■今回予告
世界が、歪む。
来訪者“イマジネーター”。
精神を“流出”させる知られざる魔獣。
現実と想像の境界は崩壊し、
ありえざる光景が現出する。
あるべき姿への道標は、
渇望を貫くこと、絆を決して手放さぬこと。
ビーストバインド・トリニティ
『ビヨンド・ザ・イマジネーション』
心焦がすは魔の渇望、心繋ぐは人の絆。
■シナリオデータ
ＰＬ人数：１〜４人。ＰＬが２人以下の場合、サポート能力を持ったＮＰＣが登場しＰＣを補佐する。
キャラクター作成等：詳細は後述。
■特記事項
・本シナリオにおいて、ＰＬは、非公式に独自作成したルーツ等を用いてキャラクターを作成してもよい。但し、ＧＭは著しくゲームバランスを欠くと判断した場合、そのデータを調整あるいは却下する権限を持つ。また、本シナリオでは、シナリオ独自のルーツを持ったＮＰＣが登場する。
・情報収集判定を行うタイミングが存在する。目安となる難易度は１４程度である。
■シナリオハンドアウト
・ＰＣ共通のハンドアウトを使用し、「完成したキャラクターシートを提示した順」にＰＣ番号を設定する。
・各ＰＣは、ハンドアウトの内容に加え「■追加動機表」から１つを選んで動機を強化することを推奨する。
●ＰＣ� 銑ァ�歪んだ世界から脱出しようとする半魔。
絆：ディネ 関係：同志
コンストラクション：指定なし
推奨カヴァー：指定なし
池袋が――世界が、歪む。
丸でたちの悪い夢、もしくは残酷な御伽噺のように、世界は脈絡を失い、怪物たちが跋扈していた。既存の魔獣勢力も、混沌に乗じて動き出し、街はまさに混沌の様相を呈していた。
この世界を基に戻そうとするキミたちは、偶然、少女ディネの元へ集った。
彼女によれば、世界（ドミニオン）を混じり合わせる“イマジネーター”の力を持つドミネーター・エレフセリアを倒さなければ、ここから出ることはできないのだという。
彼女から嘘の気配は感じない……キミたちの戦いが始まった。
【ＳＡ：元の世界へ戻る】
■追加動機表
・「１人まで」とある項目は、その項目を選べるＰＣが全体で１人までであることを表す。
・「追加ＯＰあり」の記述がある項目は、その項目を選んだＰＣがいた場合、オープニングフェイズにおいて個別の短いシーンが追加されることを表す。
・「追加ＯＰあり」の記述がない項目も、ＰＬが希望してＧＭが応えられそうな場合はオープニングフェイズにおいて個別の短いシーンを追加してもよい。ただし、その際はＰＬがどんなシーンにしたいかを提案すること。
【１】ディネに惹かれるものを感じた。純粋に、彼女を助けたいと思った。（１人まで／追加ＯＰあり）
【２】この世界のままでは大切な絆である存在にどんな害が及ぶか分からない。絆と再会するためにも狂った世界を正さなくては。
【３】ディネと出会う前にエレフセリアと出会い、自分が排除すべき存在だと直感していた。（１人まで／追加ＯＰあり）
【４】邪悪を許せない性格である・魔を祓うのが一族の使命である等、個人的に現状を看過できない。
【５】所属する組織や仕える主人、親しい友などから、現状の打破を依頼された。
【６】とにかく自分の力を思う存分奮ってみたかった。人間社会に身を置いて溜まった鬱憤を晴らすチャンスだ。
【７】その他、ＰＬの任意。
■登場人物（ＮＰＣ）
●ディネ 外見１０歳女性
ルーツ：イマジネーター／エゴ【あるべき姿を維持したい】
・魔獣。この歪んだ世界（ドミニオン）…“ビヨンド・ザ・イマジネーション”のことを知る少女。ＰＣたちに助力する。
▼以下のアーツでＰＣを支援する。
《ワンモアチャンス》
●エレフセリア 外見２０代性別不詳
ルーツ：イマジネーター／エゴ【なしたいが儘を肯定する】
・ドミネーター。精神世界の現実世界への接続・ドミニオン同士を混ぜ合わせるなど「世界使い」の能力“イマジネーター”を有する。この力は今までに知られていなかったものである。
■キャラクター作成のレギュレーション
▼使用を許可するデータ
・公式に発表されているものに限り、全て許可する。ＧＦ誌先行掲載データの使用も可。
・「彷徨える少女」「名探偵」「怪獣使い」「サバイバー」も使用してよい。
▼使用を禁止するデータ
・「モータル」の使用は許可しない。
▼経験点
・手持ちの経験点を自由に使用してよい。上限は設けない。
▼大罪について
・『アドヴェント』および該当データを所持しているＰＬに限り、使用を許可する。
・ただし、大罪はデータだけの要素ではないため、必ず事前にＧＭに設定を説明し許可を取ること。
・目安は「大罪がキャラクターの人格や行動指針に深く関わっていること」である。
▼他のセッションで使用したＰＣの持ち込みについて
・持ち込みを可とする。
・元のＰＣを、他のＰＣに合わせて経験点を減らし弱体化させて参加していた場合、減らした分の経験点は返却する。
・同時に、このセッションでＰＣが失われても、元のＰＣには影響しないものとする。（簡単に言えばパラレルワールドのような扱いとする。）
・ただし、このセッションで持ち込んだＰＣが失われた場合、アフタープレイで最終的に得られる経験点を半分（端数切捨て）とする。
■その他、ハウスルール
▼以下の「ＢＢＴ絆・エゴ事前処理ルール」を使用する。
（
https://talto.cc/projects/jbfzlZD78e7wRFE0nTitp/rev/TFzkZlv0du/booklets/9kA46J_G1f）
▼アーツについて
・「特定のアーツのLVに＋する効果のあるアーツ」の効果が適用される場合、その「特定のアーツ」の上限を超えてよいものとする。
・「アーツの効果に＋X」する効果によって、そのアーツの効果の上限を超えて良いものとする。（例：《世界変転》が《サポートフォーム》の効果を受けた結果、上昇するダメージが３０点を超えてもよい）
・《スピリチュアルアンプ》《起死回生》は行動済みでもメインプロセスを行えるものとする。
・クライマックスフェイズで《起死回生》を「開放状態と同時」のタイミングで使用する場合、それによってかりそめの死を打ち消した時を除き、「第１ラウンドのセットアッププロセスの自分の順番」までは効果を発揮しないものとする。
▼アイテムについて
・アイテムの効果により対象や射程が変更される場合、アーツの「対象：」や「射程：」の記述に優先させてもよいものとする（ショットガンや、業物を《魔剣の使い手》で魔器に指定した時の効果など）。
▼判定等の処理について
・処理の簡略化のため、ＮＰＣの判定は、ドミネーターの命中判定などのＧＭが指定した一部を除き「３と４で７」の出目が出たものとし、固定値で処理する。（例：クラードの命中判定を２Ｄ６＋７で行う場合、自動的に達成値は１４となる）。ただし、「判定の直前・直後」のタイミングは発生するものとする。
▼絆の関係の変更について
・絆の関係を変更できるタイミングに「適切なロールプレイを行ったとき」を追加する。
▼絆・エゴの処理について
・本シナリオはシーン数が少なめであるため、「エゴのロールプレイによる罪の獲得は１シーンにつき１回まで」の制限を適用しないものとする。
▼変異の処理について
・変異が発生した時、その場でエゴの内容を思いつかない場合は「どの絆がエゴ化したか」だけを決めておき、エゴの内容は後の任意のタイミングに決定してよい。次のシーン以降に決めてもよい。
・同じシーン内であれば「変異する前にロールプレイしていた内容」を「変異によって生じたエゴの内容」として、罪の獲得の申請を行ってよい。
（例）
あるシーンで「悪は許さない！」というRPをした
→同じシーン内で変異が発生
→新たに生じたエゴの内容を「悪は許さない」に設定
→そのシーン終了時、エゴのRPによる罪の申請を行う
・以上の一連の流れが許可される。
▼人間性の回復について
・人間性が０以上でクライマックスフェイズを終えたPCは、「人間性の回復」においてダイスを振らないことを選択してもよい。
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