マワリミチは小説です。新しくマイミクになった方が本当の日記と
勘違いされることがありますので、予めお断りしておきます。予備校講師という
アウトローな人間の不器用な生き方をほぼ実話に沿って描きました。主人公、
ディスレクシアの元予備校講師川口民雄が元同僚、ADHDの並木義江とともに、
大検予備校を解雇になりました。二部では苦しみながら、なんとか生きる
手段を見つけました。今度はそれをどう発展させるか、考えながら、第三部が始まります。
飛躍編:「本文」
山嵐企画、営業部。並木はまだ、生き残っている。
並木
「ああ、スタッフが減って、仕事は増えるけど、相変わらず売り上げは同じだな」
田口女史
「この仕事しかないのかな。他にできることはないかな。もう、この仕事は疲れてしまったわ」
田中課長
「二人とも、ため息ばかりついていないで、アイデアを考えてくれよ。ネット販売と介護士講座はソコソコ、受講生が来ているから、もう少し増やしたいな」
田口女史
「具体的にどのくらい増やしたいのですが。ダイレクトメール、メルマガ、ネット広告、公開セミナーでのチラシ配り等。けっこうやっていますよ」
並木
「友だちや知り合いに頼んだけれど、これが限度ですね」
田中課長
「明日の夜のセミナーは何人ぐらい、来る予定ですか」
田口女史
「50人弱です。その中で、何人、申し込んでくれるかですね。よくて半分、最低10人は行きたいです」
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