mixiユーザー(id:2760672)

2017年06月26日10:44

931 view

イハゲーを拾う

 いつものジャンク箱にゴロンと見慣れない物体。フォールディングカメラのレンズらしい。 Jhagee anastigmat 1:6.3 f=10.5cm と書かれていてシャッターダイヤルには Zenith の文字。いやー、この手のカメラの知識はほぼ皆無。ネットでもイハゲーというメーカ−(かのエキザクタを作ったところ?)の 6x9 蛇腹カメラのレンズではないかと言うことくらいしか分からない。格安でお持ち帰り。

 無遠慮にベタっと貼られた値札を剥がしてレンズを拭くと、幸い光学系は綺麗だった。あちこちのネジに素人の開けた傷。レリーズボタンは生きているがシャッター羽根は半開きのまま。絞りも作動するがどうも形がいびつだ。イハゲーの105/6.3 は頑張って検索しても国外のオークションでしか見つけられない。製造は1922-1930らしい。前群は強凹、後玉は凸だった。3枚玉?

 バラしてみると絞り羽根が壊れていたので物は試しと組み直してみたが、何を間違えたか F8 くらいまでしか絞れなくなってしまった。そのうちまたやり直してみるか。恐ろしく根気の要る作業なんだけど..。タガメ型のシャッターは動くようになったので Z(いわゆるタイム)で開きっぱなしにしておく。

 ヘリコイド接写リングで無限遠は出るが景色を撮って面白いレンズではない。オート接写リング3号や2号を足して花を狙う。後ボケが本当になめらかで綺麗。開放ではピント面の後ろに見事に美しい滲みが出る。液晶で拡大表示しても「本当の」ピントを探すのは大変。前ボケは極端な二線ボケ、逆光にはメチャ弱く、発色ももうひとつ。うーん。花撮る以外に用途が見つからない...
1 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する