのパネラーにはプリキュア好きでおなじみFUJIWARAの原西、メイプル超合金カズレーザー、そして娘がプリキュアにはまってるタレントの大堀恵、プリキュアを見て育った世代のHKT48の地頭江音々に加えなぜか俳優の相場圭祐(シンケンゴールドの人)、そしてアニメーション評論家の藤津 亮太氏。
さらに声優ゲストとしてキュアブラックの本名陽子、キュアホワイトのゆかなと最新の「スター☆トゥインクルプリキュア」からキュアスター役の成瀬瑛美。彼女に関してはアイドル「でんぱ組.inc」のメンバーでプリキュア世代でありプリキュアになりたい!と思ってオーディションでキュアスターに抜擢されたわけで出演者でもあり当時の子供でもありファンでもあるわけです。

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ガンダム、マクロスの時と同じように作品順位を10位から順に発表していきその作品に登場したプリキュア、キャラクターが何位にいるのかを同時に発表する形式で進められていきます。と同時にその作品に投票した男女比、年齢構成まで発表されるのですごく良いデータになります。

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第10位「魔法つかいプリキュア」
男性比率が46%と一番高かったです。トータルでの女性比率は72%ですからね。西川がガンダムやマクロスとの違いに驚いていましたしそれがこの投票結果の醍醐味です。つまり圧倒的に10代、20代の女の子が多く、アニメファンのお兄ちゃんの票なんて知れているということなのです。その中でこの作品はかなりアニメファン率が高いんじゃないかと思われます。
そしていきなり最初にキャラクター部門の第1位の「モフルン」が出てしまいます(笑)。まあこの発表方法なら仕方ないですが。とにかく変身アイテム兼妖精のモフルンは玩具もバカ売れしましたから。さらに劇場版に登場したキュアモフルンもプリキュアにはエントリーされずモフルンにカウントされていますので。

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第9位「フレッシュプリキュア!」
私の第1位はこれでした。話題だったイースとの対決からのキュアパッション誕生もそうですが最終決戦への盛り上がりが大好きな作品です。イースも同一にカウントする「キュアパッション」がプリキュアの第6位に。娘とこの作品を見てプリキュアにはまった原西が愛溢れて嬉しそうに語ってる。そしてそれをフォローしてちゃんと評論家が真面目に内容について解説するところもこの番組の良いところだと思いました。
シンケンゴールドの人は当時追加戦士として他の5人になじめなかった自分と同じ時期に当時放送されていたこの作品の追加戦士であるキュアパッションをすごくリスペクトしていることを熱く語っていました。この人の出番はここだけだったような気がする・・・

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第8位「ふたりはプリキュアMaxHeart」
やはり初代は人気がある!プリキュア部門第1位「キュアブラック」、第2位「キュアホワイト」とワンツー。いきなりプリキュア部門も発表され西川が「すーぐ言う!」という同じ滋賀県出身のダイアンのギャグをぶっこんだことを私は見逃さない(笑)。
これに関しては当時幼稚園の娘が友達3人で遊んでいたときに「私はキュアホワイト」「私はシャイニールミナス」「私はシャイニールミナス」と言っていて女の子にはキュアブラックは人気ないんだ・・・と思ったことを思い出します。実際、当時の食玩フィギュア(当時はキューティフィギュアじゃなかったけど)のアソート数がブラック:ホワイト:ルミナス=1:3:6だったのと合致していたのですが、今になってみるとブラックが第1位でシャイニールミナスは第17位なんですね。
そして、ここで本名さんとゆかなさんが生アフレコ。4つの候補から選ばれたのは「ふたりはプリキュア!」の第8話!当時見ていて誰もが感心した人気エピソードですがその後それを越えるものがなかったのは残念でした。このエピソードについてはみなさんいろいろと語っていました。

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第7位「Go!プリンセスプリキュア」
私が第2位に選んだ作品です。きっちりと真摯に作られていてその作りが大好きでした。20代30代の親世代の票が多いのもわかる気がします。この作品玩具の売り上げ的には底辺のように思われてますが、この作品からプリキュアはそれまでと違い毎作品ごとにテーマをはっきりとさせてそれぞれちゃんと独立した作品として作られるようになりました。その結果この作品の後半以降玩具の売り上げも回復に向かいターニングポイントになった作品じゃないかと思います。
プリキュアにならない普通の女の子の立場で戦う良いキャラクターのゆいちゃんがキャラクター部門20位だったのが残念でした。もうちょっと上に来ると思ってました。

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第6位「Yes!プリキュア5」
キュアドリームがプリキュア部門第4位。スプラッシュスターの低迷ぶりから終わるかもしれないプリキュアの起死回生として選んだ道がプリキュアという名前だけ残して5人にする、武器を使うという大胆な変更でした。それがうまくいってプリキュアは見事に復活しました。そしてオールスターズ映画でも常に中心にいたのがこのザ・主人公とも言うべきキュアドリームだったのです。当時の人気からしたらこの結果は当然かもしれません。
ここで三瓶由布子さんが登場し生アフレコ。たしかに三瓶さんは地声は演じてるボルトのような少年声に近くのぞみの声はかなり作っていたみたいで今のキュアスターの成瀬瑛美さんとは対照的でした。
キャラクター部門でココが第2位、ナッツが第7位ということでココの声優草尾毅さんが手紙でキャラクターデザインの川村敏江さんに感謝を述べていてSNSで川村さんが恐縮してるのがおもしろかったです。そしてキャラクター部門第9位のブンビーさんも話題になっていました(笑)。

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第5位「スマイルプリキュア!」
アニメ誌においてプリキュアが取り上げるようになったのもこの作品のキュアピースがアニメファンに受けたからだと思います。それ以前はほとんど取り上げられることはなかったように記憶しています。実際今回の投票の年齢構成を作品ごとにに見るとこれ以降の作品は男性比率、年齢が高くなっているように思います。
ただキュアピースがプリキュア部門第5位になったのも作品が第5位になったのもアニメファンだけではなく子供にも人気があったんだとは思いますが。
この作品については原西演じるキュアゴリラがキャラクター部門第3位だったりして変身ポーズをHKTの子に教えたりしていました。さすが現役アイドルすぐ覚える。そしてハッピーロボの話題でカズレーザーが起動音がザクのモノアイが点灯する時の音と同じなので見せて欲しかったと言ってるし(笑)。

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第4位「HUGっと!プリキュア」
佐藤順一をシリーズディレクターに迎えて、子育て・職業といろんなテーマを盛り込みながら丁寧に作られた作品で私も第3位にしました。15周年の記念作品で初代の2人やオールスターズがTVにゲスト出演したりいろいろなイベントも企画されました。それもあって売り上げも好調だったみたいですし「映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」は映画では第1位でした。
そして話題になった男の子がプリキュアになるアンリの話や最終回のみんながプリキュアになるシーンが紹介されました。評論家が子育てやジェンダフリーを取り上げたことを言った時にカズレーザーがジェンダーフリーとかじゃなく「なりたい自分になった」ことが重要でその最初がアンリだっただけなんだと的確なことを言ってました。聞いてるとカズレーザーってほんとどのプリキュアをちゃんと見ているみたいでその時々のつっこみとか意見にはすごく納得させられるものがありました。

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ここで歌部門の順位を4位まで一気に発表。
おもしろいのはやはり作品に関係なく良いと思う曲は入っていること。今の「パピプぺ☆ロマンティック」や「ラララ♪スイートプリキュア♪」「この空の向こう」なんかは作品は10位に入ってませんからね。そしてもちろん上位の作品の曲は上位に来ています。
ということでスタジオ生ライブ。工藤真由が「ハートキャッチパラダイス」「ラララ スイートプリキュア」「プリキュア5スマイルGOGO」のメドレーを披露。

そしてガンダム、マクロスの時もそうでしたが第1部と第2部の間に違う番組が入るという。まあ今回は東映アニメーションつながりで「なつぞら」なんですけどね(笑)。

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ここで映画の順位発表。第1位が「映画 HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」、第2位が「映画Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」第3位が「映画Yes!プリキュア5GoGo!お菓子の国のハッピーバースディ」。ミラクルライトの話題で盛り上がるパネラーたち(笑)。ほんとミラクルライトはプリキュア映画の大発明だと思います!
さらにエンディングのダンスCGの進化についても映像付きできっちりと説明するあたりがほんとこの番組は真面目に作っていいると感心します。現行作品主演の成瀬瑛美へのフォローとして「スター☆トウィンクルプリキュア」が9歳以下では第1位だったという報告も。

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第3位「Yes!プリキュア5Go!Go!」
やはりGoGo!の方が人気あるのね。プリキュア部門でキュアレモネードの第7位に続いてミルキーローズが第10位。みるくのくせに!歌部門の第2位は「「プリキュア5、フルスロットルGoGo!」歌的にはこっちの方が断然良いです。

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第2位「ハートキャッチプリキュア!」
この作品は当時の子供たちはもちろん大人のアニメファンにも人気のあった作品でした。実際、バンダイのS.H.Figuartsで主役の4人はもちろん、そのパワーアップ形態のスーパーシルエット、ダークプリキュアさらにはコッペ様まで商品化されましたから。水樹奈々が主役という事もあって紅白歌合戦にまでプリキュアが登場したのはこの年だけです。
そしてプリキュア部門第3位は「キュアマリン」。キュアマリンはオールスターズでも個性を発揮して人気のキャラクターですがまさかの第3位とは。実際、原西も一番好きなのはキュアマリンと言ってオールスターズのポスターで1人だけ手前を向いてることなどその個性を語ってました。さらに、成瀬瑛美もキュアマリンが大好きでプリキュアになりたかったと言ってます。プリキュアファンにも当時の子供にも人気があったことがうかがえます。ここで声優の水沢史絵さんが登場して生アフレコ。
歌部門第3位が「Allright!ハートキャッチプリキュア!」。

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第1位「ふたりはプリキュア!」
当然の結果でしょうね。そして歌部門の1位はもちろん「DANZEN!ふたりはプリキュア」。他の2バージョンが第11位、第5位なんだから当然ですよね(笑)。どんだけ強いんだこの歌!
ということで五条真由美さんが登場しての生ライブで締めくくられました。

とにかく出演者もみんなそれぞれの立場でプリキュア愛にあふれていてバランスもよく、そしてメインの投票結果はもちろんいろんな話題に合った適切な映像を見せてくれて楽しい夢のような3時間半でした。

以下に発表されたデータを示します。

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これらの結果からいろいろとわかったことがあります。
まず今回の投票のメインは当時子供だった女の子たちであるということ。そしてその数は初代〜Yes!GoGoまでが圧倒的であること。
以降の作品の中ではハートキャッチそしてキュアマリンは飛びぬけて人気があること。
スマイル以降はアニメファンにも注目され年齢層、男性比率が高くなってること。その中でもGo!プリ以降のターゲットを絞った作品で丁寧にきっちりと作られている作品の評価が高いこと。
そして、川村敏江さんがキャラクターデザインしているプリキュアはすべて上位にいること。これは偶然ではなくやはり川村さんの描くプリキュアは華があって人気があるという事じゃないかと思います。まさにザ・プリキュア!

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今回の結果発表ではいずれも下位の部分は明かされていません。いろいろと配慮があるのでしょうが個人的には10位以下の作品順位が知りたかったです。というのは全盛期のはざまにあり当時見ていた子供も多く(うちの娘はズバリその時代)ふたご先生のように特別好きな人も多いスプラッシュスターが人気が下降していった作品たちの中でどの位置にいるのかが知りたいのです。

さて、番組の放送中あるいは放送終了後にプリキュアにかかわるさまざまなスタッフ、キャストの方がSNSにいろんなつぶやきや写真を上げていました。川村敏江さんはずっと発表の間にコメントされてました。「5人になって一番驚いたのは私だ」とか「黒板消しダンスの原画をやった」とかおもしろかったです。バンダイスピリッツ公式は発表があるたびにその作品のプリキュアのS.H.Figuartsを紹介していました(笑)。ちなみにまだキュアマジカルは原型さえありませんでした(笑)。
その中でおもしろかった画像を。

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本名陽子さん、ゆかなさんの「プリキュアマーベルスクリュー!」。

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そして五条真由美さんと記念撮影。

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キュアスター=成瀬瑛美さんはあこがれのキュアマリン=水沢史絵さんと。

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HKT48の地頭江音々さんは記念撮影とご自分の幼いころの写真を。これが今回の大投票を一番象徴しているんじゃないかと。

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アニメーターの香川久さんはデザインしたイースがランク入りしたので。

そして最後は放送前の数日間ずっといろんなプリキュアのイラストをアップされていた上北ふたご先生のイラストで。

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