政府は30日午前、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先とする名護市辺野古の海上に設置していたフロート(浮具)の撤去作業を開始した。辺野古の埋め立て承認をめぐる訴訟で政府と県が和解し、工事が中断されたことに伴う措置。防衛省沖縄防衛局によると、撤去完了まで数週間かかる見通しだ。
浮具は、辺野古海域で抗議船などの立ち入りを禁止する「臨時制限区域」の境界を示す目的で政府が設置。訴訟の和解を受け、県側は14日の事務レベル協議で撤去を要請し、政府がこれに応じた。ただ、政府は移設を推進する方針自体は堅持しているため、制限区域を解除せず、立ち入り禁止を継続する。
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