目が覚めたことを呪った。
いくらでも夢に居られる。
でも夢は夢でしかない。
目が覚めたら何も残らない。
虚しいだけ。
どうして夢の方が本物の世界ではないんだろう。
そしたら私は苦しまずに生きていけるのに。
悪夢も我慢できる。夢の中なら死にたくならないから。
神様に祈った。
私を救ってください。私を助けてください。苦しまずに生きられるようにしてください。
何回も祈った。祈り疲れたので起きた。
私はうつ状態にある。
何もかもがどろりとしていて酷くゆっくりと動く。
世界は灰色だ。どこかで鈍い音が鳴っている。
私はとても草臥れている。
でもやらなければいけないことがたくさんある。
何なのかは鬱だからわからない。
けれどそれは決して逃れることの出来ないことなのだ。
仕事と同じくらい絶対的なやらなければならないことがたくさんたくさんある。
私にはとてもできそうにもない。
でもやらなければならない。
何処かへ逃げたい。夢の中へ。
駄目だ!どうして?
どうして夢の中へ逃げてはいけないの?
空想は私の一番得意なことで、とても心が楽になるのに。
頭の中で私が私であることを唯一忘れることができる場所なのに。
私は私でなくなりたい。
私が私だから怒られたり責められたりするんだ。
私でなければ私は幸せになれる。
空想で頭を満たして、自分の殻の中に閉じこもって生きていきたい。
いずれそうなる。冬はそうなる条件がそろうから。
でもそれは今じゃない。今は夢に住むことは出来ない。
でも住みたい。夢に行きたい。もうここは嫌だ。嫌なんだ。耐えられない。
こんな所にいたら死んでしまう。死にたくない。私を殺さないで。
大嫌いだこんな世界。
世界は私だ。私は神で、悪魔だ。ここは私の腹の中だ。
全部自分。どこを見ても私。嫌い。嫌い。嫌い。
私しかいない。一人ぼっち。寂しい。
誰かここへ来て。
でも誰もここへ来ないで。
私は独りで完全な私になるのだから。
さようなら私の記憶
さようなら私の顔
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