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2023年09月12日08:25

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【映画日記】『禁じられた遊び』(2023年・日本)&お酒試飲のことなど、の巻

 9月8日、金曜日、夕刻。

 大阪ステーションシティシネマにて『禁じられた遊び』(2023年・日本)を公開初日に鑑賞。

 夜の舞台挨拶中継付き上映回は、そこそこ埋まっているようだが、その他の回はガラガラの模様。僕が観た回も20人程しか入っていなかった。悲惨である。が、僕は当初から、この作品はコケると予想していた。

 原作は清水カルマの同名小説(ディスカヴァー文庫:刊)とか。人気シリーズであるらしいけれど未読。その第一作目の映画化であるらしい。

 監督は『女優霊』、『リング』、『スマホを落としただけなのに』シリーズ2作、『事故物件 怖い間取り』などの中田秀夫。いつまで「『女優霊』、『リング』の中田秀夫」で在り続けてしまうのだろう……?

 脚本は『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』、『総理の夫』などの杉原憲明。『貞子』で中田秀夫と組んだ事がある。んー、でも、あまり好きな作品が無い人だな。『青くて痛くて脆い』はわりかしに好きだったけれど。


【郊外に念願のマイホームを購入し、妻の美雪(ファーストサマーウイカ)と息子の春翔(正垣湊都)と幸せな日々を送る伊原直人(重岡大毅)。ある日、拾って来たトカゲの尻尾を持ってきた春翔に、「土に埋めて『エロイムエッサイム』と呪文を唱え続けたら生き返るよ」と悪気の無い嘘をつく。春翔はその通りにする。そんな矢先、美雪が交通事故で死亡するという悲劇が…… 事故現場には美雪の指が残っていた。春翔は、その指を庭に埋めて呪文を唱え続ける。同じ頃、かつての直人の同僚であり、現在はフリーの映像ディレクターをしている倉沢比呂子(橋本環奈)は、ニュースで美雪の死を知る。そして、美雪の葬儀で直人と再会したのを契機に交流を再開するが、それから周囲で怪異現象が生じ始める……】というスジ。

 他の出演者に堀田真由、倉悠貴、猪塚健太、新納慎也、長谷川忍、清水ミチコ、MEGUMI、諏訪太朗ら。


 これはアレだ。子どもが動物(=トカゲ&後に母親)を埋葬して祈りを捧げるのはルネ・クレマン監督の同題映画からの、埋めたモノが悪しき存在として蘇るのはスティーヴン・キングの『ペット・セマタリー』(映画版邦題『ペット・セメタリー』)からのイタダキだ。

 が、うーん…… しょーもない……

 CG丸出しの怪異現象、恐怖演出の間の悪さが致命的かなあと。恐怖の醸造がなっていない。指を埋められた美雪は、怨霊のようなものとなって姿を現すのだけれど、後に庭を掘り返してみると、かなり再生した状態で目をひん剥いて埋まっている。え? 怨霊になったんじゃあないの? 土の中にも居られるの? むーー…… 良く判らないなあ。

 でもって、【最近の中田秀夫監督作品はストーリー・ラインは判りやすいけれど怖く無い。清水崇監督作品は恐怖演出は冴えるけれどもストーリーに難が有り過ぎる】と思っている。

 中田秀夫なら『女優霊』、『リング』、あと、だいぶ落ちるけど『仄暗い水の底から』が好きで、清水崇ならOV版『呪怨1&2』、『輪廻』が好きだけれど、ここのところ、ずっと「酷いなあ……」と思っている。全作品を観ているわけではないけれど。中田秀夫で言えば、大ヒットを記録した『スマホを落としただけなのに』、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』、『事故物件 怖い間取り』には立て続けにガッカリさせられたものだ。企画の勝利としか言いようが無い。いずれも出来は酷いものだと僕は思う。本作も然りであった。

 中田秀夫は、ヒットメイカーと目されているようだが、たまに非ホラー&スリラー作品を撮った時は、ほぼ決まって興行的に失敗しているため、同種の企画ばかりが回って来るのだろう。しかし、中田さんは本来、ウェルメイド志向で、撮りたいのはメロドラマという人だ。なんとかして、『暗殺の街 極道捜査線』や『ラストシーン』のような、<撮りたい作品>を撮る機会を彼に与えていただきたい!!(←僕、これ、ずっと言ってるww)

 僕は全くノレなかった。残念……


 大阪ステーションシティシネマを出て、「これから『ふたりのマエストロ』を観てから、早めに新世界国際劇場のオールナイト三本立に向かうかあ〜……」とも考えたのだが(というか、その予定で居た)、なんだか興が乗らずに「今日はコレ1本にしておこう……」となった。

 「なら、何か食べて帰ろうかな♪」と思い立ち、新梅田食堂街へ。100店舗以上が密集している区域だ。でも、概ね、僕の懐事情から見ると高いのよね。昔はよく通ったけれど。洋食の『ヒロスエ』とか、おでんの『たこ梅』とか。『たこ梅』は行列が出来ていた。ま、美味しいんだけど、高いよ…… 今、タコ甘露煮なんて650円もする。コロとかサエズリなんかも、もうすっかり高級品だ。『ヒロスエ』も、今の僕には敷居が高い。難波の『はり重』も同じくだけれど、暖簾代という気がする。特に飛び抜けて美味しいとは思わない。洋食なら天八あたりに、もう少しリーズナブルなお店が幾つか在るしなあ……

 と思いつつ、「店舗の入れ替わりも多いだろうから、久し振りに見て周ってみよう♪」と。

 いや、どこも高いよ……(汗)

 まあ、この食堂街に限らず、もう、ラーメンでも一杯980円(税抜き)なんてザラだしねえ。「ホルモン、かあ。それも悪くは無いな」とも思ったけれど、西成の倍以上するのだもの。なら、難波か西成のマルフクに行くわん……

 といった中、プラプラと食堂街内を歩いていたら、お酒の試飲会が催されていた。なんでもこの日だけの開催であるらしい。たまたま遭遇したわけだ。「どうぞ、どうぞ」と声を掛けられた。最近、トンと呑んでいないとは言え、イケる口ではあるので、いただいた。1月1日振りに口にするお酒である。小さなプラスチック容器だから、お猪口一杯分程度である。レモン片が幾つか浮かんだ透明の液体であった。気泡が見えるので炭酸水で割っている。チューハイであろうか? 香りを嗅ぎつつ、容器の縁に唇をあてがい、クイっと煽って一口で呑んだ(←二葉亭四迷ばりに細かい描写であるな……^^;)

 芋焼酎のソーダ割りだな。芋は苦手だ。麦も米も黒糖も紫蘇も胡麻も好きだけれど、芋だけは好きになれない。どうにも香りがダメだ。

 けれど、コレは呑みやすかった。多少の芋臭さはあるが、それほど気にならない。

 「芋、苦手なんですけど、コレ、呑みやすいですね」とスタッフさんに告げたところ、「そうでしょ♪ そうなんですよ。ウチの新商品なんですけどもね、ソーダとレモンで割るだけなんですが、それほど芋臭くないんです。でも、コレはこの商品でしか出来ないですね。それがウリなので」との事。「ここまで説明されちゃあ、買わないと悪いかなあ…… と言っても、芋は芋だしなあ…… どうせなら好みのお酒を買いたいなあ。それ以前に今はめっきり呑まなくなっちゃったけど……」と思ったが、「これ、ワンドリンク無料券です。この食堂街で使えるお店があります。是非、どうぞ」との事で、無料券をいただけた。どうも即売では無いらしい。 

 けれど、「うーん…… やっぱ家で食べるかあ…… あ、いや、ウチの近所に出来たっていう中華食堂『十八番』(←今年4月に閉店……)の後継店に行ってみよう」となり、バスに乗り込んだ。

 最寄りのバス停で下車し、近くにある馴染みの古書店に入って、「この近くに新しく中華食堂、出来たぁ? 『老虎苑(ラオフーエン)』ってお店なんやけどー」」と聞いてみると、「あ、南口のロッテリアの反対側。すぐに判るよ」との事。が、「道だけ聞いて、買わずは無いよなー(笑)」と言われたので、110円棚を見てみる。今月は、買うと決めている物以外は、もう買わないと誓ったばかりなのに…… でもまあ、買わなくちゃ悪いような気がする。

 といったところで……

 おっ♪ 『かがみの孤城』(ポプラ文庫:刊、辻村深月:著)の上巻が有る! これ、持ってない!&読んでない!!&でもって安過ぎ!!

 レジに持って行って、「下巻、無いのん?」と言うと、「上巻しか無いから、この値段やねん! しかしまあ、『やっぱり見つけやがった……』って感じ(笑)」と。「速攻で読んで、売ってしまえば倍になるんじゃあないかしらん?」と思うのだが、セドリ屋では無いので、気長に下巻を探す事にする。購入。

 教えてもらった通りに店を探すと、すぐに見つかったが、開いていなかった。

 張り紙やメニュー表が貼り出されていたので眺めてみる。

【朝食:6時〜10時。ランチ:11時〜14時半】とある。昼までかあ…… 朝食も天六時代よりも値上げしているし、ランチメニューも少ないなあ…… 前は100種類以上あったのに、定食4種、麺類4種、焼き飯2種、それに日替わり定食1種のみ…… 定食価格も850〜950円。これじゃあ、他の店と変わらないなあ。500円のワンコインランチや、400円の半チャンラーメンが恋しい…… でも、物価高騰中だから止む無し、ではある。

 結局、「家で食べよう……」として、スーパーで冷凍の上海焼きそばとちらし寿司を購めて帰宅。

 夜、0時から【第16回 関西クィア映画祭2023】のチケット(オンライン販売のみ)が販売開始となるので、それまで時間を潰してからPCの前で待機。

 アクセス集中で全く繋がらず……(‐‐;)

 1時間後、ようやく繋がったと思ったら、手続き途中で【緊急メンテナンス】とやらに突入。最悪だ……

 結果、朝4時頃に、なんとか購入に成功した。


 0時頃にチケットを押さえて眠るつもりで帰って来たのに、結局、徹夜になってしまった……(←シネ・ヌーヴォの【優秀映画鑑賞会 黒澤明監督特集】で、朝一番上映の『生きる』のチケットを押さえているので眠るわけにもいかず…… この時間から眠剤を飲んでしまうと起きられない……)

 あー…… 時間が余る……

 「西成の某マンションの管理人さんに借りた本を返しに行こう!!」となって、地下鉄の始発に乗り込んだ。昼間はバタバタしている事もあるから、早朝のリラックスタイム時に行った方が良いらしくって。

 って、こんな事なら新世界国際劇場三本立オールナイトに行っておくんだったな……

 と考えたところで後の祭りである。

 と、この日は以上。


<添付画像使用許諾:(C)2023映画『禁じられた遊び』製作委員会>

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