桜満開

　どうやらこの界隈の単焦点プラスチックカメラはほぼ制覇してしまったようで、ジャンク箱に残っているのはズームコンパクトと金属カメラ、あとはオートボーイシリーズがゴロゴロ。それでも春の引っ越しシーズンのせいか、時々とんでもないものが見つかる。先日の 1080円 PENTAX SP + ST55/1.8 は無事誰かが連れ帰ったらしい。翌週転がっていた 824円の PENTAX S3 + ST55/1.8 もどなたかが保護されたようだ。まぁフィルムカメラの実用性を考えればそういう値段になるのも分かるが、一瞬ぎょっとする。

　先日はこんなもの（写真左）を目撃した。ペトリ ES AUTO。調べてみると 1970年代のもので、40/1.7 付きが有名らしい。ペトリのレンズはいつか試してみたいと思っていたが、ジャンク箱で遭遇するのは初めて。手に取って５分ほど固まっていたが、バラすには惜しいし、フィルムで使うとも思えないので、涙を飲んでジャンク箱にお返しして来た。今頃誰かがメンテしてくれているといいなぁ。

　コンデジで満開の桜を撮って来た。 K-01 だと液晶ファインダーだよなぁ、とか考えながら撮ってみると、いやこれはあり得ない。逆光で見えなくなるファインダーでマトモな写真なんか撮れるはずがない。少なくともオートフォーカスと手ぶれ補正が大前提だ。一方でやっぱりジャンクレンズで遊びたい欲求はある訳で、つまり私にとってミラーレスは、マトモな写真を撮れないかも知れないのを承知で遊ぶオモチャである、と再認識して帰って来た。 EVF がどのようなものかは、いつかカメラ屋でチェックしたいと思っている。

　写真中と写真右はその時にコダックのコンデジ M763 で撮ったもの。黒い幹に引きずられて露出オーバーになっている。３画面分を繋げるパノラマ機能は面白いし手ブレ補正もしてくれるのだが、少しでも条件が悪いと白飛びと低照度時のノイズで写真にならない。困ったのはストロボ自動発光。オフにしても起動の度にオンになって、道行く人を驚かせる。隠し撮りをさせないための嫌がらせとしか思われない(-"-)

　桜の写真の主役は、花ではなく幹だと思う。今回はコンデジ＋薄曇りの悪条件にしては思ったような写真が撮れた。いつものガラケーで撮った奴は、色が転んで一枚も使い物にならなかった orz