新世界は相変わらずの大盛況だ。射的の店とか結構大々的に営業しており、祭りでも無いのにお客が入るのかと心配になるが、それが意外と盛り上がってるから不思議だ。こんなの東京じゃムリだろう?やっぱり『大阪』という雑多な空気が、人々の気紛れを後押しするのであろうか?
今回のイベントを計画した半年前からメンバー3人でグループラインを組み、ありとあらゆる店を調べてアップし、みんなであれこれ相談していた。特にサムとイグは今回、『食い倒れの街』を訪れるにあたり相当数の店を調べていたが、俺は逆に聞き役となり、2人より多少土地勘がある点を活かして店と店の位置からルートや順番を考えたりしていた。1年半とは言え住んでる俺にとって、大阪は日常生活だ。行くのはリーズナブルでサッと入れる店ばかりで、特別な店は殆ど知らない。2人に任せた方が面白い店を探せるだろうと考えたからだ。そして実際、俺の知らない店や、聞いてはいたが食べた事のない料理など、実に様々な情報を集めて来てくれたのだ。
新世界には有名な串カツ屋が何軒かあるのでチェックしていたが、残念ながら人気店はかなりの行列だ。比較的空いてる串カツ屋(それでも30分くらいは並んだ)に入り、大阪の夜に乾杯する。
うどんやそばが170円ってのも、俺には既に見慣れた光景ではあるが、千葉から来たばかりの2人には衝撃的な様だ。
プレミアムモルツ180円とか、ハイボール150円とか普通にあるので、俺の感覚が麻痺してる事を痛感する。
夜も更けると、新世界から少し歩いて妖しい世界に踏み込む。
もう既にクタクタのオジサン3人は、冷やかすだけ冷やかして帰路についた。
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