コラム■「風の谷のナウシカ」 とマングローブ.・サボテン
宮崎駿「風の谷のナウシカ」 に登場する、１〇〇〇年後の 世,-(7),<腐海>は、樹高１|〇 〇メルテ（メルテに傍点）におよぶ菌類の極相林。「きつと《腐海》そのもの がこの世界を浄化するために 生まれたのよ」「太古の文明が 汚した土から汚れを身体に取 リ込んで、無害な結晶にして から死んで砂になつてしまう んだわ」と超少女ナウシカは スクリ—ンから語りかける。
軽部征夫の提唱する「地球 再生１〇〇年計画」は、この 《腐海》に似たシステムを作ろ うとするプロジェクトだ。マ ングロ— ブから取り出した耐塩性のi遺伝子とサボテンの耐乾燥性の遺伝子とを 合体させ たマングロ—ブ•サボテンを、 海岸から植林して砂漠に屋根 をかけ(緑化し)ていく。す ると、気候が温暖になり、雨 が�瓩─�塩も下に沈み、次第に普通の植物が植生できるよ うになるのである。
（拙文 『共存のコスモロジー―人間と科学技術の調和のシナリオを探る』ｐ４８に掲載）
共存のコスモロジー―人間と科学技術の調和のシナリオを探る BRAINS 2nd Forum [単行本]
ブレインズ事務局, UPU
目次
1 生命のミクロコスモス
2 人間と環境の調和
3 進化する物質とシステム
4 脳とのコミュニケーション
5 自己組織化する宇宙
6 人間と科学の共存
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://www.amazon.co.jp/dp/toc/4946432116/ref=dp_toc?_encoding=UTF8&n=465392
ログインしてコメントを確認・投稿する