mixiユーザー(id:18441979)

2015年10月25日21:19

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仏様の前でイラッとしてしまいました。

 昨日のことです。西国33観音めぐりで石山寺に巡拝したときのことです。
 本堂に入ると堂内が満員でした。堂内いっぱい団体巡拝の人で埋め尽くされていました。堂内の納経所に行くと山と積まれた納経帳を必死で書いている人が一人,その人は団体客の納経帳を処理するだけで精一杯のようでした。もう一人の人が一般の巡拝客の納経帳を書いていましたが,その前には順番を待つ列ができていました。
 わたしが並んだときは20番目ぐらいだったでしょうか。一人で書いているので遅々として進みません。
「せっかく早く来たのに。次の巡拝の予定が崩れてしまう」
 わたしのあとからも参拝客がどんどん訪れ,列が長くなっていきました。10分経っても20分経っても列はなかなか進みません。みんな黙っておとなしく並んでいます。そのうち,堂内中央を占拠している団体巡拝の一斉読経が始まりました。
「お前たちのせいでわたしたちがこんなに待たなければいけないんじゃないか」
 わたしは心のなかで怒りをぶちまけてしまいました。口には出しません。仏様の前だからそんなことを思うだけでも不義であるような気がしました。が,怒りの気持ちはなかなか抑えられませんでした。
 並んでいる人たちも誰一人不満や怒りの声に出す人はいませんでした。心のなかはわかりません。こんなことで怒ってはいけない,お互い様だ,わたしはそう必死で自分に言い聞かせていました。ほかの人はどうだったんでしょうか。
 思いどおりにならないことなんていっぱいある,と理屈では承知しています。が,実際に思いどおりにならない場面にたたされると,自分勝手な気持ちがどんどん沸いてきてしまいます。何のために巡拝しているんだと顧みる力も無力です。

 自分がことごとく自分勝手だということを痛感する場面でした。仏様の前でも全くその威力はありませんでした。般若心経を唱えようと観音経を口ずさもうとイライラする気持ちは収まりませんでした。
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