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2023年05月10日21:50

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「コメディー とんぼ」

          「コメディー とんぼ」

アメリカ軍は、新開発したトンボカメラをフロリダに撒いて試験をした。
トンボカメラは、あるホテルの窓に、とまった。
有名女優のアンが、密会しているところだった。
アンが、現金を受取るところもバッチリ。
「これは使える」
モニターを見ていた兵士のひとりがつぶやいた。
しかし、遠すぎる。
だが、映像記録をUSBにダウンロードして、ポケットに入れた。
見つかれば、懲罰だ、裸にされてムチウチの刑にされる。
それを見ていた幽霊のジョアンは、許せないと変な正義感を持った。
幽霊のジョアンは、アンのところに行ったが、どうにもテレパシーが伝わらない。
で、幽霊のジョアンは、ある男に取り憑いてアン宛に手紙を書かせた。
それを見ていた、リランは、芸能記事専門の会社に行った。
「金になるかな?せめて家族に送金したい」
で、リランは、その芸能記事専門会社のひとりに取り憑いた。
リランが、離れる。
記者が、読んで驚く。
「俺が書いたのか?」
「真実なのだろうか?」
「裏を取らないと記事に出来ないな」

アンは、数多いファンレターに目を通していた。
「あら嫌だ、どうして?バレたのかしら」
「宛名は、書いていないし、どうしょう」
それは、ジョアンからの手紙だった。
「あの人に相談してみようかしら」


兵士は、休暇を取りフロリダに着いた。
しかしアンの住所も芸能事務所も知らないかった。
道行く人に聞いても、誰も知らなかった。
バカだからスマホで調べる事も出来ないでいた。
ロースクールの子供に聞いて、やっとスマホで調べる事が出来た。
脅迫文とUSBを入れて投函した。

またアンは、ファンレターのチェックをしていた。
脅迫文とUSBが在った。
USBをPCに刺し、見る。
「あら嫌だ」
でも肝心のお金を送る口座が書いていない。

記者は、裏を取る為に、ある男優を尾行しはじめた。

男優は、アンから暫く会わないと連絡を受けていたので、違う女優を誘っていた。

トンボカメラは、大成功を納めた。
あらゆる秘事が、サーバーに納められた。
隊長の目に、アンの情事が、写った。
電話に手を伸ばす。
「ハロー、・・・・・」
「じゃ、まだ撮影所に居るんだな」
配下に直帰するからと言うと、いそいそと出かけた。
撮影所の守衛にファンなら、ここで待てと言われた。
「どうしても中に入りたいんだ、これでどうかね?」
「まあトラブルを起こさないと約束出来るなら」
「しめしめ、これで今夜は、楽しい夜になりそうだ」

その頃、アンは、撮影が終わり、裏門から帰宅して行った。

撮影所をウロウロする隊長、そしてひとりのスタッフに声を掛ける。
「なに!もう帰っただと」
「住所は、?」
「部外者に教えられる訳ないだろう」
すごすごと帰る隊長。
守衛に帰ると告げると、良い話が有ると誘われる。
守衛が、手を出して催促する。
「いや、これでも忙しい身なんだ、悪いな」
「ケチ」
「ケチは、ないだろうケチは、さっき渡したヤツを返せ」
「返せだと、バカ言うな」
「じゃ、な」
と夜の街へ消えた。

記者は、次から次へと女優を連れ回る男優に呆れていた。
「やはりあの記事では、真実は、語れないな」

アンは、トラブル専門のある男を訪ねていた。
「なるほど、そうか、しかし肝心のお金の受け取りが抜けているのか」
「まあ、もう暫くほっとけよ、イザとなったら俺が処理してやるから」
「よかった、相談して」

男優に電話を掛ける。
「おまえには、もう用はないんだ、新しい新人を見つけたんだ」
「あっ、そう」
私も新しいスポンサーを見つけようかな。

アメリカ軍は、2回目のテストにロサンゼルスを選んだ。
AIが、暴走し始めた。
あらゆる人の情事を探しまわる事と言ったら、それは、もの凄い数。
総監督が、つぶやく。
「これは使える」
有名芸能人に脅迫文が届く。
総監督のところに資金が集まり始める。
「これをビジネスにするかな?」
笑いが止まらない。
「次は、ニューヨークが良いかな」

ロンドンにトンボカメラが、有った。
ある大物歌手の長男が、トンボカメラを見つけ捕まえた。
アップに映る長男の顔。
「お母さん、トンボを捕まえたよ」
「またひとつコレクションが増えたわね」
居間の壁に掛かったコレクションケースにトンボカメラが、串刺しにされて飾られた。
長男が寝静まった頃、ひとりの男が、しのぶこむ様に現れた。
密会が始まった。
トンボカメラは、それを映し出し本部に送る。
本部のAIが、金になりそうな密会を選び出す。
そして脅迫分と映像が、それぞれ送られる。
早退した長男が、脅迫文を受け取る。
「何、これ?新しいお父さん?」

総監督の資産が、天文学的に増えた。

いきなり監査が始まった。
「株で儲けたんだ」
と言ってみたが、言い逃れなど出来る訳もなかった。
「アメリカ合衆国、バンザイ」
と言うしかなかった。
「あ〜これなら個人的に利用すれば、夢の様な時間が過ごせたはずなのに、俺って馬鹿だな」
後悔あとに立たず。
映像を妻と見る、家庭内別居をしていた妻がウインクをして来る。
「ポルノバンザイ!」

     END



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