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2023年07月30日11:19

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君たちはどう生きるのか(ネタバレです)

観てきました。
完全にネタバレしますので、望まない人は読まないでください。


















えと、先ず言いたいのは、ファンタジーなんですが、結構現実の生々しさも一緒にあって、そこに違和感が残ります。

主人公(マヒトくん)のお母さんは病院の火事で死にました。
これはこれでトラウマです。
んで、お父さんは再婚するのですが、この相手はお母さんの妹です。

まあ、いいですけど、亡くなって3年も経たないうちに、もう妊娠しているんですね。お父さん、ちょっとアブラギッシュ過ぎます。
それも昔の日本では、まあ…あるあるな話なのかもしれませんが、どうも馴染めません。

田舎の町でのよそ者に対するイジメなんかもしっかりあって。

そんなリアルなストーリーが途中で突然「アオサギ」登場で、非現実な世界との境目が無くなります。

で、大きな屋敷の一角にある古くて朽ちた建物。
その朽ちた洋館が異次元の世界との出入口なんですが、その異次元の世界の世界観がまた一癖あります。

地獄? 不思議の国? 鳥の国?

御先祖様も過去に取り込まれていたりして、何とも形容できない世界であり、これがちょっとわかりにくいんです。

んで、さらに分かりにくいのが、なぜか、マヒトのお母さんが少女に若返っていて力になったり、ナツコさんが頑なに帰るのを拒んだりするんで、話がややこしくなるんですね。

ところどころに、ナウシカや、もののけ姫や、ハウルなんかのオマージュらしきものがちりばめられていて、絵はきれいだし、それだけでも楽しめることは楽しめます。

汚染された石 → ナウシカ
白いふわふわやつ(名前忘れました) → もののけ姫
アオサギおやじ → 千と千尋

…などなど、もっとありそう。

ただ、先に述べたような、古い(昭和・戦中の)慣習と倫理観、全体を漂う「死」の匂いなどが、全体にちょっと息苦しい雰囲気を醸し出しています。

おそらく、そういう点が、ジブリ映画を「楽しみ」に来た客さんをがっかりさせている原因ではないかと考察します。

古い日本の映画とファンタジー映画が合体したような作品になっているので、おそらく前宣伝はとても難しくなったことが想像できますので、今回のような宣伝一切なしの戦略は正解だったのかもしれません。

未だに、どのキャラクターが、どの声の主なのかわからないので、情報がちゃんと出てくるのを待ちたいと思います。

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