さて拙宅が何十年来のオカルトハウスだというのは某小説サイトのエッセイで散々書き垂れてきたことでして詳細は割愛しますけども。
ここ2,3年は何事も劣らず解怨も怪奇現象もなく、
やっと越えたか。終わったか?
と静かに寿いでいたんですが(騒ぐといい気になって再開しそうだから)
去年の暮あたりからなんか怪しい音がし始め、妙な現象がちまちま再開してはいたんです。
そして、どうやらうちと異空間を繋ぐ秘密通路がまた開けた様子。(がっくり……)
たとえば、ちまい現象としては
いきなり物が落ちてくる。
きのうはそれが「ワンカップ大関的な瓶のプラスチックの蓋」
ころりん。と目の前の床に落ちてくる。
でも棚の上にも周囲にも酒の本体がない。
これ、落ちてくるはずのない物体なんです。
そんな調子で、ころん、ぽとんと、いろんなものが空間から落ちてくるようになった。
以前は、よく引き出しから知らない服が出てきたのです。
家族のだれのものでもないレモンイエローのカーディガン。
ぼろぼろの黒い下着(女性もの?)
数年前に亡くなった母のものである日傘(行方不明でした)がいきなり洗濯の終った洗濯機から出てきたのには一番驚いた。
そしてついに2016年の大晦日。
おせち料理の調理の最中に、家で一番大きな銀のボウルがみつからなくなった。
いつも水切り棚に伏せてあったし直径30センチもあるので、見えないところに隠れるってものでもない。
家族総出で探したけれど、今しがたまであったものがどこにもない。もちろん皿置き場にもシンクにも、鍋置き場にも。
諦めてほかのボウルを使って調理を済ませ、さて流しに鍋を持っていったら
シンクのど真ん中に堂々とあったんです。
堂々と。
深夜のことで、これが出現したとき起きていたのは家族の中で私一人でした。
意味が分からない。
あとで話しても、一緒に探した家族は信じてくれず
「私がどこかから出して置いた」と思ってるみたい。
そして昨日、実家に帰って来ていた娘が洗面所でうわあ。と、悲鳴を上げた。
世田谷の娘宅に忘れてきた化粧ポーチが、うちの洗面所のタオル置き場の裏から出てきたんです。
「大事なものがいろいろ入ってるのに、うちにおいてきちゃった」とぶつぶつ言ってたのに
なんでこんなところから???なんでなんで???
とわなわなしてる娘に
「ごめん。この家、また穴が開いたみたい」
と説明するしかなかった……
誰かふさいでよー
何がどこから出てくるか、いつ何がなくなるか、もう全然見当がつきませぬ。
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