長崎行

４月１１日朝、「まれ」を見てから出発。
（前日はなんだかんだと用事を片付けていたら寝れずじまい）

国道２号を西へ。

長崎行は、２０年来の友人が諫早の赤十字病院に入院されていて、それのお見舞いが元。
ただ、「見舞いだけでは来てくれるな」との意向でしたので、熊本県立美術館の「エヴァンゲリオン展」（１３日まで）と、熊本現代美術館の「特撮博物館」（１１日から）がダブって開催されている１１日と１２日に熊本に立ち寄ることをメインに。
あと、広島県の三原で喫茶店をしている友人のところに立ち寄るのと、島根の有福温泉でおかみさんをやっている後輩のところで温泉に入ることも予定に入れていました。

のんびりと一般道で車を転がしていると、１５時頃に三原に到着。

喫茶店の前で唖然とする。
「本日の夜、ライブにつき休業」

・・・なんと・・・　昼メシを抜いてここまで来たのに（笑）
と振り返ると、友人が「あら、何しに来たん？」

店に入れてもらってよもやま話。
１時間ほどして、再び２号線を西へ。
宮島あたりで日没。

始めて走る２号線は大変面白く、高速道路の比ではありません。
日が変わるまでに関門海峡をわたりたいと考えていると、２３時頃に下関に到着。

関門海峡を越えると２号線は終わり。
改めて熊本まで行く道筋を確認すべく（関門海峡までは地図すら見ていない）、休憩。
門司港界隈を回る。
対岸の下関港の夜景の雰囲気が良くて、これはほかではない絶景。
デートコースにピッタリ・・・と思いながら、男一人、２４時間スーパーで食材を買って、昼夕夜兼用の食事。
寝ていなかったので、食べると眠くなると思って、水分はとるもののずっと食べていなかったのでした。
まぁ、こんなメチャクチャができるのも一人旅ゆえ・・・


３号線を使ってもいいのですが、福岡を回ることが若干の遠回りと判断して２００号線を南下。
深夜２時頃、山鹿市を走っていると「八千代座」の看板があったので、つい寄り道。
６年ほど前に八千代座の仕事わしていたから、いささか興味があったのでした。
ただ、深夜２時ですから、誰もいません。
周囲を少し散策して再び熊本へ向かって・・・

３時熊本着。しばらく車で市内を散策。
さすがにこの時間に開いている店を探すのも大変なので、適当な駐車場に車を停めて車中で仮眠。

１０時好きに熊本で待っていただいていた友人と連絡をとる。
とりあえず県立美術館でエヴァンゲリオン展を見る。
アニメの展示はどうしても絵の展示がメインになるので、面白みには欠ける。
原画メインなので、薄い線の絵がズラリ・・・
最終日とあって人も多い。
サラリと一通り見て、物販コーナーでお見舞いの品を買う。
入院中に書類をまとるのにどうかとクリアファイル、そして退院したら温泉へどうぞという想い（？）で日本手ぬぐい。
アスカ柄とレイ柄なので、看護婦さんから勘違いされますように・・・という想い（こっちのほうが強いかも）

友人とは美術館の中で落合い、そのまま古墳の展示を見て、熊本城へ。
一個小隊１５名程度のコスプレ娘たちのグループが４ツほど。
熊本城をバックに撮影会。
中には「忍たま乱太郎」の一団も・・・

いきなり団子を２つ食べる。
大変美味しい。
熊本城の天守閣から街を一望。
細川邸を見学して、熊本大学近くの喫茶店に移動。パフェを食す。
友人の娘さんもここで合流。

現代美術館の「特撮博物館」へ移動。
雨が降ってくる。
「特撮美術館」の入口には例のパースのついた山間部のミニチュアと、２種類のシュピーゲル号がお出迎え。
ちょうど館内から出てこられた三池さん御一行とすれ違って中へ。
雨のせいか、日曜日の最終ということでか、館内は空いていてラッキー。

熊本でしか見れない戦艦三笠の木製モデルも良かった。
石川の戦国時代村の１/１ミカサも観ているので、少し感慨深い。
一通り見て、物販コーナーでウルトラマンのボールペンとウルトラアイのアイマスクを見舞い用に買う。

商店街に移動して「太平燕（たいぴーえん）」を食す。
あっさりして美味しい。
地元の人に案内してもらうとこういう恩恵にあやかれるのが嬉しい。
友人を娘さんの下宿まで送って、私は宿を求めて別行動。

翌朝、しないの温泉施設で朝風呂。
１０時頃に再び友人と合流。

鹿児島発祥の九州にしかない「なんでもあるホームセンター」が気になっていたので連れて行ってもらう。
「ハンズマン（http://www.handsman.co.jp/）」の品揃えが楽しくて、一日中入り浸っていたいぐらい・・・
ついつい大阪では見かけないモノを買ってしまう。

熊本湾から雲仙にフェリーで移動。
龍馬が上陸したと伝えられる港にある「漁人市場とっとっと（http://www.tottotto.jp/syokudou.html）」で昼食。


諫早へ移動。
途中、バイパス（広域農道）道路沿いの市場で土産物を物色。
ネギや乾燥椎茸、路地栽培のいちご（むかし田舎でイチゴ狩りしたような小粒でサイズがバラバラな感じが気に入る）、練り物を買う。
１５時頃だったか、練り物を店頭販売していた兄ちゃんが、これから熊本へ行くとかで帰り支度をしていて、試食用に用意していた練り物がいらなくなったからと分けてもらう。

一路、諫早へ・・・

私たちがのんびり移動していたせいで、首を長くして待っていた長崎の友人でしたが、元気そうで何より。奥さんも看病に来られていました。
お見舞いの品（私のものは凡そ見舞いの品とは思えないものばかり）で一通り盛り上がる。
看護婦さんに、ウルトラアイの向きが可笑しいと指摘していただいたり、病室とは思えないほど笑う。
周囲の入院患者さんには迷惑だったかもしれぬ、と思いながらも話は止まることを知らない。
他愛の無い話で盛り上がる愉しさだ。
翌日からは、３度目の薬の投与だそうで、戦いは５月末まで残っているそうです。

日が暮れて、赤十字病院を後にする。
夕食は、リクエストしていた「本場のちゃんぽん」
なんでも長崎の本場のちゃんぽんは「甘い」と聞かされていたので食べたかったのです。
で、本場のちゃんぽん。
そんなに甘いとは思えず・・・でも、美味しかったから、まっいいか（笑）

友人を自宅まで送り、長崎市内を車で散策して国道で諫早を通って佐賀、鳥栖、２００号線を通って小倉、門司、下関。
下関には深夜１時頃に到着。
下調べしていなかったけれど、だいたいのカンで「キカイダー01」でロケに使っていたあたりを車で回る。
（ガッタイダー＆赤面ガメ編あたりは、話は大したことがないんだけれど、テンポが良くて好きなのだ）

しばらく走っていると疲れが出てきたのか、山間部の国道沿いのコンピニの拾い駐車場で車中泊。
９時頃目が覚めて、島根への道を確認。
後輩のやっている宿に連絡を入れると満員で日帰り入浴はちょっと無理という話。
とりあえず秋吉台へ。
こちらも「キカイダー01」でロケに使っていたところ。

予備知識のカケラもなく秋芳洞を散策。
観光用の洞窟の全行程が１キロ余、貫通していることすら知らず・・・
入口こそ大量の地下水が流れ、水の音が激しかったものの、奥へゆくほど鍾乳洞らしい趣で洞窟が好きな私にはたまらない雰囲気。
「八つ墓村」の洞窟はもう少し規模の小さなイメージがあるのだが、広大な鍾乳洞なんてそうそうあるものではない。
乱歩の作品でも洞窟が登場する。
私の洞窟好きはそのあたりに源流があるに違いない。
（自宅に帰ってから「キカイダー01」を観ると、ロケで撮りきれなかったところを吉見百穴でも追加撮影している。吉見百穴にもいつか行きたい）

地上まで８０ｍのエレペーターが途中にあり、カルスト台地が一望できる展望台まで坂を登る。
坂の両脇にはアジサイが元気よく緑の葉を繁らせている。
梅雨時期にくると見事なんだろうな・・・

車を停めていた土産物屋で暇そうにしているおばさんとしばし話をする。
ＧＷが観光シーズン本番なのだそうだ。
ちなみに山口県のこの界隈のガードレールがオレンジ色をしているのは、地元のあまなつのイメージなんだそうだ。

島根周りで変えるのは中止して、再び２号線を東へ。
広島市内に入るまでは渋滞。
昼間走るとコレが面倒なのだが、しようがない。

三原に着いたのは１７時。
三原の駅前（ちょっと北側）に模型屋があると聞いていたので立ち寄る。
洞窟のような店内にはウエラらしたまでプラモの箱がビッシリ！
店主らしき女性に聞くと先代からの店で５０年近く店をしているらしい。
フジミだけが国内生産しているとか、業界事情の話などを聞く。
「ハイドランジャー」を買い、店をあとにする。

三原は、往路で飯にありつけなかったので帰路で飯にありつこうと思ったのだが、あいにく友人の喫茶店は休み。
友人の提案で近くの居酒屋でメシ。
三原はタコが名物なので、タココロッケやタコの卵の煮物などを戴く。
大変美味しい。

再び雨が降り出し、20時頃、友人を自宅まで送る。
そのまま２号線を東へ・・・

帰宅はよく１４日の２時頃。

私が不在の間に母が内視鏡で検査を受けなければならず、母と仲のいい叔母に大阪まで出てきてもらっていた。
伯母と母はさすがに就寝中。

私も、横になる。

１４日の昼には、溜まった仕事があるとかで、持ちこんで来てくれるというので、疲れを早くとらないければならなかったのだ。

・・・ただ、かなりむちゃくちゃなスケジュールで好き放題にした旅の後だから、疲れなんてそうそうとれるものではなかったのであった（笑）