手術を受けろですと、、、11

7月1日、9時半

ひとまず第一次うんち大戦が敗北ながら終わったおかげでほっとしました。しかしまだまだ痛みとおしっことの大戦は続きます。

屈辱のオムツ交換スタイルによる圧倒的攻勢にやられたメンタルで戦いを続けるのは本当に辛いの一言で、当然一睡もできず、痛くておしっこ我慢の気持ち悪い夜をなんとか耐えて朝を迎えました。

朝食ができております。

のアナウンスの後、病室に食事を持ってきていただきました。メインは食パン二枚とマーガリン、ブルーベリージャムです。コーンスープ、サラダ、牛乳、ほうじ茶がついてきました。
ブルーベリージャムのこれまた美味いこと美味いこと。世界一美味いジャムだと思うほど美味かったんです。これだけはおかわりしたかったなあ。

全部平らげて横になるも、いまだにトイレには行くことが許されません。あのね、人生いままでこんな長時間おしっこを我慢したことなんてないですよ。おしっこ我慢は半端なくきつい。マジパネーですよ、いやマジで。

本当に苦しみ抜いてようやく9時半。主治医の回診です。

体調はどうですか？、うん、傷の具合はいいですね。術後に異常は無かったので点滴以外の機器は全部外しましょう。無理せず可能な限りで歩くようにしてください。最初は看護師が付き添いますので歩けるようであればお一人で頑張ってみましょう。

や、や、や、やった。ようやく、ようやく、本当にようやくトイレに行ける、、、

主治医退出後少しして男性ナースがやってきて、機器を取り外してくれました。酸素飽和度測定器、心電図、血栓防止マッサージ機、みんなありがとう。ほんとにありがとう。さようなら。

いよいよ尿道カテーテルを外します。

痛くないですか？

痛みはほとんどないんですけど、おしっこが体内にのこっているような少し嫌な感じはするかもしれませんね。はい、抜きますよ。

そうか、そんなに痛くないなら気にす、、、

、、、

いてえ！！

めちゃめちゃ痛かったぞ、嘘つき！、いやこれほんとに半端なく痛かったんですよ。マジパネー痛さでした。一瞬で終わったからいいものの、、、。
◯ち◯ち◯の先っちょから血が出たんじゃねえかっていうくらいの痛さでしたよ、マジで。

抜けました。T字帯は廃棄していただいて構いませんのでご自身の下着と寝巻きに着替えていいですよ。

うん、着替える前にトイレに行きたいんだな。既に阻止限界点を越えちゃってるんだな。

すいません、今すぐトイレに行っていいですか？

ああ、はい、一人で行けそうですか？。私はフォローできるようにここにいます。

身体を起こし、痛いのを歯をくいしばって我慢し、靴を履き、点滴台を支えながら3歩先の栄光の彼方を目指して歩きました。そう、あるきました。

ああ、大丈夫、歩けますね。

という声を背中にトイレの扉を閉め、手術着の前を開け、T字帯(ふんどしのようなもので、腰の左と右、お尻からおち◯◯んを通って下腹までのベルト三ヶ所がマジックテープで簡単に外せる)を外し、おちん◯◯を出し、

いけえー！！

あっ、いててて、、、

はい、出ましたおしっこ。はい、痛かったのなんのお◯んち◯。我慢して出しました。いや出るわ出るわ。これをずっと我慢してたのか。そりゃつらいわ。そろそろ出しきるかなってときに、

ポコポコポコ

えっ、空気が出とる？ なんで？、なんで？

、、、

そうか、謎はすべて解けた！
はい、ここでついにカテーテルを付けながらもおしっこを我慢せざるをえない感覚が継続している謎が解けたんです。空気がポコポコ出てきたんです。つまり、膀胱の出口から尿道内に、管に入っていないおしっこがたまってしまっていたということなんです。

なるほどな。確かにカテーテルから尿パックには順調に流れていても、その外側は出てこねえよな。

、、、

おしっこも謎もすっきりした、気持ちの良い朝となりました。