mixiユーザー(id:2760672)

2016年06月26日14:02

250 view

リコー オートハーフ

 ジャンク箱で 216円の初代オートハーフ発見。60年代初めに発売後、ほぼ同じ形のまま80年代まで販売された妙なカメラ。実は現物を見るのは初めてでとにかく小さいのに驚いた。女性のハンドバッグに似合いそうな洒落た丸っこいデザインは、フランス製だと言ったら信じる人がいるかも知れない。 Anny-10、キャノネットJr、フジカAFデートあたりは「使ってみたいカメラ」だが、このカメラは飾っておきたくなる。

 手に入れた個体はレリーズボタンがブラブラでゼンマイもびくともしない。レリーズ関連の固着かな。重傷かもしれないし軽傷かも知れないが、私の欲しいのは レンズだ。このボディの汚れっぷりなら分解も許されるだろう。前衣を外して見える内部は想像するよりずっと複雑で、まるでギュウギュウに詰め込んだ「カメラの缶詰」とでも言った風情。シャッターや絞りのリンクが縦横に走っている。

 レンズに銘はないがボディに 25mm F2.8 の刻印。取り出したユニットは K-01 のミラーボックスに突っ込めるギリギリの大きさだが、レンズ表面に多数の傷、内側にはカビがあるようだ。もし使えればこれまでで一番短い焦点距離で、換算38mmくらいの感じ。APS-C はハーフとほぼ同じなのでレンズの画角そのままを味わえる。

 思えばペンタックスはリコーになったんだよな。うちにある RICOH のロゴ入りKマウントキャップはいつの間にか純正になった。この 25/2.8 も純正レンズ。本当にいい会社に拾って貰った。そう言えば昔、ミノルタ大好きの後輩が「コニカのフィルムが純正になった」と喜んでたことがある。今はソニーのコンデジを使っているようだ。不憫である。
2 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する