「ライ麦畑で出会ったら」（シネマクレール丸の内）

シネマクレール丸の内に、「ライ麦畑で出会ったら」を観に行きましたよ。



２階のスクリーン２へ。







映画チラシです。





「1969年、アメリカ・ペンシルベニア州。学校一冴えない高校生のジェイミーは、周囲ともなじめない孤独な生活を送っていた。そんなある日、若者のバイブル「ライ麦畑でつかまえて」に感銘を受け、演劇として脚色することを思いつく。しかし、舞台化には作者であるJ.D.サリンジャーの許可が必要だと知る。そこで、連絡を取ろうと試みるものの、隠遁生活をする作家の居所はつかめないまま。その最中、学校である事件が発生し、ジェイミーは寮を飛び出してしまう。そして、演劇サークルで出会った少女のディーディーとともに、サリンジャー探しの旅に出ることを決意するのだった。新たな一歩を踏み出したジェイミーが見つけた“人生のヒント”とは……？」（映画チラシより）

ジェイミーは、自由研究の課題で、「ライ麦畑でつかまえて」の舞台化を高校の先生に相談しますが、J.D.サリンジャーの許可が必要だが、やってみろと言われ、手紙を書きます。
その手紙、同級生に回し読みされ、からかわれ、いたずらもされます。

この高校は、くそだと、学校を出るとともに、サリンジャーを探しに行くことにします。
演劇サークルで出会った少女ディーディーが、車でサリンジャーの家まで連れて行ってくれることに。「どうして、付き合うの？」「冒険が好きだから。」

途中、立ち寄った野原で、ディーディーが、花の胞子を木の枝でたたいて飛ばすシーンがあります。ここでの、ディーディーの無邪気でピュアな表情、仕草がとても可愛かったですね。
この時、ジェイミーが「片手でつまんで胞子を飛ばすと願い事がかなう」って。これに答えてディーディーは、「願い事はあなたのキス」だって。
この後、日が暮れてサリンジャーの家には辿り着けず、ホテルに泊まることに。
ふたりでベットに横たわり、キスしたりしていると、そういう雰囲気になってきますね。二人ともバージンですが、ジェイミーは、震えていておどおど。ディーディーは、そのつもりで落ち着いています。結局、ジェイミーが、逃げるように部屋から出ちゃうんだけど。このあたりの男の子と女の子の揺れる心の機微が、何とも甘酸っぱい。

翌朝、あらためてサリンジャーの家を探しに。あたりの住人達は知ってるのに知らないふりしてるみたい。「邪魔されたくない人を、邪魔しようとしている。」

さて、サリンジャーに会えるのでしょうか・・・

ジェイミーは、まじめで真っすぐです。親友がドラッグしてると、先生に告げ口。結果無視されるようになるんだけど、「奴のためだったのにと。」ジェイミーの気持ちはピュアなんだけど、それだけでは現実には受け入れられないのは世の常ですよね。
最愛の兄が戦死しているということをジェイミーが受け入れられていないというのも、どこか、彼を卑屈にさせているのかもしれませんね。「僕が話すと兄さんは消えてしまうから。」と言うジェイミーに、ディーディーは、「消えたりしないわ。話せば存在を確かなものにするから。」

やっぱり、ディーディー、めっちゃ、いい子です。

なぜか、見終えて、自分のその年頃を思い起こして、ほっこりした気分になりました。


帰りに、パンフレットを買いましたよ。







今日も、面白かったです。

映画って、いいですな。