mixiユーザー(id:3472200)

2017年11月18日10:13

241 view

現在の複雑な流通事情を反映して、同一汚染食品が広範囲に流通した結果、一見散発事例と思われる同時多発的な集団事例(diffuse outbreak)が発生>だとすれば、どうして感染源が特定できないのか?

腸管出血性大腸菌感染症とは

腸管出血性大腸菌(Enterohemorrhagic Escherichia coli ; EHEC)感染症の原因菌は、ベロ毒素(Verotoxin=VT, またはShiga toxin =Stx と呼ばれている)を産生する大腸菌である。EHEC感染症においては、無症状から致死的なものまで様々な臨床症状が知られている。特に、腸管出血性大腸菌感染に引き続いて発症することがある溶血性尿毒症症候群(HUS)は、死亡あるいは腎機能や神経学的障害などの後遺症を残す可能性のある重篤な疾患である。HUSの発生予防につなげるためにも、HUSの実態把握と発生の危険因子を特定することが重要である。



疫 学
 1982 年に米国でハンバーガーを原因とする出血性大腸炎が集団発生した事例において、大腸菌O157 が下痢の原因菌として分離された。その後北米、欧州、オーストラリアなどでも集団発生が相次いで発生している。我が国では、1990 年埼玉県浦和市の幼稚園における井戸水を原因としたO157 集団発生事件で、園児2 名が死亡して注目された。その後、1996 年に入り爆発的な患者数の増加をみた。この年の5月岡山県に始まった集団発生から、7月には大阪府堺市での患者5,591名に上る集団発生事件へと進展、 その主な原因は給食あるいは仕出し弁当であった。1997年以降、集団事例の報告数は減ったものの、散発事例における患者数はほぼ横ばい状態で年間千数百 人の患者が発生している。

また、現在の複雑な流通事情を反映して、同一汚染食品が広範囲に流通した結果、一見散発事例と思われる同時多発的な集団事例(diffuse outbreak)が発生しており、1998年には北海道産のイクラを原因食品として7 都府県で患者49 名が発生した事例が報告されている。さらに、2001年には輸入牛肉を原材料とした「牛タタキ」を汚染源とし、7都県で240名の患者が発生する事例も報 告された。一方、本症では家族内発生と二次感染が多いことも特徴である。発生時期は、夏季に多いが冬季にもみられる(図1)。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上転載ーー
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/439-ehec-intro.html



■同一型のO157、15都県で91人 感染源特定できず
(朝日新聞デジタル - 11月17日 19:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4864164
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年11月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930