■ビッグモーター経営陣の刑事責任どうなる? 元検事が今後の展開を分析
(弁護士ドットコム - 07月29日 09:40)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=7506650
事故が起きて車が壊れたら、自腹か保険で修理費用が賄われる。
保険を利用する場合、車のユーザーとすれば、車を元通りにしてくれれば満足なわけで、修理代金がいくらかかろうが関係はない。僕は、今回の事件の問題性はここにあると思う。
つまり、今回の事件は、修理会社が事故車の壊れてない部分をワザと壊して、修理代金を高く見積もり不正に保険金を請求したというものだが、この手続きの中に、車のユーザーは基本的に関与しない。修理箇所や修理費用を決めるのは、修理会社と保険会社だ。
修理会社が見積もりを出して、保険調査員がその額が適正かどうかを調べて適正ならばその額を保険会社が支払うという仕組みになっているはずだ。ここには車のユーザーは関与しない。また関与する動機も見当たらない。とにかくユーザーは車が直ることにしか関心がないからだ。
そして、修理代金が二社間で決められるとしたら、その二社間で不正が行われる可能性が出てくると予想できる。つまり、保険会社は、保険契約をたくさん取りたいから自動車販売会社や自動車修理会社がなる保険代理店にゴマをするために修理代金の不正請求を知って知らない振りをする可能性があるということだ。
ビッグモーターは、修理代金請求について請求件数の約4割に当たる件数につき不正請求をした疑いがあるそうだ。つまり、日常頻繁に不正請求が行なわれていた。そして、これだけ頻繁に不正請求行なわれているのに、保険のプロである保険調査員が気づかないはずはないと思うのだが。しかもビッグモーターに保険会社の社員が出向していたらしい。もしそうならば、なおさら不正を見逃した疑いは強まると思う。
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