mixiユーザー(id:21183267)

2017年02月24日00:02

428 view

移民政策のトリレンマ

経済学には「セイの法則」「トリクルダウン理論」
といった法則や理論が多々ありますが、
大抵は「余程、条件が揃わなければ成立しない」ものばかりです。

GDP三面等価の原則は、これは必ず成立します。
といいますか、成立するように統計されているのです。

また、

国際金融のトリレンマ:
自由な資本移動、固定相場制、独立した金融政策の
三つを同時に達成することはできない。

グローバリゼーション・パラドクス:
グローバリゼーション、民主主義、国民主権の
三つを 同時に満たすことはできない。

上記二つのトリレンマ系は、比較的当たっているケースが多いです。

というわけで、移民政策のトリレンマです。

「外国移民受入、治安維持、そして国民の自由。
 この三つを同時に成立させることはできない」

(1) 外国移民を受け入れ、治安を維持しようとすると、自由を失う
(2) 外国移民を受け入れ、自由を保とうとすると、治安が悪化する
(3) 自由を保ちつつ、治安を維持したいならば、外国移民を受け入れることはできない

なぜ、上記を発見できたのかといえば、
まさにシンガポールが(1)の代表国であるためです。

シンガポールは、「明るい北朝鮮」と言われるほど
(さすがに言い過ぎですが)、政府が国民を統制する国家です。

シンガポールでは「飼っていいペットの数」までもが
政府に決められています。ゴミのポイ捨ては罰金刑、
ガムは持ち込み禁止、落書きや破壊行為は、下手をすると鞭打ち刑。
無許可で五人以上が集まり、抗議活動などを行うと、
即座に逮捕されてしまいます。18歳以上でドラッグを
保持していると、絞首刑です。ちなみに、外国人も例外とはなりません。

ガチガチに国民を管理し、自由を制限することで、
シンガポールは「安全な移民国家」を実現しているのです。

あるいは、最近の欧州は「自由」なまま膨大な移民を
受け入れた結果、治安が急激に悪化しつつあります。

外国移民、治安維持、国民の自由の三つを
同時に成立させることはできないのです。

すなわち、日本がこのまま移民国家化した場合、
我々は「安全」か「自由」のいずれかを諦めなければなりません。

それでも、外国移民を受け入れますか?
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年02月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728    

最近の日記

もっと見る