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2016年04月20日12:14

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「万物に仏性が宿る」の深い話

一切の非有非無の中道を説いたのが、初期仏教であり、初期大乗。
存在としての非有非無、はたらきとしての不生不死、無相・無作・無量・無辺・無自性・無差別というのは、空についての別名。
最も根本にあるのが、非有非無だが、「万物に仏性が宿る」という表現をすると、
万物の存在肯定をするだけでなく、もっともやっかいな自分の実体を肯定することになる。
仏教をはじめたばかりの人が「自分には仏性が有る」と観たならば、
自分の妄想に依る「仏性」をつくり、それに執着する方向へ行きかねない。

仏性の有無は、最終段階で分かることで、つまり、仏陀=真理ダンマを悟りし人となった時に覚醒する、又は諸法・諸行は「縁起」「空性」「空」であると無明・無自覚状態から解脱出来るのでしょう。

日本では本覚思想(如来蔵→仏性 →本覚思想)=>
一切衆生悉有仏性(衆生或いは万物には誰もが仏になれるということ、あるいは元から具わっている・悟っている)が中心になっているようだが、
この思想は初心者向きではない、ということらしい。
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