第二次 5月作戦 5より
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2009年3月&5月に中国旧満州地方へ砂と塩輸送軌道撮影に行った時の砂軌道編。
2009年11月6日の日記
第一次満州軽便攻略作戦 1
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この時の日記にも書いてますが、つまらぬ理由から砂軌道は書きませんでしたが、既に撮影してから1年以上が過ぎ、書かない事の意味も当時で既に失われてしまっているので何度かに分けて砂軌道編をスタートさせます。
少しおさらいすると、2008年11月の中国北部軽便SL撮影ツアーに参加していたメンバー内数名で、SLは無いけど砂鉱山軌道と塩田軌道の撮影しに行こう・・・という話になったのが始まり。そして出発は2009年3月21日に成田から中国 瀋陽へ飛びました。空港でガイド氏と合流、チャーターした車で内蒙古地区東部にチョコッと入った街、通遼へ向います。空港から街中まで車で6時間くらいだったかな・・・
日も暮れてそともは真っ暗。通遼の少し手前、一つ目の砂軌道の踏切を越えたすぐ先で本日の夕食。店の人に通訳を通しして、先ほどの踏み切りは砂軌道だと確認したけど・・・
その後3つの砂軌道の踏切を渡るはずが、暗い道をすっ飛ばす車から注意して見ていても通過したのは2つ・・・その理由は翌日に判明します。
通遼では比較的大きなホテルに宿泊、室内も清潔で翌日からの作戦行動に備えて早々に熟睡・・・といっても0時はまわってたな
2009年3月22日〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ホテルで食事の後、砂軌道の撮影に向けて出発です。通遼から南の地区に確認されている砂軌道は4ヵ所、22日は日曜日なので作業をしているかは不明です。動きなども解らないので、とにかくロケ的な意味合いが強い感じで・・・
私は2005年に当地を訪れていますが、実際には半日強くらいしか滞在しなかったので当時を思い出しながら4ヵ所共通の一番の目標、国道の踏切りから探し始めます。しかし1番目の軌道の木里図軌道踏切が何故かスルーして次の目的地、衛門営に着いてしまいました。この理由は夕方に知るところとなりますが、これはまた後で。
『衛門衛(がもんえい)砂鉱山軌道』
目標の踏切を確認しますが、有人踏切り小屋は無人・・・少し先の車庫のある事務所に行くとやはり静か・・・守衛にオバチャン一人居たのでいろいろ聞く事に(ガイドを通してネ) すると、やはり日曜日は休みで動かないらしい。そして衝撃の事実も・・・砂軌道は、ここ衛門衛を除いて3ヶ所は動いてない・・・どうやら廃止と言う事らしい
車輌とかはそのままあるヨとのことだけど、とりあえずここ衛門衛の車庫を見せてくれと言う事で案内してもらいます。中を通らず何故か外から車庫へ向います。2005年にはなかった公安施設の敷地を通り抜け塀の崩れたところから車庫裏へ。
「機関車」の廃車体など、4年前の土砂降りの雨の中から見たのと基本的に変化はありません。
エンジンが降ろされキャブしか残ってませんが、トラック型のグースタイプの機関車です。
車庫前。今日は休みなのでひっそりしてます。
車庫前の軌道の門から、すぐ前の中国鉄路局(国鉄)衛門衛駅積替え施設を見に行きます。
丁度、鉄路局の保線車マルチプルタイタンパーが入線してきました。
砂軌道の衛門衛駅ヤード?入口。2本の線路の間に砂を落とし込む溝があります。右に見えているのが鉄路局衛門衛駅。
その溝に入った砂を鉄路局貨車に積み込む「積換えマシン」 正式な名前は不明
2台あります。手前の線路は鉄路局のスタンダードゲージ(軌間1435mm)
守衛のオバチャンは車庫の鍵を持ってないと言うので、鍵の管理人を電話で呼んで扉を開けてもらえるよう交渉しますが・・・〇×元と非常に高いソデ●シタを要求してきました。半額以下まで粘りましたが、それでも首を縦に振らないので諦め・・・あすの動いている時に撮影するしかないか・・・
これ以上衛門衛の事務所前にいても仕方ないので、動いてないと聞いたこの先の2個所の軌道へ向いましたが都合上、午後に再び戻ってきて撮影ロケをしに鉱山地区へ向ったのを先に書きます。
国道との踏切り。全てはここから始まった
どこで撮影できるか見当をつけながら、砂だらけで歩き難い軌道上を辿って鉱山地区へ。
結構風が吹くので1日列車が走らないだけで砂に埋って砂漠の中の軌道のようになってしまってます。写真の場所は列車の入ってこない奥地でしたが・・・
その宙ぶらりん軌道のアップ。風紋が奇麗です。
砂の中の軌道は併用軌道のようにも見え、不思議な感覚です。
鉱山地区の軌道末端。
風の強い時もあるようです。
鉱山地区少し手前で分岐している線があったので辿ってみると、別の積込場に出ましたが、こちらの線はレールが錆びていたので使われていないようです。周りの地面は全て砂ですが、小山状になっている砂製品は色が違います。
本線も枕木は砂に埋り併用軌道状です。そこに羊、ウシに我々の足跡が
左のレールが外側に大きく傾いた状態で固定?されてました。
守衛に聞いたところでは、運んでいるのは硅砂、ガラスの原料という事です。採掘地区は大きな池になっており、ポンプで水ごと硅砂を吸い上げ圧送、軌道近くで水と分離させて運んでいるとの事。軌道の軌間は762mm。
『巴胡塔(ぱことう)砂鉱山軌道』
衛門衛の事務所を出て、とりあえず事実確認の為に巴胡塔軌道へ向いました。
そして到着した踏切り・・・列車の走った形跡が無く、レールも埋ってしまってるところもあります。写真すぐ奥は鉄路局巴胡塔駅で積換えマシーンがあるはずですが、それも見えません。残念ながら廃止されてしまったようです
踏切りすぐ側が車庫で、こちらはそのままの感じです。
車庫の横に機関車の廃車体が1両・・・これも4年前と変らずありました。線路は砂に埋ってるので何も無い所に取残されてるように見えます。
しかし車庫の扉にはしっかり鍵がかけられており、開けてもらうよう頼もうにも事務所には人の気配がありません。とりあえず開きっぱなしの窓からカメラを突っ込んで撮影します。グースタイプの機関車は4両確認できました。
撮影をしてたら事務所方向から人が・・・ありゃ? いたんだ・・・と思うも、向こうはこちらを泥ボーか何かと思っている様子
ガイド氏が一生懸命説明して何とか誤解は解けたようですが、撮りたいものも撮った後だったので退散する事に。
ここも硅砂の採掘で、軌間は762mm。
巴胡塔駅の積換え施設にも行ってみましたが、積換えマシーンは撤去され砂を入れる溝みはガレが・・・
マシーンとトロッコの軌道は辛うじて残っている部分があるという程度で、鉄路局の積込み側線は撤去されたのか見あたりません。
グースの方はロクな写真を撮れなかったので2005年6月の現役時に撮影したものを少し載せてみます。訪れた時は少し小雨がパラつき車庫ではスタンバイ状態でしたが天気様子見的な感じでした。
扉は開けられ、人も集まっている。
撮影の為、頼んで機関車を外に出してもらいました。この時確認したのは2両。
国道の踏切りも、勿論現役。鉄路局には貨物列車が停車中。
巴胡塔駅の積換えマシーン。数年後、ここがガレ場になってしまうとは、この時想像もできず・・・
続く
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