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2005年10月13日09:04

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未知へ続くトビラの向こう

今日は、とても観念的、且つ、とても趣味のお話しですので、読み流し推奨です。読者の10割を置いていく覚悟です……って全員!?



  何処から来て 何処へ向かう?
  ふり向けば迷い道の跡だけ


現在が、全ての人たちの選択の結果として存在している以上、個々の人間に課せられている人生における作業とは「選択」で、すなわち「迷い」の結果として、現在は存在している、とも置きかえられます。

そして、振り帰ったところに「迷い道」しか無いのであれば、ほぼ当然の帰結として、進む先にも「迷い道」しかないのです。であれば、それを悩んでも、あるいは悔やんでも、仕方ないと思いませんか?


  ひとりひとり宇宙のひとかけ
  名もなき星それぞれにどんな夢が


「地球」と「宇宙」を隔てる境界線ってものが存在しない、という考えを推し進めれば、台地も生き物も人も、全て宇宙のひと欠片、となり、それを隔てるものは存在しなくなります。でも、それぞれの星がそれぞれの光を発しているかのように、それぞれが持つ「夢」は、それぞれを個性づけます。


  未知へ続くトビラの向こう
  その先には明日が
  黙って待っている


トビラの先に何があるか、は、どんなに迷おうが、どんな夢を見ていようが、絶対に分かりません。それでもトビラの向こうでは、ただ“明日”が存在しています。何を選択しようと、ただ黙って存在する“未来”。そうであるならば、そこに向かうのに必要なことはただひとつ、『トビラを開ける』という行為なんだと思います。



えぇと、オレンジ文字の部分は『プラネテス』というアニメのサントラアルバム『O.S.T.2』より『Planetes』の歌詞から抜粋しました。その下に書いてある駄文は、それに小生なりの解釈を付記したもの。

そもそもこの曲を知ったのは、“WALKING TOUR”というFLASHでした。余りに美しいBGMだったので(FLASHの内容自体もベタななりに良いものでしたが)、ちょっと調べてみたら、上の曲に行きついたわけでして。

小生、前にもちょっと書きましたが、この『プラネテス』の漫画が、歴代5本の指に入るくらい好きな漫画です。ただ、アニメはちょっと敬遠していて(一度見たいとは思うのですが)実はいまだに未見。なのに、サントラだけ即買いしてしまいました。この曲のためだけに。

届いたその日は、ただひたすらこの曲だけをリピート再生。曲と、声と、歌詞の美しさに、なんどとなく心を揺さぶられました。

そして、そう、歌詞。小生は、ジャケの歌詞カードを見ながら、歌詞の素晴らしさに驚嘆するとともに、歌詞の恐ろしさに戦慄をすら覚えました。完全に、解釈の問題になってしまうのですが、小生の目にこの歌詞は、ものすごく、人を突き放してるんですよね。

もともと、プラネテスと言う漫画が、そういう性質のものです。SFなんですけど、人の持つ性を厳然と表現し、主人公たちを突き放します。その上で至った各エピソードのラストシーンは、良しも悪しも、強烈な説得力を以って、心に残ります。

「ふり向けば迷い道の跡だけ」「ひとりひとり宇宙のひとかけ」「未知へ続くトビラの向こう その先には明日が黙って待っている」この辺りの歌詞は、まさに漫画の世界観を簡潔に表現した素晴らしいものでした。



例えば夢に向かって、あるいはそうでなくても、何かの選択を迫られたときに迷いが生じるのは当たり前です。でも、その選択の如何に関わらず、新しい日は、厳然と存在します。だったら、迷った末でもなんでも、最終的に「進む」選択をすれば良いんだと思います。

というのを、ここ最近、何人かの友人知人が迷っているのを見て、僭越ながら励ましの意味も込めて書いてみました。



最後に、歌詞全文(何かに違反w)。


PLANETES
作詞・作曲・歌 Hitomi(黒石ひとみ)


争うため 産まれてきた

子ども達はこの世界にいない

何が愛で 何が自由?

本物の強さを知らずにいる


心の壁 乗り越えたなら

未来へと確実に変わるでしょう


ひとつひとつ生命あるもの

鳥も花も大地も人も全て

めぐり巡る連鎖の果てで

境界線(ライン)のない幸せを

わかちあう日まで 


青い惑星(ほし)に 産まれてきて

生きるための意味を探している

何処から来て 何処へ向かう?

ふり向けば迷い道の跡だけ


心の中 見えないもの

形ないその願い真実でしょう


ひとりひとり宇宙のひとかけ

名もなき星それぞれにどんな夢が

未知へ続くトビラの向こう

その先には明日が

黙って待っている
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