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2018年09月03日15:55

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柳亭小痴楽 入船亭扇遊師の胸を借りる

小痴楽さん、ご結婚おめでとうございます!
末長くお幸せにーー

の発表2日前、行ってきましたー

DOURAKUTEI 出張寄席
『柳亭小痴楽 入船亭扇遊師の胸を借りる』

日本橋社会教育会館
全席指定3,000円。
19時開演

やきとんとビールで中継いだあと会場へ。
前の方で、うしろをまったく見なかったので、どれくらい入っているかわからず。
笑い声や仲入り時の賑わいから察するに、おそらく7割くらいの入りではないかな。
時間ぴったりに開口一番

柳家あお馬「やかん」
そつがない。度胸も座っている様子。

柳亭小痴楽「湯屋番」
紺色の絣というかパッチワーク調の長着に灰色の羽織。
赤い毛氈で紫の座布団、バックは白の屏風。映えますね。
出囃子の「将門」もわかるようになりました。
前座はせめて芸協にしてほしかった、落語協会はちゃんとしてる
前座と二つ目のちがいがわからない、
成金(ユニット)のおっさんたちの熱海旅行話、
今回の会は、
芸協の師匠方から扇遊師匠の高座は見た方がいいとよく言われるので
願ってもないお話だった、などから。
若旦那と居候先の女将さんとのやりとりの描写がおもしろい
しれっと女風呂に行く様が、何気なくていい
妄想は、あまりにもうれしそうなので、
狂ってるというより微笑ましかった
ちょっとデフォルメがすぎるかなー
30分

入船亭扇遊「お菊の皿」
縞のベージュっぽい長着、にこやかに入ってこられる。
怪談話をやるときはお化けを仕込んだりした、
お化けは各地で出たはずだから方言だとどうなるのか、
と大阪弁でやってくれて爆笑。
噺は、江戸っ子が北海道に行ったとき、
有名な皿屋敷には行ったのかと聞かれたが知らなかったため
本当に江戸っ子か疑われたのがくやしくて、
江戸に帰って早速隠居に皿屋敷について聞くと
「たたりがあるからもう誰も口にしなくなった、
 播州皿屋敷という話があるだろう、あれと同じものが麹町の番町にある」
というような導入でした。
今まさに麹町の番町で働いていますので、少しうれしい。
怖がる一人をクローズアップ。
情景を描くというよりも、人の動きに焦点があたっている。
しかし、この、たくさんいる人たちの会話のリズムというか、
違和感のなさ、ほんとすごい。

仲入り

扇遊・小痴楽「トーク」
緞帳上がると、高座にお二人が腰掛けておりました。
小痴楽さんが協会ちがいの師匠と2人でトーク、
あんまりないことじゃないかなー。
トーク進行苦手と言ってるしまとめるの上手くないでしょうから。
しかし、扇遊師匠は小痴楽さんの聞きたいことや言いたいことを上手く拾って、救う。
客席のことも考えつつ、小痴楽さんに話を寄せていく。
お父さんの五代目痴楽師匠のこととか、
「自分は5年下で協会も違うからあまりお会いしたことはないけれど、
 親分肌で、かっこいい方でしたよ」などおっしゃる。
小痴楽さんが、独演会についてや、
昔の寄席の雰囲気、しくじりなどを聞いて、
末廣亭で志ん朝師匠に謝りに行ったときの話などが、なんともうれしい!
トーク、おもしろかったーーー
もっと聞きたかった。あっという間の30分。

柳亭小痴楽「佐々木政談」
トーク時から白っぽい長着に茶色の羽織に変わってました。
時間も少ないので、トークの話を少しから噺へ。
地の部分も多いせいか、読んでいるような印象。
少し駆け足か。
「ではお奉行さま」
「だと思いますー」
「これが頓知頓才」
などとお奉行と問答するときの舌ったらずな四郎吉の話ぶりがおかしくて、
でも子供の素直さがあって可愛らしい。
応援したくなる四郎吉。それをおもしろがるお奉行もよい。
気持ちのよい噺。
お辞儀をしたまま緞帳が下り終了。
21時20分


扇遊さん、おもしろかった!
以前拝見したときは固くて古臭さも感じたのですが、
そんなことない!
高座って本当に客に合わせてるんだなあ、としみじみ。
扇遊さん目当てのお客さんもいたけど、小痴楽さん贔屓のお客は多かったはず。
お客に合わせて高座もトークも務めておられたのでしょう、
また、トークでも言ってたけど
「独演会なんて面倒じゃない? やりたくないよー。
 でもお膳立てしてくれるってんで、最近やり始めた」
という考え方もすき。
小痴楽さんのことを一回「あんちゃん」って呼んだのですが、
その感じがすごくよかった!好き!
カラッとしている分、啖呵切ったら怖そうだなー。

小痴楽さんはいつもどおり。
しかし、やっぱりこの会場じゃない方がいいのでは、と思う。
相性がわるいのじゃあなかろうか、何となく。

このたび小痴楽さんがご結婚され、
すぐには何も変わらないと思うけど、
お子さんができると噺もマクラもおそらく変わっていくでしょうから、
それが楽しみ!
遅くとも再来年には真打だと思うので、
今、冒険もしてほしいし、
本寸法の古典も、プレッシャーに負けずにじっくり稽古して見せてほしいなあ。

落語ブームはこれから〜

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