『雅』の夜天に舞うペガススとカシオペア

　10月20日の夜遅く、天体撮影に適したとても良い天気でした。しかし、星雲星団の撮影には不向きな月齢だったうえに体調も万全ではなかったので、久しぶりに東京スカイツリーの近くで体力的に負担が少ない都市星景の撮影をしました。

東京天空樹星景〜『雅』の夜天に舞うペガススとカシオペア


2016年10月20日23時45分から32分間、6秒露光× 288（比較明）／1秒露光×3（比較暗）を HDR合成、EF-S 10-18mmF4.5-5.6IS STM（12mm,絞りF5.6） 、キヤノンEOS Kiss X6i改造機（ISO800, JPEG）、固定撮影、東京都墨田区おしなり公園にて

　風が強めでしたが、透明度は良好でした。東京スカイツリーを挟んで、左側にペガススの四辺形、右側にカシオペアが写りました。
　当夜の照明は『雅』。近くからなので、足元の紫がとてもきれいに見えました。反面、スカイツリーを見上げるようなアングルのため、天望デッキ下部のライトアップの光源が見えてしまい、やや眩しく感じました。写真でも、この部分だけとても明るく写っています。また、下方に放たれた光をほぼ正面向き近くで見る位置関係から、スカイツリーの塔体のすぐ外側に沿うように、散乱光がとても強く見え、これも写真に明確に写りました。

　10月は、後半になってようやく晴れの日が増えてきたものの、長時間の安定した晴天は少なく、数少ない好天も満月前後だったので、この１ヶ月で月以外でまともに撮影できた天体写真は唯一これだけでした。