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2019年01月23日17:22

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84歳母の誕生日会 於:五風荘

1月19日(土)、私の母の84歳のお誕生日会を岸和田市五風荘で行った。全ては私の長女の企画。彼女曰く、去年の台風21号で家の屋根が損傷して意気消沈しているおばあちゃんをなんとか励ましたい、との趣旨。その席で弟のお嫁さんとの顔合わせが出来れば尚いいよね。と。

そうなんです。

10年前に元夫が家を出て以降、子ども達ともギクシャクし、いろいろとゴタゴタあって、家族崩壊。次男の高校卒業と就職を待って、離婚手続きをしたのだが、結局、子どもたちは母親の私の姓を選ばず、父親の姓を踏襲した。離婚手続きに依って、私は夫を捨て、子どもたちは母親を捨てたのだ。そう思ってずっと独居婆を体していた。

長男は、大学卒業時には就職できず、その後何度も転職を繰り返して、結局、父親の知人の紹介で愛知の会社に就職し、暫くは落ち着いていたが、またも転職して大阪に戻ってきた。
次男は、高校卒業時に高校の紹介で就職した会社でかなり陰湿で命の危険にも関わる虐めにあい、退職した。その後はコンビニバイトをしていた。そこの同僚とは上手くいっていたのだが、そのコンビニオーナーの方針に沿えずに退職。結局、私の家を出て、父親を頼って神戸の借家に行き、一緒に暮らし、一緒に仕事をするようになった。

というようないきさつは、随分と後になって長女を介して聞いた事。
なかなか自分自身が自立出来ずに父親(実は沖永良部島の実家にも私にも大借金を残して神戸に出戻った)に頼るしかなかった長男と次男。そんな心の拠り所だった父親が亡くなり、漸く父親の負の遺産背景が露わになったところで、頑なな気持ちが少しは解けたのかもしれない。
それが父親の現実の姿。
父親の姉・父親の叔父らが、「生命保険金を全額渡しなさい。」と、保険金受取人である長男に迫ったそうだ。長男はその豹変ぶりに驚いたそうだ。

ほらみなさい。

という気持ちは正直否めない。(ざまあーねーわな。)

元夫の父、元義父の言葉通り、「お天道様はちゃんと観ていなさる。」ということ。皮肉にも義父の愛息子・愛孫に起きてしまったね。

悪態をついた後にめでたいお誕生日会の話題は不釣り合いだが、そういう10年という積年の経緯があっての家族のお祝い事は実に感無量です。連名での被災見舞金も手渡せたしね。

母の「来年は85歳だからね。」という言葉に皆で大笑いしたけど、母の気持ちは痛い程わかる。次のお祝い事にもみんなで集まろうね。というご愛嬌だったのだ。
私の父と母が出会って、兄と私が生まれ、兄には娘1人、私には娘1人息子2人、私の娘には娘と息子。ずっと家系が繋がっていく。これが、人の幸せというものなのかなぁ。

会場は岸和田五風荘。
翌日には閉店してしまう「がんこ寿司」さん。岸和田市の指定管理者から外されてしまったのだ。台風21号で、五風荘最大見所の日本庭園が被害に遭い、お屋敷本体の屋根もぶっ飛んでいた。復旧の目処も立たないままの契約打ち切り。正に踏んだり蹴ったり。岸和田市は次の指定管理者と金銭的に癒着してんのじゃないのか?と穿った見方をしてしまう。

高校時代、このお屋敷を横目にしながら、南海本線蛸地蔵駅から高校の裏門めがけてよく走ったもんです。生来寝坊助の私はいつも遅刻ギリギリでしたから。
五風荘という立派なお屋敷にはいつかは入ってみたいなあ、と願っていたので、それが半世紀ぶりに実現。ワクワクの遠足気分。台風21号被害で庭の散策は出来なかったけれど、がんこ寿司さんのリーズナブルなのに行き届いた気配りにはメロメロ。と、いうのも、お誕生日会という事で「お誕生日おめでとうプレート」と「お鯛」を付けてくれた事にとっても驚いた。更に私が「豆乳アレルギー」だと伝えると普通の鍋つゆにすぐに替えてくれた事。感激です。

また、がんこ寿司さんに返り咲いて貰いたいです。

会食の後、岸和田城を見学する事に。
五風荘を出て、高校の校舎を右手に見ながら、お堀に沿って大人5人子ども2人がボチボチと歩いた。桜の木は元気良さげだったが、堀沿いの柳の木はほぼ壊滅状態。水質が悪化すると立ち枯れるらしい。奈良の猿沢池では全滅していたっけ。
そして、お城の中へ。
遥か昔そのお城の中に図書館があってよく借りに行った。半世紀前の泉南地方は概して図書館政策がかなり貧弱で、私の住んでいた泉佐野市は商店街の中の古い公民館に併設しているという前時代的なものだった。それでもあるだけマシというもので、商店街に買い物に行く度に母と一緒に本を借りていた。高校に進学してみて学校の目の前の岸和田城の中に図書館があってこれは凄いなと、本当にびっくりしたっけ。当時の図書館政策の貧弱さ度合いはどんぐりの背比べなんだけどね。
今のお城の中は有料で観覧出来るよう整備されている。84歳の母もみんなと一緒に最上階迄登って、快晴下の360°パノラマを楽しんだ。でも、上から観ていてやっと気付いた。お城の中も台風21号の被害にあっていて、大きな倒木がそのまんま放置されている。眼下に広がる家並みにもブルーシートが其処彼処に残っている。行政側の復興支援の手はまだまだ届いていない。

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