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2008年10月02日23:18

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度を越した苦情 −横暴な客−

 12年間客商売をやってきたぼくですが、お客さんから苦情を寄せられることも少なくありませんでした。殆どのお客さんは、こちらが謝ると、
「わかりました。これからは気をつけてくださいね」
 で済むんですが、中には横暴で傲慢な客もいて、無理難題をふっかける人も、数は少ないけれどいました。

 その一つが、8年前の春のこと、この日は忙しくて、宅配にかなり時間がかかりました。そんな時、Bという客が注文をしてきました。Bは命令口調で注文をして、話しぶりから傲慢な性格だなとという印象を受けました。ぼくはBに、
「4、50分ぐらい時間がかかりますが、よろしいでしょうか」
 と伝えたところ、
「仕方がねえな」
 の一言で、電話を切りました。
 そして実際、40分ぐらい時間がかかり、商品をBの家に持っていったところ、Bはぼくの顔を見るなり、
「遅いじゃねえか!なめとんのか、てめえ!!」
 という暴言を吐きました。ぼくはこうBに伝えました。
「あのー、申し訳ありませんが、電話でも言ったように、4、50分ぐらいかかるといったはずですが…」
「そんなことは言っていなかったぞ。電話に出た奴は誰だ!!」
「ぼくです」
「……」
 そのうち奥から、Bの奥さんが出てきて、奥さんが、
「どうもすみません。主人の言ったことは、気にしないで下さい」
 と謝りました。
「ありがとうございます。またのご注文をお待ちしています」
 の一言を言って、その場から離れました。

 ところが店に帰ってみると、Bから苦情が来ているというので、またBの家に行って見ると、
「帰る時、てめえは『これが店に注文した客の態度かよ』って言っただろ」
 という、ぼくが見に覚えの無いことを言ったのです。いくら、
「そんなことは言っていません」
 と言っても、
「うるせえ、妻がちゃんと聞いたんだ」
「指をつめてやろうか、このブタ野郎!!」
「店長にてめえのことを話して、解雇させてやる」
「てめえの親に落とし前をつけさせてやる」
 等という、脅迫・暴言・無理難題・難癖のオンパレードでした。
 結局これは、ぼくが暴言を吐いたということにされて、上司が謝罪し、賠償金を支払いました。


 また、これは別の店の話ですが、電話が遠くて声が聞き取りづらかったので、注文を確認するため、お客さんにもう一度電話をかけたことがあったんです。その際、お客さんの家の電話は、留守番電話になっていました。何度電話をかけても留守番電話だったので、
「お帰りになったら電話を店にください」
 というメッセージを、留守番電話に残しました。

 一時間後、そのお客さんが、店にやって来たのです。しかも激怒していました。
「一時間経っても商品が来ないのは、どういうことだ!」
「お客さんのところには、確認のため、何度も電話したのですが、留守だったようで……」
「てめえ、嘘つくな!!オレはちゃんと家にいたぞ。ずっと家にいたぞ!!」
「留守番電話にも、注文を確認したいので、帰宅したら電話をくださいと入れておいたのですが……」
「嘘つけ!!!留守番電話には、何にもメッセージは入っていなかったぞ」
「ちゃんとメッセージを入れましたが」
「入れてない!!おれをなめてんのか」
 結局この件も、商品を無料でこの客にあげるということで解決しました。


 正直なところ、こういう横暴な客というのは、
「店の人間はミスをするのは絶対許せない。しかし客は、どんなミスをしても許される」
 とでも思っているとしか思えません。そしてこういう客に限って、注文する時の態度が横柄で傲慢です。そしてBのような客は、客ということを悪用し、ちょっとでも自分の思い通りにならなければ、無理難題を押し通し、商品を無料で貰い、あわよくばお詫びの金をせしめようとするんですよ。
 こういう連中は、本当にごく一部なんですけれどね。でも、こういう連中がいるというのも事実です。

 こういう自己中心的な連中に、一言言いたい。
「注文をする時は敬語を使う。これは常識であり、店の人に対する礼儀だ。あんたは学校で敬語というのを習わなかったのか?礼儀作法を習わなかったのか?」
「もし自分がこんな目にあったら、どんな気分になる?嫌にならないか?」
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