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2007年10月13日23:39

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結婚記念日 モンサント 3

次の日。。
朝6時半に起きて、朝焼けを見るぞ〜〜〜!!って言ってました。

私はとりあえず起きました。
着替えながら嫁さんを起こします。。
。。。
。。。
起きません。
。。

全然起きません。


結局、二人でもう一度寝ました。

正直なお話、私もものすご〜〜〜〜く眠かった上、昨日のワインが
なんだか残ってます。
美味しかったけど、2日酔いになるタイプのワインだったようです。

結局起きたのは9時前。。。(汗
朝食ブッフェのパンでサンドイッチを持ち帰る私と、カップケーキを
ゲットする嫁、、、お互いすっかりダメ日本人だね〜。。(汗
このあと、昼飯どころか夕食を食べることも出来ないことになるので
このときのオヤツは後に大事な意味が出ることになります。。

チェックアウトにて、支払い総額は夕食代合わせて80ユーロ強。
騙されることも無く、安い料金で良質なサービスを受けられました。
おっちゃんにチップを払い損ねたのがちょっと心残りです。

モンサントにて、のんびりするのが今回の旅行の目的。
絵を描こうと思って画材も持参しています。

では、山の上にある城跡に向かいましょう!
ほぼ全方位的に地平線に近い景色です。
すばらしい眺め!!
ゼーゼー言いながら頂上に辿り着いた時には、絵を描く気がなくなって
いました。
こんな広大な景色は、描いてられない!!

見渡す限りの牧場風景。
町らしい町は、まったくありません。
村というのもおこがましい集落が点在するだけの果てしない牧歌風景。
馬、牛、ヤギ、羊、ロバ、豚、家畜たちが日常生活に並存しています。
ロバ車に乗るおばあちゃん、裏庭の石積みの中で飼われる豚、
山の斜面に鳴り響くカウベル、突き抜けるような青い空、、、、
大地の、太陽の恵みに生きている時間を感じられる。
というか、時間は消滅してしまう。。

14:15のバスの時間まで、4時間「も」あるはずだったのに
帰りのバスの時間は、瞬く間にやってきてしまいました。

言葉ではいえない時間です。
都会に生まれ?育った?ことを後悔する瞬間です。

すばらしい時間を過ごせたことは断言できます。

でも、この土地にも過疎の厳しい暮らしが垣間見れました。。
車がないと買い物も出来ない交通の不便さ、
年寄りばかりで少ない若者、
朽ち果てて捨て去られたような「売り家」の張り紙のある家々。

暮らしが立ち行かなくなろうとしている過疎の集落の姿が
そこにはあります。
そこを直視しないで、昔ながらの良さだけを堪能している自分がいます。

田舎の人々だって、都会の人みたいに便利に暮らしたいのです。
でも、本当に300年も変わらないような生活をしていると
現金収入がありません。
そうすると、今の世の中では生きていけないのです。
そうやって、田舎から若者が消え去り、過疎地に昔の風景がのこる。。
でも、その風景は死に絶えようとしている生活風景なんだと思います。
子供があそぶ風景もなければ、若い娘のカシマシイ声も聞こえない
年寄りが死ぬのを待っているだけの死んだ風景なんだと思います。

そう思うと、悲しくなります。
自分がさもしい存在に思えてきます。
バスの運転手に聞かれました?
「で、ポルトガルは気に入ったかい?」→「はい」
「ここも?」→「はい、すごく!」
「ふ〜〜ん。。良い所だろ。。」
でも、すこし寂しいニュアンスを感じるのは私の心のせいでしょうか?

それでも、ローカルバス路線は、どこから沸いてくるのか
中学生高校生くらいの若者のスクールバスの様相を見せています。
まだまだ、この牧場地域に生活する若者たちが多くいることの証です。
でも、そうやって、町の高校に通った子供たちは残ってくれる
のでしょうか?
最果てのキワまで辿り着いたようなモンサントには若者は少ないです。
カステロブランコの町で見かけた学生たちが女子の方が多かったのは
どうしてでしょうか?
すばらしい田舎に行くたびに、私は考え込んでしまいます。
そして、田舎には暮らせないと自分自身の考えが至るにつれ
心が痛みます。

田舎の人が、田舎で生きていける生活モデルを考えないと!!

そう思うと、モンサントみたいに観光資源が存在するにも関わらず
まったく活用されずに、ずるずると過疎化が進んでいるのを
見かけると、行政に対する苛立ちを感じるのです。

直通バスを役所で運行。
民宿経営者を募る。
旅行会社にアピール。

お金はかかるし、簡単なことじゃないかもしれない。。
観光客が押し寄せれば、良さが失われるかもしれない。
それでも、死んでいくのを待つだけの世界よりは努力する世界で
あるべきだと思うんですよね。。

本筋をまたもや大幅に外れて、過疎問題日記になってしまった。。(汗

ま、そういうわけで、昨日の「秘境モンサント」日記に続きます。

ともかく、すばらしい景色に時間を忘れるモンサントでした。
写真は載せますが、あまりに広大な風景に写真では感動は伝わりません。
そのへんは、脳内イメージで勝手に増幅してやってください。
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