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2019年08月17日23:40

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ハイレベルの大局観


大昔のテレビで小学生の囲碁日本一を決める大会の決勝を見ました。

どちらもものすごく強い小学生、、しかし、前評判の高かった坂井少年が
よもやの敗戦、、形勢が悪くなるにつれて、みるみる顔の表情が赤くなって
いったのを記憶しています。

その当時の相手は倉橋さん、父親がプロで、その家に住こみの清成プロがコーチでどんどん強くなっていったので恵まれていたのでしょう。

とはいえ、そのとき坂井さんを初めて拝見、私からすると敗戦スタートでした。
そのあと、当然のごとく、中学、高校と、いくつもアマチュアのタイトルをとり、灘高時代には団体戦にも参加し全国優勝、世界戦でも優勝と、頂点を極めて、医者の道をけって、プロにはいってきました。

プロにはいってもタイトルをとったのですから、大成功です。
ほとんどのプロはタイトルにかすりもしないのです。

そして、大英断、、プロを休場し、医者の道へ!

これには驚きました。

囲碁の坂井八段、医師に転身「20年、30年単位で人生考え」
https://mainichi.jp/articles/20190816/k00/00m/040/085000c

元碁聖の囲碁棋士、坂井秀至(ひでゆき)八段(46)が9月1日付で全ての棋戦を休場することになった。期間は未定。坂井八段は医師に転身する予定で、7大タイトルの獲得歴があるトップクラスの棋士が無期限休場するのは異例。所属する関西棋院が16日、発表した。

坂井八段は京大医学部を卒業、医師国家試験に合格した直後の2001年6月、世界アマ囲碁選手権優勝などの実績が評価され、プロ入りした異色の経歴を持つ。関西棋院の試験碁でプロに4連勝して同年9月、飛付五段でデビュー。10年の碁聖戦では5連覇を目指していた日本棋院の張栩(ちょうう)碁聖(39)=当時=を破り、関西棋院に29年ぶりのタイトルをもたらした。3大棋戦のリーグ在籍は、本因坊戦1期、名人戦9期。プロ18年間の通算成績は547勝283敗1ジゴ(引き分け)。

 長年トップ棋士として活躍しながら、17年に名人戦リーグを陥落後は思うような好成績を挙げられず、若手の強豪が次々台頭する現状に、一度目指した医師の道に転身することを決意したという。現在、第58期十段戦の本戦進出を決めているが、次戦は不戦敗となる。ただし引退とはせず、将来の復帰に含みをもたせている。

 坂井八段は「休場は断腸の思いだが、20年、30年単位で人生を考え判断した」と話している。

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坂井さんは今季もNHK杯に出場して、敗戦していますが、つい先日は解説でも登場していました。

まだまだプロ生活を続けるものとおもっていましたが、、

今回、医者へ転身というか、復帰?を決意されたのですね。

大局観の素晴らしい坂井さんのことですから、きっと正解なのでしょう。

囲碁界における自身のこれからのキャリアに見切りをつけたともみえますが
逆に囲碁界にも見切りをつけたともいえますね、、

この判断は後に正しかったと評価を受けるような気がしますね..


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