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2019年02月24日05:24

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1985年ジャマイカの旅ー25

夕方ネグリルに到着。バンガローやロッジが海沿いに点在する、静かなリゾート。ネグリルの少し手前でラスタの老人がミニバスに乗り込み、僕の隣りに座る。そして話しかける。「どこから来た?ブラザー」「日本から」「良い国らしいね」「やっぱりバビロンです。子供の自殺も多いし」「世界中がバビロンに支配されているのさ。ラスタの教えが世界に広まるまでは、苦しみはなくならない」老人の腰まで伸びたドレッドロックスと、遠くを見るような神秘的な瞳、そして別れ際の言葉「ジャー・ガイダンス ブラザー」が心に焼きついた。

日本で友人に勧められたミス&パレスに泊まる。一日12ドルの安い部屋に案内された。太い竹の壁とバナナの葉で葺いた屋根、室内には裸電球が一つという素朴な空間だった。(隣りにカナダから来たという若い白人が長期滞在していて、夜中にイビキがうるさいと壁をドンドン叩かれた)広い庭のあちこちにバンガローが建っていた。日本で言うと、母屋が無くて離ればかりだ。そして庭の向こうは白い砂浜で、カリブ海の波が打ち寄せていた。キングストンでは、どこのレコードショップ、バーでもDJのオンパレードだったが、ここではあちこちからボブ・マーリイやカルチャーなどのルーツなレゲエが流れてくる。
浜辺にでてみる。吸い込まれそうな透明な夕焼け空の下で放し飼いの犬たちが波打ち際に集まって、静かに水平線を眺めていた。犬好きの僕には、心打たれる光景だった。砂浜やヤシの木の根元で瞑想するラスタマンたち。清らかで平和な時間が流れる・・・・・。

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