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2018年06月18日09:42

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天才の質

コナカの「Tシャツのように洗えるスーツ」は、こうして生まれた
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=40&from=diary&id=5160474


よく「天才と変人は紙一重」と言います。
正にその通りだと思います。
常識を常識と思わず、疑ってかかり常識を覆す何かを提示する、それが所謂「天才」だと思います。
片や、最後の「何かを提示する」に至らなかった人が、所謂「変人」と呼ばれ名も残せず埋もれていくのだと思います。
発明家エジソンの名言に「いちばんいけないのは、あきらめること。成功するためには、とにかくもう一度チャレンジしてみればいい。」と言うのがあります。
天才には、若くして才能が開花した天才もいれば大器晩成の天才もいます。大器晩成の天才の若かりし頃の努力は無駄だったのか、もちろんそんな事はありません。大器晩成するための糧です。では、結局天才とは何なのか、「成し遂げるまで諦めない才能」なのかもしれません。
諦めず成し遂げられれば、それまでの過程は「1万通りの、うまく行かない方法を見つけた(byエジソン)」と言う事になるのです。それを諦めたら「1万通り失敗しただけ」になってしまうのだと思います。

さて、記事にある湖中謙介氏は天才でしょうか。
「一人ひとりのためにそれぞれ違うものを大量生産できる」システムを構築し、「Tシャツのように洗濯できるスーツ」を開発させました。
もちろん、昔の開発のように、一人でひらめき実験して発明する時代ではありません。人を操り人の手を借り、それらを成し遂げました。
が、湖中氏が「昔ながらのオーダーメイド」「現在の量販システム」が当然でありそれしかできない、という考えであれば「自分にぴったりなモノがなかった」「形も、色も、うまくいえないけど、どこか違った」と聞いても、「形や色が新しいものを仕入よう」程度で、根本的なシステムを改革するに至らなかったでしょう。
また、「スーツは洗濯機では洗えない」事に疑問を持たなければ、「Tシャツのように洗濯できるスーツ」は開発されなかったでしょう。

「当たり前のことを、当たり前と思わなかった」と言う意味では、湖中氏も「変人」と言われそうな事を言いながらも、それを解決する結果を提示した「天才」と言えるかもしれません。

余談になりますが、少し前に流行った本「国家の品格」に天才について記した行がありました。
そこには、「天才を生み出す共通点」と「天才の質」について書いてありました。
「天才の質」について、アインシュタインとインドが生んだ天才ラマヌジャンの例を挙げています。
「アインシュタインの特殊相対性理論は、アインシュタインがいなくても二年以内に誰かが発見しただろうと言われています。ところがラマヌジャンの公式群は、圧倒的に美しいのに、必然性がまるで分からないのです。」
と言うのです。

湖中氏はそれで言えば、他人の不満を解消する何か形にする天才であり、その質はアインシュタイン側の天才と言えると思います。
そしてそれは、誰もが辿り付け得る謂わば「努力の天才」なのだと思います。
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