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2018年03月16日10:48

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「劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!」見ました−残念ながらTVシリーズの完成度の高さを再認識するこになったいつものような雑なウルトラマン映画だった−

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3月10日に公開された「劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!」を初日に見に行ってきました。
「ウルトラマンギンガ」以来年末に終了したウルトラマンの劇場版を3月に見に行くのも恒例になっていてこれでもう5年目になります。「ウルトラマンジード」のTVシリーズはニュージェネレーションと言われる「ウルトラマンギンガ」以降のウルトラマンとしては完成度が高い作品だと思います。もちろん放映期間は半年、新怪獣を毎週登場させたり、防衛チームを登場させる体力はない中でちゃんと話を作り、その中でキャラクターをうまく活かした作りになっていたと思います。シリーズ構成と脚本に作家の乙一氏が入っていてちゃんと考える人がいればここまでのレベルになるのだと嬉しくなりました。
そして、その劇場版が例年のように公開されたのでやはりすごく期待していました。もちろん今のウルトラマン映画は1時間半以上ある普通の映画ではなくVシネマやBDの特別上映でもないのに最大でも70分くらいの中編映画なのですが。

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上がそのチラシです。
今どきチラシが1種類しか作られないことでも普通の映画じゃないことがよくわかります(笑)。それでも「ウルトラマンギンガ」の時は大阪の劇場では公開していなかったのが昨年からいちおう松竹系の映画館にちゃんとかかるようになりましたから。

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今年は「オーシャンブルークリアver.ジードプリミティブ指人形つき親ペアムビチケ」が発売されたのでそれを買いました。ムビチケなのでネットで席取れるのはいいのですが、一般の前売り券って出てないんですよね(笑)。私は毎年友人と2人で行くのですが今回なんか非常に席が取りにくかったです。お金を出しても子供の席は大人の席にできないのでしかたなく荷物置きに席は3つ取りましたけどね。
席はまあ6割がたってとこですかね。それでもウルトラマンギンガの頃にくらべたら全然多いです(笑)。

見た感想はTVシリーズをまた見たくなりました(笑)。TVシリーズがよくできていたことを再認識しましたね。いろんなところが雑でTVシリーズのような考えてる部分があまりありません。劇場版は脚本はおろかどこにも乙一氏の名前がなかったことは気にはなっていたのですがここまでとは・・・
知的生命体を滅ぼすためにギャラクトロンをいろんな世界に送り込んでいた人工頭脳ギャラクトロンにリクたちのいる地球が狙われギャラクトロンMK2が侵攻してくる。リクたちは謎の男ジャグラスジャグラーからギリバリスを止める最後の鍵「赤き鋼」が沖縄にあることを聞き沖縄へ向かいそこでクシア人の生き残り愛流と出会う。
というストーリーの流れのなかでゼロがいなくなった今自分が地球を守ると気負うリクが破れて悩み落ち込み、仲間支えられていたことに気付いて立ち上がるというのがテーマになっています。
この仲間という部分もTVシリーズでちゃんとテーマとして描かれていたと思うんですよ。それもちゃんと2クールの放送期間をかけてていねいに描かれ、しかもラスト近くでそれを見せるというほんとうに見事な展開で。だから今回の映画ってTVでやったことを雑にやってるだけっていう印象なんですよ。そのテーマを見せようとしてかリクがやたら「僕がなんとかしなきゃ」みたいなことをいうのもなんかわざとらしいです。

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きっちり終わったTVシリーズと同じことをその後に劇場版でやっちゃうというのはかつて「ガールズ&パンツアー」や「ラブライブ!」でもあったのですが、かなり考えて、劇場版ならではの見せ場を作っていたので見劣りすることはアありませんでした。それがこの映画はあきらかにTVより雑い!
惑星クシアは平和のために作った人工頭脳ギリバリスが宇宙の平和のためには知的生命体は不要という判断をしたために滅ぼされサイバー惑星と化した。その生き残りの愛流が赤き鋼を持って地球へたどり着いたという設定なのですがこの部分に踏み込んだ話にした方が良かったんじゃないかと。今回の映画では単に敵の設定だけで「知的生命体に価値はあるか?」というところまで踏み込んでいませんから。
この手のパターンはウルトラマンは好きらしく、「ウルトラマンティガ」のゴブニュの話とか、「ウルトラマンマックス」の最終回とか「劇場版ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス」とかいろいろとやっていますがそれらの方がまだましですね。
TVシリーズではいい感じだった坂本浩一監督の大きなお世話のサービス精神も今回悪い方向に出ていました。
仮面ライダー映画なんかでもこのタイプチェンジを見せるバトルはよくやるのですが、今回ウルトラマンジードの5タイプ、ウルトラマンオーブの8タイプ、ウルトラマンゼロの6タイプを全部出すというのはあきらかにやりすぎだと思いました。
オーブがサンダーブレスターにチェンジした時にジードが「なんか似てるな」と言ったり、ジャンボットがリクに「ジャンファイトと言ってくれないか」と言ったりそういう楽屋落ち的なネタをよろこんで取り上げてサービスとして入れるというのも坂本監督の悪い癖です。こういうのって程度だと思うのですよ。これだけやられるとイラっとしてしまいます。
逆にジャグラーが石になった赤い鋼を持っても何も起こらなかった時に「また選ばれなかったか・・」というところはクスっと笑いました。これぐらいのさじ加減がいいんじゃないかな。もともとジャグラーがあんなキャラになったのはガイが選ばれ彼がウルトラマンに選ばれなかったからでうからねえ。
ウルティメットフォーズゼロも今回必要なかったと思います。何もしてませんし、第一なんでウルトラの父が彼らを向かわせたりできるだ!もしかしたらその一言を言わせるために出したんじゃないのかな。
このあたりの設定も甘いです。今回一番???と思ったのはギガバトルナイザーが今回のギガファイナライザーと対をなすものとして作られたという台詞です。いやいや「ギガバトルナイザー」は「大怪獣バトル」でレイオニクスが怪獣を使う「バトルナイザー」の一番すごいやつだから!そんな設定さえも坂本監督は忘れたんだろうか?まあ、映画の「大怪獣バトル」はやっていたけどTVシリーズにはかかわってないからなあ。だとしてもスタッフの誰もそれを止めないというのはどうなんだろ。このあたりが仮面ライダーと違ってててちしていないのはダメなところですねえ。

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今回ジャグラスジャグラーはいい仕事をしていると思いました。あの奇人変人のキャラも全開ですし、ちゃんと前半は話を引っ張っていってましたから。予告なんかでジード、ゼロ、オーブと4人ヒーローみたいに並んでるのを見てお前は違うだろ!と思ったのですがギリバリスとの最終決戦には参加しなかったところもよかったです(笑)。
ガイに関してはあんな風来坊キャラですし、リクくんとは年も離れているのでよき先輩としてアドバイスしたりしていたのは合ってるかなと。「あなたがジードさんですか。いや俺が先輩だからジードでいい?」というのも良かったです。
ただ、ウルトラマンゼロが出てくるとその先輩キャラが一発で持って行かれてしまうのが残念でした。まあ劇場版なので仕方ないところですが、TVシリーズの方はほんとうにウルトラマンをジードとゼロに絞ったのは正解だったと思います。
TVの最終決戦ではライハ、モア、ペガもぞれぞれ役割をはたしていたのですが、今回はいまいちみんな活躍の場がありませんでした。なんか無理矢理等身大バトルを盛り込むために唐突に戦闘員みたいなのが出てきたりしましたし。
そして、一番良くなかったのがエンディングでTVシリーズの名場面を流したことです。見ながらあーあんなこともあったなあ、こんなこともあったなあ、TVはほんとおもしろかったなあと再確認しちゃいましたから(笑)。最近見た「仮面ライダーエグゼイド トリロジー」でも同じことをやったのですが、その時は全然気になりませんでいたから。
とは言いながらもウルトラマンの映画のクオリティとしては例年通りなんですけどね。

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数量限定入場者プレゼントの「ウルトラマン フュージョンファイト! カード ジード&オーブver.」です。2席取ったので2枚いただきました。
3週目からは「ウルトラマン フュージョンファイト! カード ジード&ゼロ ビヨンドver.」になるそうです。ウルトラマン映画では入場者プレゼント変わるのって初めてじゃないかな。

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劇場グッズは少しだけ買いました。っていうかあまり種類はありませんでした。

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「ウルトラヒーローシリーズ ウルトラマンゼロビヨンド バルキーコーラスver.」
ひさびさの劇場限定ソフビです。ウルトラマンゼロビヨンドのクリアバージョンです。塗装は通常版とあまり変わりません。

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「クリアファイル」
表面はキービジュアル、裏面はギガファイナライザーを構えたウルトラマンジードウルティメットファイナルになっています。

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「缶バッジ」
ウルトラマンジードプリミティブ、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンオーブオリジンの3種類のブラインド仕様になっています。ウルトラマンゼロでした。

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パンフレットです。
ウルトラマンギンガ以来パンフはずっとB5版になっています。フルカラー24Pで620円です。
内容的にはストーリー紹介、キャラクター紹介の他に坂本監督インタビューや濱田龍臣、本仮屋ユイカのインタビューも載っていて単純な子供向けではありません。見どころチェック!のコーナーで紹介されてるようなところがいろいろとイラっとするところなんですよね。たかだか70分の映画でそんなに盛り込まんでも。そしてTVシリーズの全話紹介も載っています。

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劇場版の主題歌CDです。「May J. 絆∞Infinitey/HERO」
てっきり一般販売かと思ったらウルトラマンショップ、MayJ.ショップでの限定販売らしいです。
昨年の劇場版ウルトラマンオーブの主題歌はなんかわけのわからん韓国グループとの明らかなタイアップ曲でつまらなかったのですが、今年はちゃんとそのために使ったいい曲になっていると思います。
なによりも今放送中の「ウルトラマンオーブ THE CHLONICLE」の主題歌「オーブの祈り」が3月になって水木一郎 with ボイジャー feat. May J.になっていました。こちらは19日から配信させるみたいです。
そして何よりも驚いたのは「ウルトラマンジード Complete Original Sound Trac」のCDが発売されることです!
「ウルトラマンギンガ」を最後にウルトラマンのサントラCDは発売されていません。最初に発売される主題歌CDに数曲入っているだけでしたから。それが今回ちゃんとCDが出るなんて驚きました。川井憲次の力なのでしょうか(笑)。







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