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2014年08月20日06:07

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2014年夏休み列車旅04

☆ 因美線・若桜鉄道若桜線(2014年08月19日(火))
 鳥取0945−1037若桜

鳥取駅の周辺を歩くと,鳥取市の路線バスは主に「日本交通」「日ノ丸自動車」の二社が担っているらしいことが分かる。
どちらも「日本」にこだわった会社名のように思えるけど,このあたり,ニッポンということにこだわる事情が,何か,あるのかな。
もちろん,鳥取〜島根のあたりは神話の里だとは思うけど。

鳥取駅の切符券売機で,若桜線終点の若桜駅までの連絡乗車券を購入する。
高架線ホームに上がると,若桜鉄道のレールバスが既に発車待ち状態。
向かって右側のロングシート最前部に腰掛けて,発車を待つ。
ここなら,私の前に立つ人がいなければ,座ったまま前面展望を楽しめる。

列車は定刻に鳥取駅を出発,10分と少しの間,走ったと思ったら郡家駅。
うとうと居眠りしていたところを,ATS(?)のけたたましいベルの音で目が覚めた。
なるほど,これだったら,普通ならば居眠り運転防止になるだろう。
(そうそううまく行くとは限らないというのも人間なのだけれども(^^;)
列車はここで9分間ほど停車し,その間に乗務員が交替して,列車は若桜線の線路へ入っていく。

「若桜」と書いて「わかさ」と読む。
「わかざくら」ではない。
若桜鉄道は,昨日乗った北条鉄道と同様,旧国鉄の赤字ローカル線を引き継いだ第三セクター鉄道だ。

若桜鉄道の線路も,北条鉄道と同じように,線路には結構草が生えている。
そして,昨日乗った北条鉄道とは異なり,こちらはそれなりに揺れる。
田んぼと,ときどき果樹畑の広がる田舎の風景の中を,レールバスはガタガタ揺れながら走って行く。

各駅のホームベンチや駅舎に,等身大の人形が腰掛けている。
これは,若桜鉄道の振興策か何かなのだろうか。

若桜鉄道は必ずしもワンマン運行ではないようで,車掌が乗っている。
車内を回って,無人駅から乗ってきた乗客から運賃を徴収したりしている。
かつて,ローカル線でも路線バスでも,車掌がそうやって車内で運賃を収受していたのを思い出す。

終点のひとつ手前,丹比駅を出発したところで,車掌さん,車内の乗客全員から切符を回収して回る。
私も,鳥取駅の自動券売機で購入した切符を渡した。
丹比駅を出てからも乗車している客は全員が終点若桜駅まで行くわけだから,若桜駅までの乗車券を回収するか若桜駅までの運賃を徴収する。
なるほど,合理的。


☆ 若桜町(2014年08月19日(火))

ここ若桜駅から,今乗ってきた線路を折り返して戻るわけだけれど,折り返し列車が出るまで45分ほどの時間がある。
そして,若桜駅には待合室があるわけでもない。
それで,駅前の観光案内板を頼りに,街中を少し歩いてみることにした。

駅前からまっすぐ延びる道を歩いて行き,突き当たりの信号を左に折れる。
木造住宅の街並みが残っており,これは江戸期ほどには古くはない気がするけど,戦後に作られた街並みではないだろう。

道路には温水融雪装置が埋め込まれているようで,温水吹出口が点々と見える。
このあたり,日本海側だから,結構な豪雪地帯なのかな。

駅前の案内板で「カリヤ通り」と表示されていたあたり。
平成19年に,「若桜清流通り」として「2007年度夢街道ルネサンス」とやらに認定されているということで,その記念碑があった。
なんだろ,その,「夢街道ルネサンス」って。
まあ,このあたりが風情のある街並みであることは確かだから,そのなんたらルネサンスに認定されること自体には何の文句もない。

さらにその「若桜清流通り」を歩いて行くと,若桜町役場の駐車場脇に
「電気自動車急速充電スタンド」
があった。
さらにさらにその先には
「日ノ丸自動車若桜発電所」
という,太陽光発電パネルを敷地内に並べている場所があった。
何だろう,このあたりは化石燃料エネルギー(ひいては核エネルギー)からの脱却を掲げてでもいるのだろうか。

若桜橋という橋の近くの路地を入ったところに,「伊勢道の道標」なる道標があった。
伊勢道,ということはここからお伊勢参りをするための道,ということだろうか。
ここからお伊勢さままで,当時はいったい何日かかったのかな。

その「伊勢道の道標」から,さっきの「夢街道」と平行するように通っている路地を歩いて行くと,土蔵が並んでいるところに出た。
これは,駅前の案内板で「蔵通り」と表示されていたところだろう。
数十メートルにわたって土蔵が並んでいるのは結構な景色だけど,その端っこの土蔵の壁に
「貧しく維持できない土蔵群を豊かな自治労は喰いものにするな」
と表示されていたのは,あれは何だったのだろう。

若桜駅に戻ってきて,駅前の案内板を改めて眺めてみると,線路の脇に蒸気機関車が展示されているらしい。
どこだろうと思ってちょっと見てみると,駅の奥の方にC12蒸気機関車が留置されているのが見えた。
近くに寄って見るにはちょっと時間が足りないので,ここは遠目で見るだけにしておく。

それと,若桜駅の構内には,ブルートレインの客車3両も留置されている。
これは,何かの企画列車で使うのだろうか。


☆ 若桜鉄道若桜線・因美線(2014年08月19日(火))
 若桜1125−1211鳥取

当初は,先ほど乗ってきた線路を郡家駅まで戻って,郡家で次の列車に乗り換えようと考えていた。
しかし,調べてみたら,郡家駅で乗り換えても鳥取駅で乗り換えても,結果としては同じことになる。
それなら,鳥取まで戻ってちょっとのんびりしよう,と思った。
郡家駅には待合室とかなさそうだから(^^;。

列車が定刻に発車して,しばらくすると,運転士さんが腰を浮かせて前方斜め下に向かって手を振っている。
何事かと思ったら,線路脇の民家から出てきた小さな女の子とその親御さんが列車に向かって手を振っていたので,それに答えたものらしい。
本当は規則違反なのかもしれないけど,でも,地域密着の姿勢に好感を持った。

行きの列車では前面を見ることのできる席に陣取ったので,戻りの列車ではボックス席をひとつ占拠してのんびり足を伸ばすことにした。
進行方向右手に陣取ったところ,眼下に川の流れが見えて,なかなか宜しい。
もっとも,「渓谷美」という感じではないのだけれど。

若桜駅の窓口では切符を買わず,列車に乗り込むときに整理券を取っていた。
今度のレールバスは2両編成になっていて,今回も車掌が乗務している。
その車掌さんが車内を回ってきたので,鳥取までの乗車券を購入した。
渡されたのは,昔懐かしの,車掌が小さな鋏で該当項目に丸い穴を空けてくれるタイプの乗車券だった。

隼駅を過ぎたところ,進行方向右手の山の上に,大きな風車が3台あるのが見えた。
うち,2台のプロペラが回転している。
やっぱり,このあたりは化石燃料エネルギー依存からの脱却を目指しているのだろうか。

八頭高校前駅のあたりに,「祝・八頭高校甲子園出場」と掲げられていた。
「八頭」という地名は,ヤマタノオロチと何か関係があるのかと思ったら,そうではなくて八上と八東と智頭とが合わさって出来た地名であるらしい。

八頭高校前駅や郡家駅で高校生たちが乗ってきて,車内は結構混み合ってきた。
郡家駅にて,女子高生2人組が,私のいるボックス席に
「ここ,座っていいですかぁー」
と聞いてきたので,当然のことながら「どうぞ。」と答える。
しかし,それで座った女の子2人は,当然のことながら,目の前のむさ苦しい中年デブ男なんぞに関心をはらうこともなく。
女の子のうちひとりは津ノ井駅で降りていき,そのまま列車は鳥取駅に到着した。


☆ スーパーはくと8号(08月19日(火))
 鳥取1254−1359上郡

鳥取駅の改札を出て,みどりの窓口にある指定席特急券券売機にて特急「スーパーはくと」の指定席券を確保する。
これによって,第三セクター鉄道・智頭急行に乗ろうというわけだ。

昨日乗った北条鉄道,本日先ほどまで乗っていた若桜鉄道,そしてこれから乗る智頭急行。
いずれも旧国鉄の線路を引き継いだ第三セクター鉄道である。
ただ,智頭急行はちょっと毛色が変わっていて,北条鉄道や若桜鉄道はまるっきりの赤字ローカル線を引き継いだのに対して,智頭急行は旧国鉄が途中で建設を凍結した智頭線を引き継ぎ,残りの部分の建設も完了させて開業したというもの。
地域輸送のみでは赤字になりかねないところを,JRとの直通特急の運行によって黒字を達成している,「第三セクター鉄道の優等生」。
※ 同じようにJRとの直通特急等によって収益を上げている第三セクター鉄道に「北越急行(ほくほく線)」「伊勢鉄道」がある。

私が確保したのは3号車4番A席。
発車の5分ほど前に列車がホームに入ってきたので,早速に席に陣取った。
その後,列車は定刻に発車。

ところで,特急「スーパーはくと」の「はくと」っていうのは,やっぱり,因幡の白うさぎの「白兎」の音読みなのだろうか。
そんなことを考えていたら,車内案内放送のメロディチャイムが鳴った。
そのメロディが,
「大きな袋を肩にかけ/大黒さまが来かかると」
そう,だいこくさまのうた。
ということは,やはり「はくと」は「白兎」なんだろう。
「ここに因幡の白うさぎ/皮を剥かれて赤はだか」
まあ,特急の名前としては「しろうさぎ」よりは「はくと」の方が良いのだろうけど,でも,「ホワイトラビット」とかでも良かったんじゃないかな,とか思った。

この特急の車両は,智頭急行のHOT7000系。
なお,この形式名の「HOT」は,智頭急行の沿線である兵庫県(H),岡山県(O),鳥取県(T)に由来しているのだそうな。
車体を豪快に傾かせながら,すっ飛ばしていく。

13時20分,智頭駅に停車。
ここから先,上郡までが,第三セクター智頭急行の智頭線。
ほとんどが高架線になっていて,わりと新しく建設された路線であることを実感させられた。


☆ 山陽本線(08月19日(火))
 上郡1438−1531岡山1532−1543倉敷

上郡駅では40分間弱の待ち合わせ時間がある。
岡山方面行きのホームにエアコンの効いた待合室が設置されていたので,早速そちらに移動して,PCのふたを開けてキーボードを打っていた。
すると,白髪頭の年配の男性が,携帯電話から番号案内に問い合わせをしているのが聞こえてきた。
「米子の〇〇ホテルの番号を。正確には〇〇〇ホテルだったかもしれない」
それで,そこからつながったそのホテルに,今夜の宿の予約をしている。
それで,これから岡山経由で米子に移動するつもりらしい。

私はこのあたりの陰陽連絡ルート(瀬戸内海側と日本海側とを連絡する交通経路)についてそれほど詳しくないのだけれど,これから米子に行くとなると智頭急行まわりだろうか,でもそれならどうして智頭線のホームに行かないのかな,等と考えていたら,その男性からいきなり話しかけられた。
「このあたりは,電車の接続が悪いんだね」
「そうですね」
「鈍行で岡山まで行ってから米子に行こうと思うんだけど,次の鈍行まであと30分もある」
「まあ,列車の接続に40分とか1時間とかっていうのも,このあたりだと珍しくないのかもしれませんね」
ただ,私は手元のキーボードを打ちながら話をしていたので,そのおじさんもそれ以上は話しかけてこなかった。
岡山経由で米子に行くというのだから,特急やくもに乗るのかな。

ホームに入ってきた三原行き普通電車は,かつての中央線・総武線各駅停車と同じ黄色に塗られている。
これに乗り込み,例によって電子読書端末を読んだり居眠りしたりしながら,岡山まで運ばれていく。
岡山で快速サンライナー・福山行きに乗り換え,またも居眠りしていたら危うく倉敷を乗り過ごしそうになった(^^ゞ。

本日の行程はここまで。
昨日までの行程が結構遅くまで行動する形になっていたから,今日はこれで切り上げてホテルでじっとしていることにしよう。
あ,でも,せっかく倉敷に来たんだから,美観地区の街並みくらいは見に行こうかな。

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