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2016年09月18日23:20

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知床の鮭の遡上

■知床の川、ひしめく1千匹 カラフトマス遡上が本格化
(朝日新聞デジタル - 09月17日 10:40)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4198336

先日、知床に行ってきましたが、今年は本当にカラフトマスの遡上がすごかったです。
僕が行ったのは、この記事の羅臼側ではなくウトロ側ですが...
鮭は、偶数年は豊漁、奇数年は不漁になるなんて言われています。
毎年見に行っていますが、ここ数年海水温の関係もあるのでしょうが、
遡上する数が少ないなあという印象でした。
特に去年は、どうしたんだろうと思うほど少なかった。
今年は、逆にどうしたんだろうと思うほどいっぱい。
うれしい誤算でした。

カラフトマスがたくさん遡上するということは、ヒグマをはじめ動物たちにとってもいいことですね。
近年エゾシカが増えすぎて、ヒグマの餌となる草本類が減少しているそうです。
そのため、夏のヒグマはなかなか厳しい状態になっているとか。
かなりやせたヒグマ、餓死するヒグマも出ているようです。
その栄養不足を大きく補うものが、この鮭の遡上。
彼らにとっては、冬に備える秋のご馳走。
去年は鮭の遡上がすごく少なくて、たくさんの小熊がえさ不足で年を越せなかったそうです。
これだけ上がれば、今年は大丈夫でしょうね。
そういう意味でも良かったと思います。

鮭の遡上は、北海道の河川の多くで本当は見ることが出来るのですよね。
十勝川なんてサケ漁をしているし、斜里川や網走川なんかでも見ることが出来ます。
知床で一番有名な遡上スポットは、斜里とウトロの間にあるオンネベツ川でしょうか。
あそこも悪くはないけれど、僕のお気に入りはウトロバスターミナルの横を流れる
ペレケ川。
ウトロの町の中を流れる小さな川で、こんなところにいるの?って感じですが、
たくさん遡上していますし観察もしやすいなと思っています。
川に段差があり、それをジャンプして登る姿は感動的です。
子孫を残すための必死さたくましさを感じます。
彼らの姿は、何度見ても感動します。

余談ですが、鮭というと生まれた川に帰ると言われています。
しかし実は、生まれた川に帰る鮭は30%ぐらいなのだそうです。
残りの70%は、違う川に上っているそうです。
また、70%は違う川の生まれが上っていることになります。
30%も生まれた川に帰るのかと考えるか、30%しか帰らないのかと考えるか。
評価は様々ですが、30%も帰ってくるのはすごいと思います。
同じ川を基本的に時期はずれますがカラフトマスもシロザケも上っています。
なので同時期に上っているものも当然いるわけです。
なので、2種の交雑種もいるのだそうです。

来月もまた、知床に行く予定でいます。
今がメインのカラフトマスは終わり、シロザケに選手交代している頃でしょうか。
どのような姿を見せてくれるのか楽しみです。





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