mixiユーザー(id:66869401)

2019年03月11日22:39

698 view

必ず行く場所の話

僕は必ず行く場所がある。

といっても、旅先の帰り道に限った話だ。
僕は昔から空港が好きで、羽田空港の4Fのデッキに出てフライトまでに余裕のある時はふと飛行機を見に行ったりもする。

というのも、空港は「出会いと別れ」が常に行き交う場所なので、どこか「空気が張り詰めていたり」すごく抽象的な言い方になってしまうけれど「空気が立っている」感じがするのだ。

新幹線だと、最終の品川駅のポツンと取り残されたホームからJR側へ流れていく人と、高輪から車やタクシーで流れていく人、そうして今一度、旅や仕事から一日の「終わり」を感じるあの空気感が好きだったりする。空気感は空港のそれとは違うけれど、やはりどこか「空気は立っている」ように感じのだ。

僕は、空港に着いたその足で、「銀座ライオン」というレストランがあるのだけど
「銀座ライオン」に必ず立ち寄るという習慣がこの2,3年でできてしまった。

そもそもの始まりは、何かの遠征で地方からの帰り道に
「お腹がすいたね」ということで、肩肘張らずふと入れるような気軽なお店で食事をとって帰ろうということになってスタッフと立ち寄ったのがはじめてだったと思う。

居酒屋だと、隣同士の席が近くて話に集中できなかったりするし、仕事からの帰り道というのも手伝ってなるべく気にすることなく気兼ねない雰囲気を楽しみたかったりもするので
「銀座ライオン」に落ち着いたのだと思う。

ここは、夜でもコーヒーがあって、お酒が飲めなくても、立ち寄れるのがいい。
つまり、お酒が飲めない人も、飲める人も、お腹がすいた人も、そうでない人も
ほどよく満たしてくれるのだ。

僕は、生ビール党ではないのですが、ここでは、いつも生ビールを飲むようにしている。
「ぷはーっ」と一息つくには持ってこいの空気感があるんです。
そうして、僕も家路へと向かうのです。

つい先日、偶然立ち寄った街で、「銀座ライオン」を発見した。
打ち合わせがあって、その打ち合わせを終え帰り支度もそこそこに
少しずつ春めいた来た街を感じたくなって、一駅先まで歩いて向かおうと
地下に一度、降り立った時に、見覚えのある黄色い看板が見えて

「銀座ライオンだ!!」となったわけです。
決して派手でもないし、際立った一品があるわけでもないのですが
やはり、その日も嬉しくなってしまってふと立ち寄ってみたのです。

この感覚はなんなんだろう??と自分でも考えてみるのですが
一つ言えるのは「歴史」を感じるのかもしれません。

僕は、「新しいもの」より、「歴史を感じるもの」の方が好きだったりします。
最先端の高層ビルもすごいですが、歴史の趣を感じる昔からある建物だったり、そう言った場所にぐっと心が引き寄せられたりします。

銀座ライオンは、どこか、古めかしい照明と、雰囲気を意図的にだとは思うのですが
お店自体がそういう風にデザインされていて、洗練されてるんですよね。
だから、妙におちつくというか。

大衆的なんですが、ちゃんと「レストラン」という店構えも好きだったりして。

さっき、気になってWEBを見てみたら明治から創業されてるんですね。
びっくりです。

皆さんはそういった、必ずいく場所や、ついつい立ち寄ってしまう所ってあったりしますか???

僕は、旅先の帰りや、遠征で飛行機を利用するときの、終わりには
ついつい、「銀座ライオン」に行ってしまいます。







10 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する